力み過ぎ注意！受験勉強で発症しがちな腱鞘炎を防ぐ方法

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みなさんには「腱鞘炎」にはどのようなイメージがありますか？
パソコンを使いすぎ？部活の練習しすぎ？
いえいえ、受験勉強でも腱鞘炎になるんです！

腱鞘炎とは？

前提知識として、筋肉と骨は腱というヒモのような組織でつながっています。
筋肉と腱が連動して動くことで、指や手首などを曲げたり伸ばしたりできるのです。
また、腱の場所によっては、腱の動きをなめらかにしたり、腱が浮き上がらないように押さえつけたりするために、腱鞘というさやに包まれています。

腱鞘炎とは、腱と腱鞘が擦れ合うことで炎症を起こした状態のことです。
腱鞘炎は発生する場所によって名称が異なります。
指に起こると「ばね指」、手首に起こると、「ドゲルバン病（狭窄性腱鞘炎）」、ひじに起こると「テニス肘」と診断されます。

腱鞘炎になると、炎症が起こった部分に腫れ、痛み、熱感、曲げ伸ばしがしにくい、しびれなどの症状が起こります。
しかも、腱鞘炎は悪化すると治りにくくなるため、気になる症状がある場合は、放置にせずにすぐ整形外科の病院を受診する必要があります。

通院した場合、病院では痛みをやわらげるために、消炎鎮痛薬の湿布薬や塗り薬を用います。重症の場合は、ステロイド剤や局所麻酔薬の注射を打ってくれます。

受験勉強と腱鞘炎

腱鞘炎は、パソコンやスマートフォンの使いすぎ、育児（抱っこ）、スポーツ、楽器の演奏、手芸など、手や指を酷使する人に多く見られます。

そして、机で手や指をガンガン使う受験勉強もまた、腱鞘炎の原因の一つとして挙げられるのです。

こんな勉強をしてたら注意！

どんな勉強の仕方が腱鞘炎をひきおこしやすいのでしょうか。
以下のように姿勢が悪かったり、手に負担がかかる勉強をしていたら要注意ですよ。

①筆圧が強い
筆圧が強いと指や手首に負担がかかります。

②姿勢が悪い
これは手だけではなく、肩こりや腰痛のモトにもなります。

③こたつでの勉強
快適なので長時間しがちですが、じつは身体にはよくない姿勢です。

④休憩をとるのが下手
ただぼーっとしているだけでは、手や指にかかったストレスはなかなか消えません。

「勉強のし過ぎで腱鞘炎」は一見カッコいいですが、悪化すると治りにくい病気で、長期間手が不自由になります。

もちろん受験勉強にも支障がでるのでしっかりと予防しましょう。

腱鞘炎を防ぐ方法

腱鞘炎を防ぐための普段からの心がけです。

①手や指の使いすぎを避ける
単語暗記は書き取りだけでなく、音読などの視角・聴覚を使うのも有効です。
私は色ペンで大きく書いて「目で覚える」ようなこともしていました。

②長時間続けて手や指を使わない
短時間に区切って勉強し、休憩上手になりましょう。

③手首や指のストレッチ
筋肉の緊張をほぐし、負担を軽減させるために、手首周辺を伸ばしたり、指を反らしたりするなど、ストレッチをする習慣を持ちましょう。

予防改善のためのストレッチ

いくつかの腱鞘炎予防のためのストレッチを紹介します。
少し痛いかな？という場所があれば無理のない程度にストレッチしてみましょう。

①親指のストレッチ
腱鞘炎になると一番痛くなるのが親指の付け根です。
ここはしっかりと伸縮を良くしておきましょう。
手のひらを上にして、水平に身体に近づけます。
ちょうど、胸の辺りに小指が来る位置が良いでしょう。
その状態で、反対の手で親指を掴み、下方向に伸ばしましょう。
反らせるのが気持ちいいですが、反対方向にも伸ばすと、小指側に効いてきます。

②肘と手首のストレッチ
肘をよく伸ばして、腕全体の筋肉も柔らかくして、血流を改善しましょう。
まず、片手を前に突き出し、反対の手で指をつかんで手のひらを上から手前に引っ張って反らせます。
下方向には手の甲を前に向けて出し、反対の手で指をつかみ下から手前方向に、手を丸めるように引っ張ります。
このとき、肩の力はなるべく抜いて、呼吸も止めずに行いましょう。
姿勢が悪いと伸びきらないので、背筋は伸ばしましょう。

③グーパー運動
指全体の腱をストレッチするグーパー運動はどこでもお手軽にできますね。
両腕を前に出して、グーパーをします。
この時、５秒くらいかけてゆっくりとやることがポイントです。
事前に手を温めてからした方が、優しく腱のストレッチができますよ。

まとめ

腱鞘炎は、パソコンや運動だけでなく、受験勉強でも引き起こされてしまいます。
腱鞘炎になりにくい勉強の仕方やストレッチを身につけて、腱鞘炎と無縁の受験生活を送りましょう。

執筆者：てんもんたまご
天文学者を夢見て浪人の末に物理学科へ入学。
卒業後は、理系としての知識や実験教室でのアルバイト経験を活かしてライターとして活躍中。
大好物は、紅茶とあんみつ。

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