塾と英会話教室の違いを徹底比較!受験に役立つベストチョイスを紹介
受験対策や学力向上のために英語を習うとき、塾に通わせるか英会話教室に通わせるかを迷う親は多いかもしれません。どちらでも英語は学べますが、学習する内容や目的がまったく異なるため、最終的な目標に合わせてどちらに通うのかを決めることが肝心です。
今回は、塾と英会話教室の違いについて紹介します。それぞれの特徴をきちんと理解して、目的に応じた学習を進めましょう。
塾と英会話教室、それぞれの特徴とは?
まずは、塾と英会話教室の特徴を解説します。明確に区別できていない方は、ここでしっかりとそれぞれについておさらいしておきましょう。
◇塾の特徴
塾での英語指導はテキストを中心に進められ、文法、語彙力、読解力などを鍛えるための勉強がメインとなります。学習内容は読み書きが基本で、おもに学校のカリキュラムや受験勉強対策を行ないます。
教科書や入試の過去問対策、志望校のレベルに応じた学習などをするため、原則スピーキング力やコミュニケーション力を鍛えることはあまりありません。あくまで「試験をクリアするための英語学習」を目的としています。
◇英会話教室の特徴
英会話教室の特徴は、コミュニケーションのためのスピーキングやリスニングをメインに学ぶという点です。英単語や文法を丁寧に学ぶことよりも、会話力を重点的に鍛えます。そのため、入試や教科書には載っていないような、実践的な表現力を身につけられるところがメリットです。
教室の方針によってはライティング力を鍛えることもありますが、受験や授業対策としては不十分なケースがほとんどです。「正しい文法にしたがった理論的な英語」ではなく、「生活や仕事に役立つ実践的な英語」を身につけることを目的としています。
詳しい内容は教室によってさまざまですが、日常会話やビジネス会話、留学などといった目的に応じてクラス分けされて学ぶことが一般的です。
塾と英会話教室の違い
ここからは塾と英会話教室の特徴を踏まえ、さらに詳しく違いを見ていきましょう。わかりやすいように、4つのポイントに焦点を当てて解説します。
◇塾と英会話教室の違い(1)勉強する内容の違い
先述したように、塾と英会話教室では勉強する内容がまったく異なります。塾は「学校教育の内容」、英会話は「コミュニケーション」をメインに学びます。
近年では読み書きだけではなく、「読む」「聞く」「話す」「書く」の英語4技能を学べる塾も増えてきました。しかし、学校の成績アップを最終的な目標にしている点は、どのような塾でも共通しています。
対して英会話教室は、実践的なコミュニケーションを学ぶことに力を入れています。もちろん、まったく成績アップにつながらないというわけではありません。しかし、英会話教室で英語が話せるようになっても、入試結果に直結しないケースは多々あります。
◇塾と英会話教室の違い(2)講師の違い
塾と英会話教室では、講師にも大きな違いがあります。
塾のスタッフは日本人が、英会話教室は外国人のネイティブ講師が多い傾向にあります。これは、受験英語の指導に日本人のほうが適していて、コミュニケーション力の向上にはネイティブのほうが適しているためです。
なお、どちらも事務処理などを行なうスタッフは、日本人であることが一般的です。したがって、日常的なコミュニケーションや手続きで不便を感じることはありません。
◇塾と英会話教室の違い(3)設備や教室数の違い
塾と英会話教室では、設備が異なります。
塾には自習室が用意されているケースが多く、学生が自主学習できる環境が整っています。対して英会話教室には自習室がありませんが、多くの場合カフェスペースや休憩室など、生徒同士や講師が気軽にコミュニケーションを取れる場が用意されているようです。
また少し古いデータですが、総務省・経済産業省が行なった2012年の調査では、塾のほうが英会話教室よりも約5.6倍も教室数が多いことがわかっています。このように、塾は数が多い分、選択肢が多い点も大きな違いだといえるでしょう。
◇塾と英会話教室の違い(4)サポート体制の違い
最後に、サポート体制の違いにも注目してみましょう。
塾では、授業で行なったカリキュラムの内容だけではなく、学校の課題やテスト対策、自宅学習の指導などについても基本的に相談可能です。他方で英会話教室では、英会話用の自宅学習テキストの配布や、授業の内容についての質問対応程度のサポートであるケースが多い傾向にあります。
もちろん、英会話教室で取り扱った内容以外の質問にも、対応してくれるケースはあります。しかし、受験勉強のプロが講師をしているわけではないため、合格のためのテクニックを教えてもらうことは難しいでしょう。
塾と英会話教室はどちらがおすすめ?
中学から大学の受験対策、就職や資格の対策をしたいなら、座学に特化した塾がおすすめです。「留学や仕事のために実践的なコミュニケーション力を身につけたい」「異文化を学びたい」というなら、英会話教室が向いているでしょう。
塾と英会話にはそれぞれ異なった特徴があり、学習内容もまったく異なります。そのため、目的に合わせて活用することが大切なのです。
「結局、塾と英会話のどちらがおすすめなの?」と悩んでしまったときは、英語を勉強する最終的な目標を明確にしてみてください。
塾と英会話教室は、目的に応じて使い分けよう!
塾と英会話教室はそもそも役割が違うため、どちらが優れていてどちらが劣っているということはありません。両方に一長一短があるため、それぞれの特徴と英語を勉強する目的を今一度確認してみましょう。
「受験対策をしたいのか」「実践的な英語力を身につけたいのか」で、通うべき場所は異なります。学習する本人の意思を尊重しつつ、親子でよく話し合って英語学習の方針を決めることが重要です。
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