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見ないほうがいい?受験生のテレビとの付き合い方

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受験生にはいろいろな「ダメ」が付きまといます。

「ゲームをしちゃダメ」
「マンガを読んじゃダメ」
「テレビを見ちゃダメ」

場合によっては

「贅沢をしちゃダメ」
「生活態度が悪いのはダメ」

といったような願掛けじみたものもありますね。

ところで「テレビをみちゃダメ」ですが、本当にテレビは受験生にとって悪でしかないのでしょうか。

確かにテレビは強力な誘惑があるかもしれません。
一度見始めるとキリがなくなるような仕組みになっていますし、気になるドラマなどがあればとことん見たくなってしまいます。

それでも、テレビは悪い面ばかりでもないのです。

よく「受験生はテレビを見てはいけない」と言われてしまいますが、1秒も見てはいけないわけでもありません。
むしろ過度の制約も、我慢がストレスになってしまい、集中力ややる気をなくしてしまう一因になってしまいます。

テレビを見るメリット

テレビのメリットは番組にも依るので一慨にはいえませんが、以下のようなものがあります。

①知識を得られる
テレビ番組の中には珍しい生き物の生態や面白い雑学などの知識が得られる物もあります。

②リラックスできる
旅行番組など海外の美しい景色や、動物番組などで癒されることもできます。

③モチベーションアップ
NHKの受験生向けの番組では、勉強法などの紹介や、年が近い人の意見を見ることもできます。共感を持つことでモチベーションをアップさせることもあるでしょう。

④気分転換に
ショートムービーや笑える番組を見ることで気分転換になります。

⑤時事問題対策に
テレビ番組の中では、防災、天皇制、世界の政治、教育問題など話題となっているニュースや身近な社会問題などについて幅広く取り上げているものもあります。それらの話題のニュースについて、なぜ起こったのかなど、基礎から背景などについて学ぶことができます。
最近では、時事問題を入試に織り交ぜてくる大学も多いので、よく理解しておきましょう。

⑥学習のきっかけに
歴史ドラマなどはストーリーも面白く、その時代の空気感を味わうことができます。
歴史ドラマも、史実に忠実な部分もそうでない部分もあるため、その点に興味を持つと思わぬ収穫が得られます。
史実ではどのような事件なのか、どんな人物だったのか。そんな些細な疑問を調べ始めることが学習のきっかけになるのです。

⑦話題に
若い人はすっかりネットの時代ですが、年輩の方はまだまだテレビの話題も多いです。
テレビはそんな方と話すときの話題になりますし、家族団らんのひとときを送ることもできます。

テレビを見るデメリット

テレビには、よく言われるようなデメリットがあるのも確かです。

①ダラダラ癖がつきがち
テレビは基本的に受け身です。番組によっては、何かしら自分の考えや疑問を持ちながら見るのが難しい物もあります。
勉強は受け身ではなく能動的に行うものなので、受け身に慣れてしまうと勉強をはじめるときのハードルをあげてしまいます。

②時間を無駄にしてしまう
テレビには、切り上げどきを失わせる工夫が凝らされています。
絶妙なタイミングでのコマーシャル、興味を持たせる次回予告、番組終了時に即座に流れる次の番組の紹介。
チャンネルも多いので、つまらないとおもってもワンタッチでほかの番組を探すことができてしまいます。
これを繰り返すことで「気がつくと○時間も無駄にしてしまった」という事態が引き起こされてしまうのです。

③運動不足になる
ただでさえ運動不足になりがちな受験生が、休憩もテレビ主体になってしまうと本格的に筋力が落ちてしまいます。

④疲れが取れない
テレビは、視覚や聴覚に働きかける工夫が多くなされています。CMが特にいい例です。しかも感情に訴えかけるような煽り表現が多い番組では精神的にも疲れてしまいます。
勉強の休憩にテレビのみでは、目の疲れなどは取ることができないのです。

テレビを見る女性

自分なりの付き合い方を見つけよう

テレビによる休憩にはメリットもデメリットもあります。
では、どうしたらいいかというと自分なりのつきあい方を見つけるのが一番いいのです。
いくつかの提案をあげてみるので、実行できそうな物があれば参考にしてみてくださいね。

①時間を決める
キッチンタイマーなどで、見る時間を決めましょう。

②楽しめて役に立つ番組にする
テレビのメリットは、見る番組に強く依存します。せっかくなら楽しめて、勉強の役に立つ番組を見ましょう。

③夜中などは避ける
スマートフォンもそうですが、夜に画面を見過ぎてしまうと眠りが浅くなってしまいます。

④CMは貴重な「スキマ時間」
CMを見るメリットはほとんどありません。本編にも関係のない部分なので英単語の一つでも覚えてしまいましょう。
時間に制限があるので、「いくつ覚えられるか」など自分なりにチャレンジすると、案外捗ってしまうことがありますよ。

⑤テレビを「ご褒美にする」
「あの番組が始まるまでに、このページまで終わらせよう」「次の模試でB判定が出せたらドラマの続きをみよう」など、テレビを「ご褒美にする」することで勉強のモチベーションをあげることができます。

⑥見たい番組だけ録画して見る
番組を直接見るとどうしても誘惑に負けてしまう、という方は、どうしてもみたい番組を選別したり、録画のみを見るようにしてみましょう。

まとめ

テレビにはメリットもデメリットもあります。つまり、受験生の敵にも味方にもなるのです。

無理に我慢をするのではなく、テレビとの上手なつきあい方を見つけてみてはいかがでしょうか。

執筆者:てんもんたまご
天文学者を夢見て浪人の末に物理学科へ入学。
卒業後は、理系としての知識や実験教室でのアルバイト経験を活かしてライターとして活躍中。
大好物は、紅茶とあんみつ。


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