受験勉強でダイエット？意外に高い勉強の消費カロリー

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ヒトは運動しているときだけでなく、日常生活を行っていてもカロリー消費します。
それはつまり、体育の時間だけではなく、通学中や勉強中にもカロリーを消費しているということです！

勉強でダイエットも夢じゃない？という噂もありますが、実際の消費カロリーはどうなっているのか検証していきましょう。

脳もカロリーを消費する！

身体の運動だけではなく、脳もカロリーを消費するということを知っていましたか？

ヒトの脳は、全身の消費カロリーの実に20％を占めています。
一日の消費カロリーを2000カロリーとすると、脳はそのうちの約400カロリーを消費していることになります。

お茶碗一杯分のご飯が100カロリーなので、ご飯4杯分のカロリーを消費しているんです。

脳は思っているよりも、カロリーをたくさん必要としているんですね。

勉強での消費カロリーを計算しよう

では、実際の勉強では具体的にどれくらいのカロリーを消費するのでしょう？

体重1kg、1分あたりの勉強の消費カロリーは、0.0295カロリーです。
また、性別や年齢あたりで消費カロリーが変わるので、補正係数を利用して勉強での消費カロリーを算出します。

これらを式にすると以下のようになりますね。
勉強での消費カロリー＝体重(kg)ｘ0.0295(カロリー/kg/分）ｘ時間(分)ｘ補正係数

※補正係数は以下のようになっています。

男性 女性
18才 1.06　0.95
19才 1.04　0.95
20才～29才 1.00　0.95
30才～39才 0.96　0.85

例えば、18才、体重60kgの男性が１時間勉強したら、約112.572カロリーを消費します。

60　×　0.0295　×　60　×　1.06　=112.572（カロリー）

と計算できます。

一時間の勉強でも、お茶碗一杯分のカロリーが消費できるんですね。

体重を減らすには？

1kg体重を減らすには7200カロリーの消費が必要です。
ということは、一時間の勉強の消費カロリーを約100カロリーとすると、体重を1kg減らすために必要な勉強時間は72時間（！！）

学校での勉強時間を5時間、家での勉強時間を3時間とすると一週間と少しで1kg体重が減らせると単純に計算することができます。
ということは、1ヶ月くらいで4kgやせることも不可能ではない……と思われるかもしれません。

実際に、私の周りにも夏休みに受験勉強で体重が5kg減った人がいたので現実味を帯びた数字とはいえます。
しかし、あまりご飯を食べずに勉強してもイライラしたり、ぼーっとしたりして効率が落ちてしまうので、バランスのとれた食事をとるようにしましょうね。

勉強と日常生活

勉強での消費カロリーは、日常生活の消費カロリーと比べるとどうなるのでしょうか。

★勉強　　　　　　　100カロリー
　昼寝　　　　　　　50カロリー
　TV観賞　　　　　　70カロリー
　洗濯　　　　　　　110カロリー

昼寝やテレビ鑑賞よりも勉強の方が消費カロリーが高いんですね。
「勉強したくないなあ」とだらだらするよりも、てきぱき勉強を始めれば少しは消費カロリーが変わるかもしれません。

勉強とスポーツ

勉強の消費カロリーと、スポーツの消費カロリーも比べてみましょう。

★勉強　　　　　　　100カロリー
　腕立て伏せ　　　　216カロリー
　サイクリング　　　234カロリー
　ジョギング　　　　290カロリー

当然ですが、勉強の消費カロリーはスポーツでの消費カロリーにはかないません。
座りっぱなしで勉強すると肩こりなどの身体のトラブルが起こりがちなので、適宜このような運動と組み合わせることで消費カロリーを増やすことはできますね。

頭を使うと食欲がなくなる

勉強はカロリーを消費するだけではなく、食欲を減らすこともできます。

ヒトの食欲の増減は、脳にある摂食中枢・満腹中枢が、体内の脂肪や糖分量を感知して、「糖分が足りなくなってきたから何か食べて」（摂食中枢）「おなかいっぱいだからもう食べないで」（満腹中枢）という指令を出すことで、起こります。

勉強に集中して、脳を働かせていると、脳内に血液が多く流れます（勉強をしすぎると頭がぼうっとしてしまうことがあるのはそのせいですね）。
血液が増えると、空腹感に関する命令を出す摂食中枢の働きが鈍くなります。
そのため、勉強に集中している間は一時的に空腹感を感じないのです。

もちろん一時的な物なので、休憩中にふとおやつに手が伸びてしまうかもしれませんが、少なくとも勉強中は間食を抑えられるようです。

受験勉強で太る人やせる人

先ほど「私の周りに夏休みに受験勉強で5kgやせた人がいた」と書きましたが、逆に夏休みの受験勉強で太った人もいました。
ストレスでついつい食べ過ぎてしまう人は、受験勉強のストレスで食べ過ぎて太ってしまうからです。

そのような方は、できるだけ勉強を楽しくする、適度な運動などの息抜きを忘れないようにすることが大切です。

まとめ

勉強の消費カロリーは意外に高く、一時間の勉強で約100カロリーあります。
体質にも依るので、受験勉強が必ずしもダイエットになるわけではありませんが、バランスのいい食事や運動と組み合わせて健康と勉強を両立しましょう！

もしも勉強であまり痩せなかったとしても、勉強自体が将来のための投資であることをお忘れなく。

執筆者：てんもんたまご
天文学者を夢見て浪人の末に物理学科へ入学。
卒業後は、理系としての知識や実験教室でのアルバイト経験を活かしてライターとして活躍中。
大好物は、紅茶とあんみつ。

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