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数学が苦手な人に理系は難しい?文理選択のポイントとは

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大学受験をする際には、文系または理系へのコース選択を避けては通れません。多くの高等学校では、1年生のときに文系か理系を選択し、2年生からそれぞれのコースに分かれるのが一般的です。

しかし、学生のなかには数学に苦手意識を持っていながら、理系には興味があるために進路を決めきれない人もいるでしょう。

そこで、本記事では数学が苦手な生徒に向けて、文系・理系の選択方法を紹介します。ぜひ参考にして、将来のためのコース選択に役立ててください。

数学が苦手な人は文系を選ぶべき?

結論からいうと、特定の教科が苦手というネガティブな理由で、文系か理系かを決めるのはおすすめできません。数学が苦手でも、理系を選択肢から外すのは選択の方法として安直だといえるでしょう。

その理由は、文系と理系のコース選択は数年後の大学進学を決めることだけに影響があるのではなく、その後の人生にも関係するからです。

すでに進路や目標が明確であれば「夢や目標に一番近い分野が理系だから、理系を選ぶ」といった決め方が最も適切でしょう。詳しくは後述しますが、数学が得意でなくても、理系を選択して苦手克服のために勉強し続けることは可能です。

しかし、高校1年生の時点では、進路や目標がぼんやりとしている生徒は少なくありません。

実際に、高校生の文理選択に関する時期や要因を調査したデータを見ると、文系・理系を選択する際には生徒の過半数が、苦手な教科が少ないことを理由として進路を決定しています。それに対し、叶えたい夢や希望の職種を理由に文系・理系を選んでいる生徒は、全体の20%程度しかいないようです。

「この教科が苦手だから」と消去法で文理選択をすると、将来的に文転(理系から文系に変えること)、もしくは理転(文系から理系に変えること)をしなければならない可能性もあります。大学受験時に文転や理転をするのはリスクがあるため、数学が苦手だとしても文理選択の際には理系も視野に入れておきましょう。

数学が苦手でも理系に進むことは可能!

理系に進みたい気持ちはあるけれど、「数学が苦手」「受験の際に数学がネックになるかも」という理由で選択できない生徒も多くいることでしょう。

しかし、先ほども少し触れたように、数学が苦手でも理系に進むことはできます。理系を選ぶと、大学受験では数学が必要になるため、苦手意識を克服しなければ苦労するかもしれませんが、それは苦手科目だけの問題です。

文系の教科では、周りのライバルに差を付けられる可能性も十分にあります。例えば、社会や英語などを得意とする人が理系に進んだ場合、文系教科では周囲の人よりも高得点を狙いやすくなるでしょう。そのため、「数学が苦手」ということが理系の進路を諦める理由にはなりません。

また、数学が苦手な生徒の多くが、数学の基礎が正しく理解できていないことで伸び悩んでいます。数学は基本的に公式から成り立っている教科であり、応用問題も基礎を押さえられていれば解くことが可能です。

高校1年生の時点で数学が苦手だとしても、基礎を押さえることを意識して学習していけば、克服を目指せるでしょう。

文理選択は目指す職業から決めるのがポイント

先ほども紹介したとおり、文理選択は将来の夢を基本に考えるのが適切といえます。将来の夢がなくとも、イメージした際にワクワクする職業があるなら、その職業に近い道へ進むとよいでしょう。

また、よほど専門的な職業でなければ、選択した学部・学科から将来希望する職に就けることも多くあります。そのため、今勉強している範囲が楽しいからといった理由で、進路の選択をしても問題ありません。

文系・理系の選択をする期間は高校によって異なりますが、なるべく早く、将来を見据えてどちらに進むかを考えることが大切です。進路を早く決められれば、進路に直結する勉強も早く始められるため、周囲よりも先に進める利点があります。

まだ進路を選択するのは早いと思わずに、気になる大学があれば積極的にオープンキャンパスに参加するとよいでしょう。

志望する大学・学部が決まったら、受験科目も必ず確認しておく必要があります。志望大学の受験科目を調べずに、選んだ科目が受験で使われないことが発覚した場合、これは大幅なタイムロスになります。その間に、ライバルたちは受験科目に着手していることでしょう。

実際に科目選択の失敗例は多くあり、合格を逃すことも十分考えられます。志望大学・学部が決まったら必ず、受験の科目を調査しましょう。第一志望の大学・学部で使用される受験科目に合わせて、第二志望以降も決めていくことでスムーズに受ける大学も決まっていきます。

「苦手だから」を理由に進路を諦めないこと

本記事では、数学が苦手な生徒に向けて、文理選択のポイントを紹介しました。

あらためて述べますが、「数学が苦手」ということを文理選択の理由にするのはおすすめできません。文理選択を苦手な教科から考えると、大学受験の際に文転や理転が必要となる可能性があるからです。

数学が苦手だとしても、理系を選ぶことは決して間違ったことではありません。苦手を克服することは可能であり、得意教科では確実な点数を確保することで、ライバルと明確な差を付けられます。

文系か理系かを選択することは、志望大学を早めに決定するためにも重要です。希望する将来のイメージ、もしくは自分が楽しいと感じる教科から選択肢を定めることをおすすめします。

この記事を参考にして、最適な文系・理系の選択をできるように考えていきましょう。


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