大学の補欠合格とは？正規合格、繰り上げ合格の意味や注意点を解説

Tweet

大学受験の結果発表を見た際、「補欠合格」という枠組みでの合格者となり、戸惑う方もいるのではないでしょうか。「補欠合格になると今後どうなるの？」「いつ合格が決まるの？」など、気になることがたくさん出てくるはずです。

そこで今回は、大学の補欠合格の仕組み、正規合格や繰り上げ合格の意味や合格発表時期などを解説します。補欠合格者になった際の注意点についても説明しますので、ぜひ参考にしてください。

大学の補欠合格とは？

大学の補欠合格とは、入学辞退者が出た際に入学者数が定員より下回らないよう、補欠合格者を繰り上げ合格とする制度のことです。正規の合格者が何らかの事情で入学を辞退した場合、補欠合格者に入学の権利が与えられます。

もちろん、入学を辞退する方がいなければ、補欠合格が合格となることはありません。補欠合格者は、他の選択肢を検討しながら、合格の連絡を待つ形になります。

正規合格、繰り上げ合格とは？

続いては、「正規合格」と「繰り上げ合格」について、その意味や補欠合格との違いをみていきましょう。

◇正規合格とは？

大学の入学試験に合格し、入学が認められた状態のことを「正規合格」といいます。合格発表では、正規合格の方が発表されます。

ただし、正規合格となった全員が入学するわけではありません。特に私立大学の場合、国公立の合格が決まった段階で、先に合格が決まっていた私立大学の入学辞退をする方が多くいます。

◇繰り上げ合格（追加合格）とは？

正規合格者から辞退する方が出ると、補欠合格者に入学権利が与えられます。これが「繰り上げ合格（追加合格）」です。つまり、補欠合格は入学が未確定の状態、繰り上げ合格は入学が確定した状態を指します。

なお、補欠合格者が複数いる場合は、入学試験の得点が高い方から順番に繰り上げ合格の通知が入るのが一般的です。合計点が同じ受験生がいる場合は、特定の科目の得点を優先するなど、大学ごとの基準に従って決定されます。

大学の繰り上げ合格は、いつ、どうやって発表される？

繰り上げ合格の発表時期や方法は、大学ごとに異なります。辞退者が出るたびに連絡するパターンもあれば、正規合格者の入学手続きが終わり、辞退者数が確定してから連絡するパターンもあります。

国公立大学の場合、繰り上げ合格の発表は3月下旬頃です。場合によっては、入学式の直前に繰り上げ合格が決まるケースもあります。

補欠合格者になった方は、繰り上げ合格の発表時期をよく確認しておきましょう。

大学の補欠合格に関する注意点

補欠合格者として繰り上げ合格を待つ方は、以下の注意点を押さえておきましょう。

◇発表方法をあらかじめ確認しておく

まずは、繰り上げ合格の発表方法、発表時期の詳細を確認します。Webサイト、郵送、メール、電話など、大学によって通知の仕方が異なるため注意が必要です。

Webサイト上で発表される場合は、自分で確認する必要があります。郵送の場合は、郵便物の見落としがないか、メールの場合は受信設定に問題がないか、念入りなチェックが大切です。

電話での連絡の場合、非通知拒否設定を事前に解除しておきましょう。願書に記載した電話番号に連絡が来るので、着信が来たらすぐに対応できるようにしておきます。

◇入学するか、辞退するかを決めておく

繰り上げ合格が決まったあと、実際に入学するか辞退するかは、個人の自由です。しかし、第一志望の大学から繰り上げの連絡が来た場合でも、すでに他大学への入学手続き、引越しの準備が進んでおり、急な進学先変更ができないケースも多々あります。

3月末や入学式直前など、ギリギリのタイミングで連絡を受けた場合、入学するか辞退するかをすぐに判断しなければなりません。いざというときに慌てないよう、繰り上げ合格になった際の対応方法をあらかじめ決めておくことをおすすめします。

「この日までに連絡が来なかったら諦めよう」と先に決めておくと、慌てずに行動しやすいでしょう。

また、他大学への進学を決めたあとに、繰り上げ合格の大学に入学を決めると、金銭的な負担も大きくなります。そのため、繰り上げが決まった場合の対応について、あらかじめ家族に相談しておくことをおすすめします。

大学の補欠合格者になったら、今後について検討を

補欠合格者は、必ず入学できるとは限りません。さらに、繰り上げ合格が決定するまで、かなりの日数を待たされることもあります。

繰り上げ合格の発表方法や通知のタイミングをよく調べて、今後のスケジュールを再度確認しておきましょう。新生活の準備を進めつつ、繰り上げの連絡が来た際には、すぐに返事ができるようにしておくと安心です。

Tweet