短大（短期大学）のメリット・デメリットとは？4年制大学と比較しながら解説

高校生が進路選択をする際、短大（短期大学）と4年制大学のどちらに進学すべきか、迷われる方は多いでしょう。進学先について情報収集をした結果、「大学に進学するつもりだったけど、途中で短大にした」「短大志望だったけれど、大学のメリットを知って大学志望に切り替えた」という方も少なくありません。

短大志望の方は、まずは短大とはどのような大学なのか、4年制大学との違いはどこにあるのかをしっかり理解しておくことが大切です。

本記事では短大で学ぶメリット・デメリット、おすすめの方の特徴を紹介します。

短大で学ぶ3つのメリット

まずは、短大に通うメリットについて紹介します。

◇短大のメリット（1）経済的な負担を抑えられる

短大は2年（または3年）で卒業するため、その分学費の総額を4年制大学よりも安く抑えられます。

在学中の経済的な負担が気になる方は、短大も進路の選択肢に加えるとよいでしょう。自宅から通える距離の短大を選択すれば、家賃や生活費などの負担も抑えられます。

◇短大のメリット（2）少人数制である

短大は少人数制の授業かつアットホームな環境であることが多い傾向があります。先生との距離が近いため、勉強や資格、就職などの相談も比較的しやすいでしょう。

総合大学と比べると学生数が少ない分、一人ひとりに対する支援が手厚い傾向もあります。高校のときのような担任制であることも多いため、先生と話しやすい環境を希望する方は、短大も一つの選択肢です。

◇短大のメリット（3）社会人になるのが早い

短大を選択すると、4年制大学に通う人よりも2年早く社会人になることができます。短大によっては地域密着型の就職に強いこともあり、早めに社会に出たい方にとっては大きなメリットといえるでしょう。

このような方は、短大の受験情報を見る際、学生の就職先についてもチェックしておくのがおすすめです。

短大で学ぶ3つのデメリット

続いては、短大で学ぶ際のデメリットについて見ていきましょう。

◇短大のデメリット（1）時間に余裕がない

短大生は、2年間の短い期間のなかで集中して勉強をしなくてはなりません。4年制大学よりもスケジュールに余裕がない場合も多く、自由な時間が限定されます。

授業を受けたり課題をこなしたりするのに時間を取られるため、アルバイトやサークル活動の時間を作るのも難しいことがあります。

4年制大学のようなキャンパスライフを想像すると、短大入学後のギャップに戸惑うかもしれません。

◇短大のデメリット（2）専門外の科目を学べない

短大は4年制大学と比べると、学べる科目数が少なめです。専門科目を集中して学ぶため、一般教養などを幅広く学びたい方、専攻分野をじっくり決めたい方には向きません。

短大によっては一般教養科目をほとんど受けられない場合もあります。自分は短大で何を学びたいのか、短大で学べる専門科目に本当に興味があるのか、よく考えてから受験するとよいでしょう。

◇短大のデメリット（3）大卒以上の求人に応募できない

短大生は就職・転職の際、「大卒以上」の求人に応募できません。同じ企業に入社した場合でも、大卒と短大卒とでは、入社後の給与条件が変わる場合があるため注意が必要です。

気になる企業がある場合は、短大卒の求人があるのか、その後のキャリアも考えたうえで、短大への進学で良いのかどうかを考えましょう。

短大がおすすめな方の特徴

短大のメリット・デメリットを説明しましたが、人によって向き不向きが大きく異なります。「周りの友人が皆選んでいるから」などの理由ではなく、自分に合っているのはどちらかをよく考えてみてください。

短大がおすすめの方の特徴は以下のとおりです。

・短大で学びたい専門分野がある方
・アットホームな雰囲気を好む方
・2年間で集中的に学びたい方
・学費を抑えたい方
・早めに就職したい方

短大志望の方も、短大だけでなく4年制大学の情報も含めて調べてみましょう。また、高校卒業後に就職する、留学するといった選択肢もあります。

高校卒業後の進路がなかなか決まらない方は、自分の夢やなりたい職業について考えるなど、自分を見つめ直す機会が必要です。進路選択で悩んでいる方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

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短大は学びたいことが決まっている方向け

短大と4年制大学とでは、学べる年数や授業の内容、キャンパスライフの雰囲気など多くの点で違いがあります。

どちらを選ぶべきかは、その方の将来の夢や就きたい職業にもよっても変わるため、最終的には自分自身で、短大に進むべきか別の進学先を選ぶかを決定しなくてはなりません。入学後に後悔しないよう、進路選択の機会にしっかりと時間をかけて考えてみましょう。