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指定校推薦の小論文はこれでバッチリ!小論文の対策方法

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学力試験がなく、ほとんどの受験生が合格できるという理由から、最近は指定校推薦入試を受ける受験生が増えています。

指定校推薦の入試は、一般に次のような流れでおこなわれます。
1.推薦側学校内での選考試験を受ける
2.推薦校での小論文や面接試験を受ける

小論文や面接試験では、ほぼ落ちる人がいないといわれているので、校内選考さえクリアすれば、ほとんどの人が合格できるわけです。
しかし、小論文の内容があまりにもひどかったりすると、落ちてしまうことがあるので、しっかりと対策をしておく必要があります。

ここでは、小論文が苦手な受験生のために、小論文の対策方法について解説します。

小論文は難しくない!まずは基本の構成を覚えよう

小論文とは、あるテーマについて自分の意見や主張を論理的に説明するものです。いきなり書き始めても、まとまりがないものになってしまうので、書く前に構成をじっくり考えることが重要です。
まず、何について書けば良いのか設問の趣旨を良く理解し(読解力)、そのことについての自分の意見や見解を明確にします(論述力)。そのうえで、わかりやすい文章にまとめること(文章構成力)が必要です。

◇構成メモを作成する
設問の趣旨を理解し、自分の意見や見解が明確になったら「構成メモ」を作成します。書き終わってから構成を間違えたというならないように、この段階でしっかりチェックしておきましょう。
構成メモに記載する構成の基本型は、「序論、本論、結論」の3つです。

・序論:問題提起、意見の提示(文章全体の5%)
テーマに対して問題提起し、自分の意見を明確に述べる

・本論:意見の理由や根拠と具体例提示、論証(文章全体の80%)
序論で述べた意見の理由や根拠を説明し、知識や経験をもとに例をあげて論証する

・結論:まとめ、対策や解決策の提示(文章全体の15%)
序論・本論のまとめとして、再度、自分の意見や要点を明確に述べ、対策や解決策も提示する

構成メモに意見や理由などを肉付けしていけば、論理的な小論文に仕上げられます。

小論文の基本を押さえて対策しよう

指定校推薦の試験では、どのような小論文の問題が出題されるのか、志望校の過去問題で出題傾向を調べ、しっかりと対策しておきましょう。

◇入試で出題される小論文は5タイプ
指定校推薦の小論文問題の出題傾向を大きく分けると、以下の5タイプになります。

・テーマ提示型
あるテーマについて意見や考えを述べる

・文章読解型
課題文の内容を読み取って要約し、意見や考えを述べる

・資料分析型
グラフや資料を分析し、結果について意見や考えを述べる

・教科型
特定教科について意見や考えを述べる

・その他
英文での論述、志望理由についての論述など

◇過去に出題された小論文の例
ここで、実際に過去に出題された小論文の例を3つほど紹介します。

1.課題文を読み、本文にあるようなアメリカの国語の授業や教科書の話を踏まえ、あなたが学んできた国語授業や教科書の長所と課題点を述べよ。
(東京学芸大学・A類国語選修)

2.課題文を読み、筆者がアメリカにおける資本主義と民主主義の関係をどのようにとらえているのか、本文の内容に即して説明せよ。
(埼玉大学・教養)

3.課題文を読み、現代の企業が経営をする際に考慮すべきことについて、文章の内容を踏まえながら、あなたの考えを述べよ。
(横浜国立大学・経営)

小論文にありがちなミスと有効な対策方法

一生懸命書いた小論文もミスがあっては台なしです。与えられた時間内でミスのない文章を書くというのは、なかなか難しいことですが、ちょっとしたことに気をつければ改善することができます。
ここで小論文を書くときにやってしまいがちなミスと、その対策方法を紹介しますので、押さえておきましょう。

◇1.同じことを繰り返し書いている
同じことを、言い回しを変えて書いてしまって文字数が足りなくなり、肝心な部分の内容が薄くなってしまうというミスです。
そうならないよう、構成をしっかり考えてから書くようにしましょう。

◇2.漠然としていて内容がない
難しい言葉を使ったり、無理に専門的なことを書こうとしたりして、良くわからない内容になってしまうことも多いです。
この場合には、一般論や客観的意見のみに言及するのではなく、自分の意見を入れることを意識して書きましょう。

◇3.テーマからずれている
文章を書いているうちに、だんだんテーマからずれていってしまい、何を言いたいのかわからない文章になってしまうこともあります。
そうならないように、先に結論を決めてから書き始めるようにしましょう。

指定校推薦の小論文の採点ではどこを見られるの?

合格率が高く、学力試験がないということで、最近では一般入試と並んで受験する人が増えている指定校推薦入試。試験内容は学校によって異なりますが、ほとんどの学校で、面接と小論文試験が実施されています。

入試科目に小論文試験がある理由は、あるテーマについて自分の意見や理由を論述するため、論理的思考・読解力・知識などを総合的に判断できるからです。

◇小論文試験の採点基準
採点者がどこを見て採点しているのか、知っておくことは合格の近道ともいえるでしょう。
小論文は次のような採点基準で評価されます。

・設問に正しく答えているか
・課題文や資料の内容が把握できているか
・自分の意見が述べられているか
・創造力があるか
・説得力があるか
・文章が論理的に構成されているか
・理由がしっかり説明されているか
・きちんと問題に取り組んだ姿勢が読み取れるか
・基本的な読み書き力があるか
・誤字脱字がないか
・文体が統一されているか
・文字数は足りているか

以上です。このように羅列すると、見られるポイントが多いように感じますが、構成を考えて丁寧に文章を書いていけば、この基準から大きく外れることはないでしょう。

本番で焦らないよう、何度か小論文の練習をしておこう

指定校推薦入試を受けるけど、小論文で何を書いたらいいのかわからない……と不安に思っている受験生は多いです。
校内の選抜試験さえパスすれば、指定校推薦で落ちることは、ほとんどありませんが、100%合格というわけでもありません。確実に合格するためには、しっかり試験対策をしておくことが重要です。

この記事でお伝えしたことを頭に入れ、実際に繰り返し書いてみましょう。例題をこなしていけば、自分の意見を論理的に表現できる力が身につき、入試の小論文もスラスラと書けるようになるでしょう。


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