【高校受験】定員割れなら必ず合格できる?基準点など仕組みを紹介
高校受験を控えていると、志望校の募集定員、実際の受験人数が気になってしまうものです。なかには、少しでも合格の可能性を上げるため、定員割れの高校を狙う方もいるでしょう。出願した高校が定員割れを起こした場合、不合格になるケースはあるのでしょうか。
本記事では、高校受験の定員割れとは何なのか、全員合格できるのかを解説します。定員割れの高校を狙う際の注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
高校受験の定員割れとは?
定員割れとは、その学校の募集定員よりも受験人数のほうが下回っている状態のことを指します。つまり、出願倍率が1.0を下回る状態が、定員割れです。
出願倍率は、以下の式で算出できます。
出願倍率=受験人数÷募集定員
例えば、募集定員が100人で受験人数が90人だった場合、出願倍率は0.9で定員割れとなります。過去の受験情報をチェックする際は、各高校の出願倍率もチェックしておきましょう。
定員割れで高校に落ちるケース
受験人数が募集定員を下回っているなら、「出願すれば絶対に合格するのでは?」と考える方もいるでしょう。しかし高校によっては、基準点(足切り点)が設けられており、基準点を満たしていなければ不合格になることもあります。
もちろん、定員割れをしていない高校と比べれば、合格はしやすいでしょう。しかし、定員割れであることに油断して受験勉強をおろそかにしないよう、注意が必要です。
高校受験で定員割れの学校を狙う際の注意点
高校受験生が定員割れの学校を狙う場合は、出願する前に以下の注意点を押さえておきましょう。
◇過去数年分の倍率をチェックする
出願倍率を調べる際は、昨年の分だけでなく、過去数年分の倍率をチェックしてください。たまたま昨年だけ定員割れだったのか、毎年のように定員割れを起こしているのか、毎年倍率に大きな変動があるのか、といった傾向を分析しましょう。
出願倍率は、公立高校の場合は教育委員会のWebサイト、または新聞などで確認できます。私立高校の場合は、各高校のWebサイトに掲載されていることが多いです。
◇定員割れが起きるとは限らない
実際に定員割れをするかどうかは、過去の出願倍率の傾向を見れば、ある程度は予測可能です。とはいえ、毎年のように定員割れを起こしている高校でも、今回がどうなるかはわかりません。
定員割れを起こした高校に受験生が集中した結果、同レベルのほかの高校よりも、出願倍率が高くなってしまうケースもあります。定員割れになることを過剰に期待せず、入学試験が完全に終わるまでは、コツコツと勉強を続けましょう。
◇足切りの有無、基準を確認する
なかには、足切りの設定がない地域や高校もあります。この場合、定員割れの状態になれば、試験の点数に関係なく全員が合格します。
足切りがあるのか、定員割れの際にどうなるのか、各高校の情報をよく確認しておきましょう。Webサイトなどで情報が得られない場合は、学校や塾の先生に聞いてみることをおすすめします。
◇体調不良などのリスクも考慮する
定員割れの場合、基準点を超えれば合格できます。学力的に余裕がある高校を受けるなら、定員割れを起こした時点で、合格はほぼ確定といえるでしょう。
ただし注意したいのは、受験当日のコンディションやトラブルです。学力的には問題がなくても、当日に体調が悪かったり、遅刻してまともに試験を受けられなかったりする状況もあり得ます。
そのため、志望校が定員割れの状態かつ基準点も十分超えると判断できる場合であっても、油断はせず体調を整えましょう。高校までの道のりを詳しく調べて、時間に余裕を持って家を出るようにしてください。
◇行きたい高校であるかをよく考える
定員割れの可能性が高い高校を選べば、合格しやすくはなりますが、高校によって学生の雰囲気や授業の内容、施設の充実度、部活動の種類などは異なります。
したがって、「定員割れだから」ではなく、「行きたい高校だから」という気持ちで志望校を決めることが大切です。
志望校を決める際は、まずインターネットなどで各高校の情報をチェックしてみましょう。偏差値を基準に決めることも重要ですが、今の実力よりも上の高校、合格圏内の高校、確実に受かりそうな高校など、まずは広範囲から情報収集することをおすすめします。
気になる高校を見つけたら、オープンスクールに参加してみるとよいでしょう。実際の高校の雰囲気を知ることで、自分に合うかどうかを判断できます。出願倍率や定員割れの情報も大切ですが、「その高校に行きたいか」という点をよく考えたうえで、受験校を選びましょう。
関連記事:
中学生の進路|進路を決めるタイミングや志望校の決め方とは
高校受験で定員割れしていても、油断は禁物
毎年定員割れをしている高校でも、次がどうなるかは誰にもわかりません。定員割れにならなかったときに備えて、気を緩めず受験勉強を続けましょう。
受験する高校が定員割れとなれば、合格する可能性は高まります。しかし、実際に合格できたとしても、その高校が行きたい高校でなければ、入学後のミスマッチに苦しむことになるかもしれません。進路を決める際は、出願倍率だけに注目するのではなく、その高校の特色もよく確認しましょう。
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