行きたい大学が決まらない!就職はあり?高校生の進路の決め方
高校3年生になったけれど、進路がなかなか決まらず悩んでいる高校生は多いのではないでしょうか。
まだ若いうちに将来のことを決めるのは難しいものです。しかし、「親にいわれたから」「みんなが大学に行くから」などの理由で周囲に流され、安易に進路を決めるべきではありません。まずはじっくりと時間をかけて、自分と向き合うことが大切です。
ここでは、進路を決めるうえでのポイントから就職のメリットまでを紹介します。進路選びに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
進路はどうやって決める?
高校生のうち、およそ7割の学生が卒業後に進学します。おもな進学先は、大学・短大・専門学校などです。そのなかから、自分に適した進路を決める考え方を紹介します。
◇将来の夢やなりたい職業を考える
すでに自分のなかで夢やなりたい職業が決まっている人は、そこにたどり着くまでの具体的なルートや適正を調べてみましょう。どの学校・学部がどの資格や業界に強いのかを見極めて、進む方向を明確にすることが重要です。
自分には無理そうだなと思っても、あきらめることはありません。意外と挑戦できそうなルートが見つかるかもしれないので、根気よく調べてみましょう。
◇好きなことや興味があることを考える
いきなり将来の仕事について考えるのは難しいでしょう。まずは自分の好きなことや、興味があることについて掘り下げていくことをおすすめします。
それらの知識を深め、突き詰めていくために進路を決めるのもよいでしょう。学校で学んでいるうちに、将来への道筋が見えてくることもあります。
◇学力と照らし合わせる
大学進学を希望するなら、志望する大学や学部が自分の学力で狙える範囲なのかを見極めましょう。
もし、志望校が現在の学力では厳しいとしても、諦める必要はありません。今の学力より少し高めの大学を目標にしたほうがモチベーションも上がり、良い結果に結びつくこともあります。
◇オープンキャンパスに行ってみる
オープンキャンパスに参加するなどして、実際に大学へ行ってみるのもおすすめです。大学の雰囲気や学生の様子を肌で感じられるので、学校生活をイメージしやすくなります。
なお、現在は新型コロナウイルスの影響により、場所を問わずに視聴可能なオンラインでのWebオープンキャンパスを実施する大学が多くなっています。感染防止に気を配りながら、従来のオープンキャンパスを開催している大学もあるので、志望大学がどのような方法で実施しているかを確認しましょう。
就職も立派な選択肢の一つ
家庭の事情や他の理由などで大学進学が難しい場合、就職も立派な選択肢の一つです。大卒者に比べて高卒は就職に不利なのではと不安に思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。ここでは高卒ですぐに就職することのメリットを紹介します。
◇高校生の就職内定率は92%
進学にはおよびませんが、高校卒業後の進路として約2割の高校生が就職を選びます。
一般的には高校を卒業したら大学に進学するのが当たり前となっていて、高卒での就職は難しいといわれてきました。
しかし、2020年3月卒の高校生の就職内定率は92%と、非常に高い数値となっています。このように、学歴に関係なく若く将来性のある人材を積極的に求めている企業もたくさんあるのです。
◇若いうちから社会人経験を積める
高校を卒業後すぐに就職すると、18歳から社会人として経験を積むことができ、責任感や仕事に対する意識を養えます。そして、同じ年齢の大卒者が就職する頃には、4年間の経験の差が生まれます。この差は、仕事をするうえでとても大きなメリットになるでしょう。
高卒採用では社会人未経験の人材を採用するので、経験やスキルなどはないのが当たり前です。会社側もそういったことを踏まえて、若手をしっかりと教育するというスタンスで対応してくれます。そのため、働きながらいろいろと学ぶことができます。
また、大学進学時の学費を省くことができるうえに安定した給料をもらえるので、生活に余裕が生まれるでしょう。自分で使えるお金も増えることで、早いうちからお金の大切さを実感できるのも重要なポイントです。
進学も就職もイメージできない場合
じっくりと考えてみたけれど進学と就職のどちらにも決められないときは、次の考え方を参考にしてみてください。
◇理想の生活スタイルを考える
とりあえず、進学や就職のことは横に置いておき、将来自分がどのような生活を送りたいかについて考えてみましょう。「海外に住みたい」「仕事と趣味を両立したい」「安定した生活をしたい」など、ざっくりとした内容で構いません。
次に、それらを実現するためには、“どのような仕事につくのが良いのか”“どの学部で学ぶ必要があるのか”を調べていきます。調べていくなかで、選ぶべき道が見えてくるでしょう。
◇やりたくないことを考える
やりたいことや好きなことが思い浮かばない人には、反対にやりたくないことや苦手なことを選択肢から消していくという方法もおすすめです。消していくうちに「これならいけそうだ」という、おおよその道筋が見えてくるでしょう。
じっくり考えて進路を決めよう
人生において進路を決めるということは、誰にとっても重要で難しいことでしょう。周りに流されず自分自身と向き合い、じっくりと考えて決めることがとても大切です。
じっくりと考えて決めた進路でも、途中で合わなくて変えたくなることもあるでしょう。合わなければいつでも変更できるので、気にしすぎることはありません。
まずは、今現在の自分の心に寄り添ってみてください。
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