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編入と浪人、どちらを選ぶ?6つの違いと判断のポイントを解説

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第一志望の大学に受からず、希望の大学を諦めきれないときは、編入・浪人といった選択肢があります。いったん第一志望以外の大学に入るべきか、もう1年勉強して再チャレンジすべきか、重要な選択を迫られるでしょう。

どちらを選ぶかは、その人の第一志望への熱意や性格、家庭の経済状況によります。今回は編入・浪人の特徴を比較したうえで、どのような方におすすめなのかを解説していきます。

「編入」と「浪人」の違いとは?6つのポイントを解説

まずは、編入と浪人のおもな違いについて見ていきましょう。

◇受験科目

編入の場合は、大学ごとに編入試験の形式が大きく異なります。受験する学部・学科の専門科目や英語のほかに、面接や小論文が加わるパターンが多いでしょう。

浪人の場合は、現役生と同じ形式で受験します。国公立は5教科7科目、私立は3科目(理系:英語、数学、理科)(文系:英語、国語、社会)となるのが一般的です。

◇入試の時期

編入試験は実施時期にかなりの幅がありますが、理系学部は6月~8月、文系学部は9月~11月あたりに多く行なわれます。編入試験を受けたいなら、大学・学部ごとの過去の実施時期をあらかじめ確認しておきましょう。

一方、浪人生が受験する一般入試は、1月~3月に多く行なわれます。

◇難易度

編入のほうが、浪人(一般入試)よりも科目数が少ない分、一部の勉強だけに集中しやすいでしょう。特に、英語や専門科目の学力が高い方には、編入試験のほうが楽に感じられるかもしれません。

しかし、単純に「編入のほうが浪人より簡単」とはならないのが難しいところです。たしかに、編入試験は科目数が少ないものの、その分、英語や専門科目には高いレベルが求められます。さらに、編入試験は過去の試験情報を得にくく、独学しづらいことも、難易度を上げています。

試験の難易度は大学によって異なるため、自分の得意不得意と併せて、慎重に判断しましょう。

◇入学年次

編入は、現在の大学の年次を受け継ぐ形で行なわれます。例えば、2年次での編入試験に合格すれば、新しい大学の3年生として編入する、ということです。

一方、浪人では現役合格者と同じように、新1年生として入学します。浪人の年数が増えると、その分大学を卒業する時期が後ろ倒しになります。

◇費用

編入試験は、希望すれば必ず受験できるわけではありません。編入試験を実施している大学でなければ受けられず、編入試験を毎年実施している大学・学部であっても、募集人数が変わったり、急に募集停止になったりすることがあります。

編入を目指す場合は、情報の取得漏れがないように、希望する大学のWebサイトをこまめに確認しておきましょう。

結局どっちがいい?編入がおすすめの方、浪人がおすすめの方を紹介

編入・浪人には向き不向きがあるため、選んだことを後悔しないように十分な検討が必要です。ここでは、編入がおすすめの方、浪人がおすすめの方の特徴をチェックしておきましょう。

【編入がおすすめの方】
●受験科目を少しでも減らしたい方
●英語が得意な方
●倍率の高い一般入試を避けたい方
●浪人して大学卒業の時期を遅らせたくない方
●合格までにかかる費用を節約したい方
●複数の国公立大学を受験したい方

【浪人がおすすめの方】
●新1年生として入学したい方
●大学で友達を作りやすくしたい方
●編入試験を実施していない大学・学部を希望している方
●第一志望への思いが強く、受験勉強にしっかりと時間をかけたい方
●サークル活動やアルバイトなど、大学生活を楽しみたい方

「仮面浪人」という第三の選択肢もあるが、難易度は高い

編入や浪人ではなく、「仮面浪人」という選択肢もあります。

仮面浪人とは、大学に入学したあと、他の大学の一般入試を新たに受けることです。編入試験がない大学・学部を受験できる、新1年生からのスタートとなり人間関係を構築しやすい、といったメリットがあります。

ただし、仮面浪人の難易度は編入や浪人よりも高いため、あまりおすすめはできません。仮面浪人中は大学の勉強やアルバイトで時間が取られ、勉強をする余裕がなくなるケースが多いためです。

また、仮面浪人を経て希望の大学に合格したら、また1年生として大学生活が始まります。その分、大学に通う年月が長くなること、学費の負担が増えることもデメリットです。

編入・浪人・仮面浪人のメリット・デメリットをよく理解しよう

編入、浪人、仮面浪人のどの場合でも、合格までに相応の努力が必要となり、どれも簡単ではありません。そのため、合格にたどり着くためのモチベーションが大切です。

それぞれのメリット・デメリットを知ったうえで、どの選択が自分に合っているのか、よく考えて判断しましょう。


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