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古文が苦手な受験生必見!簡単な形容動詞のマスター方法教えます

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古文を学習する際、「形容動詞って何?ナリ・タリ活用って?」と頭を悩ます人は少なくありません。しかし、形容動詞は正しい理解のもと、学習を進めればマスターすることが可能です。

ここでは、形容動詞に苦手意識を持つ人に向けて、形容動詞はどういったものか、形容詞との見分け方、活用形の覚え方などを解説していきます。 形容動詞をマスターすればライバルと差を付けることが可能となり、受験時の武器にできますので、しっかりと押さえていきましょう。

古文の形容動詞とは?

古文における形容動詞とは、事や物の性質・状態、そして感情を表すものです。

言い切りの形が「なり」や「たり」で終わるもので、例えば「あはれなり」「堂々たり」といった使い方をするのが形容動詞です。

なお、形容動詞を学習する以前に、古文の品詞がよくわからないという人は、まず品詞を覚えてから学習するほうが理解は深まります。古文の品詞には形容動詞以外にも名詞、副詞、助動詞など全部で10種類があり、以下のポイントなどで分けることができます。

・自立語なのか付属語なのか

・活用するのかしないのか

・どんな文節を構成するか

品詞の分類については、以下の表のようになっています。 品詞を覚える際には、自立語で述語になる単語である「用言」という言葉や、自立語で主語になる体言などの言葉が出てくるので理解しておきましょう。

<古文の品詞分類表>

 

自立語→

活用する→

述語になる(用言)→

動詞・形容詞・形容動詞

活用しない→

主語になる(体言)→

名詞

主語にならない→

修飾する→

副詞・連体詞

修飾しない→

接続詞・感動詞

付属語→

活用する→

助動詞

活用しない→

助詞

形容詞と形容動詞の違い

古文では、形容動詞と形容詞がありますが、この2つは、事や物の様子・状態を表す品詞で意味と働きが似ているため、時々混同して覚えてしまう人がいます。
しかし、形容動詞と形容詞は活用が以下のように異なっていますので、覚えておきましょう。

・形容動詞はナリ・タリ活用
・形容詞はク活用・シク活用(さらにそれぞれ、本活用と補助活用もある)

◇形容動詞と形容詞の見分け方
形容動詞と形容詞を見分けるのは、ポイントを押さえておけば難しいことではありません。
具体的には、終止形の場合に以下のように見分けられます。

・「~なり」か「~たり」となるなら形容動詞
・「~し」で終了するなら(言い切りが可能であれば)形容詞

「なり」「たり」の2つでOK!形容動詞活用形の覚え方

古文の形容動詞には、「ナリ活用」と「タリ活用」の2つがあります。
「ナリ活用」は、「語幹+なり」という言い切りの形になるもので、「タリ活用」は、「語幹+たり」という言い切りの形になるものです。ちなみに、「タリ活用」には「漢字の熟語+たり」というパターンが多いです。

形容動詞の活用の種類を覚える際には、活用表を用意して学習するのが効率的です。
活用表は、「ナリ活用」と「タリ活用」の基本形と語幹に加えて、未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形それぞれの活用語尾を表して一覧にしたものです。

活用表で学習する場合には、声に出して覚えるようにしましょう。声に出すことにより、脳や聴覚が刺激されるので、単に書いて覚えるより学習効率が良いといわれています。
ただし、同じ覚え方だけだと飽きてしまうので、書いて覚える方法も組み合わせるのが良いでしょう。また、古文独特の語彙があるので、現代語の場合とは同じように考えないことがポイントです。

各試験にて出題されることが多い、形容動詞の活用パターンは以下のとおりです。

<形容動詞の活用表>

 

 

基本形

 

語幹

活用語尾

活用語尾

活用語尾

活用語尾

活用語尾

活用語尾

未然形

連用形

終止形

連体形

已然形

命令形

ナリ活用

静かなり

静か

なら

 

なり

なり

なる

なれ

なれ

タリ活用

堂々たり

堂々

たら

たり

たり

たる

たれ

たれ

連用形は助動詞が接続するかどうかで使い分けよう!

古文の形容動詞では、ナリ活用とタリ活用ともに連用形のみ2つの活用語尾が存在します。活用形が似ているため、ナリ活用とタリ活用の活用語尾を入れ替えて覚えてしまう可能性があるので注意しましょう。

連用形の使い分けを覚えるためには、まず形容動詞の活用が動詞の「ラ行変格活用」と同じ変化をすることを押さえておく必要があります。
それを押さえておけば、あとは形容動詞の下に助動詞以外が接続する場合は、連用形がラ行変格活用以外の「に・と」になることを覚えておくだけです。

試験日は緊張しているので、間違いが起こらないように、事前にこのポイントを念頭に置いておきましょう。

ポイントを押さえて古文の形容動詞をマスターしていこう

古文の形容動詞について、形容詞との違いや活用形の覚え方などを説明してきましたが、マスターするのはそれほど難しくないことが理解いただけたでしょうか。
9種類もある動詞の活用と比較すれば、形容動詞の活用を学習することはそれほど難しくありません。ただ、最初から完全に覚えられるものではないため、ある程度の時間を確保して学習する必要があります。

効率的に学習をおこなう場合には、ポイントを押さえるのが大切です。古文の形容動詞を学習する際には暗記が求められるので、活用表を用意し、隙間時間を有効活用して学習しましょう。そうすれば着実に頭に入ります。

なお、試験において古文の形容動詞は単体で出題されることが少なく、「静かならず」のように助動詞とセットで出題されることが多いものです。そのため、形容動詞と助動詞の学習は同時期におこなうようにしましょう。


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