ついに始まる大学入学共通テスト!外国語(英語)の対策方法を紹介
約30年と、長く続いた大学入試センター試験から、2021年に大学入学共通テストに移行されます。この試験変更の背景には国の強い危機感があります。情報化社会・グローバル化というものすごいスピードで変化していく将来に対して、対応していける人材を育成する必要があるという国の考えが反映されているのです。
共通テストへの試験変更で、最も影響を受けるのが英語です。英語の試験対策をしっかりと行ない、変化に対応していくことが共通テストの成功への鍵となるでしょう。
この記事では、共通テストの科目のなかでも英語に注目し、その対策をご紹介します。
共通テストでの英語の出題内容
最初に触れたとおり、共通テストで最も変化の大きい科目が英語ですが、具体的にはどのような変化があるのでしょうか。共通テストでの出題内容や配点などをご紹介します。
◇出題内容・配点
共通テストでの英語の配点はリーディングが100点、リスニングが100点となり、問題の配分は50%:50%となっています。
過去のセンター試験での配分はリーディングが80%、リスニングが20%という配分でした。これを見ると、リスニングの配分が大きく増えていることがわかります。そのため、今までと同じ勉強法では通用しないと考えられるでしょう。
◇共通テストはリスニングが重要となる
先述のとおり、共通テストではリーディング・リスニングの配分が50%ずつとなるので、リスニングでしっかりと得点することが重要となります。今までと同じ対策では通用しないことから、大きく得点差が出てしまいます。
点数配分が多くなったリスニング対策を行なうことが、共通テストで高得点を得る鍵となるでしょう。
<共通テスト>リスニングの対策方法
共通テストでの得点を狙うには、リスニングの対策が重要といえます。リスニングの対策方法を知り、勉強方法を確立していきましょう。
◇さまざまな音声を聞いて聞き取る力を養う
通常、初めて聞く言語を理解することは難しいものですが、それは聞き取る力のないことが関係しているといえます。
例えば、「苺」の英語をカタカナで書くと「ストロベリー」となります。しかし、実際の英会話で「Strawberry」と聞くと、同じ意味とは思えないほど発音がまったく違って聞こえることが多いでしょう。
リスニングで重要なのは、聞き取る力です。英会話本来の発音にとにかく慣れることで、聞き取れるようになってきます。まずはネイティブの発音が自分の耳に入ってきたときに、理解できる耳を育てることが重要です。
◇ディクテーションで単語や熟語などを覚える
聞き取る耳ができあがったあとに取り組みたいのが、ディクテーションです。
ディクテーションとは、英語を聞いてそのままの文章を書くトレーニング方法です。聞いた文章を書き取ることにより、リスニング力の強化を行なえます。
また、ディクテーションには、自分の弱点を発見できるという効果もあります。ディクテーションで理解できなかった単語、熟語、文法などをあとで学習し、再度ディクテーションを行なうという流れを繰り返すことにより、英語スキルのアップが期待できるのです。
単語や文法を理解すると、発音の違いに気付くことができ、実際の英会話での発音を学べます。総合的な英語力のアップにおいて、ディクテーションは効果的だといえるでしょう。
<共通テスト>リーディングの対策方法
リスニングも重要ですが、リーディングも今までどおり重要です。また、リーディングを学習することで、リスニングにも効果があります。
リスニングと同様に、対策方法をしっかりと押さえていきましょう。
◇語彙力を養う
リーディングでまず重要になるのが、語彙力です。
例えば、「HELLO」という単語は「こんにちは」と認識しているから理解できます。しかし、まったく知らない国の言語で「こんにちは」という意味の単語を聞いても、理解することは難しいでしょう。語彙力がなければ、リーディングでの文章理解は難しいといえます。
語彙力を養うためには、数多くの単語を一気に覚えようとするのではなく、基本的な単語帳を完璧に理解するまで学習することが大切です。一度でマスターするのではなく何度も読み返し、休憩時間やちょっとした時間を利用して繰り返すことが語彙力アップへの近道となるでしょう。
◇速読力を養う
速読力を養うことは、英語の問題を時間内に解答するうえで大きく役立ちます。速読力は、英語を前から後ろへそのままの文章の流れで読み取ることができる力です。
英語の文章に慣れない間は、どうしても日本語に訳して理解しようとしてしまいます。そのため、文章の後ろから前に戻る無駄な動作が多くなり、結果的に多くの時間がかかることになります。
文章の頭からスムーズに読めるようになるには、前項で紹介した語彙力と、いくつかの単語を1つの組み合わせとして理解できるかどうかが重要といえます。例えば「I have a pen.」という文章は、ある程度学習している人であれば、頭から読んでも理解できるでしょう。
これは英文を1つの組み合わせとして、しっかり理解できているから、スムーズに頭に入ってくるのです。慣れない文章も組み合わせを意識することで、スムーズに理解できる熟語を増やすことができ、速読力の向上につながります。
リスニング力を鍛えることが試験成功への近道
小さな子どもの場合、教えてもないのにいつの間にか言葉を聞き、話せるようになることがあります。
英語の学習でも同じように、まずは英語が聞き取れる耳を養うことで、話しているスピードに慣れて聞き取れるようになるでしょう。さらに、言葉を理解するために語彙力アップに取り組めば、相手の話している内容を理解できるはずです。
この記事で紹介したリスニング、リーディング対策をしっかり行なって、両方に対応できる力を養い、試験に向けて学習していきましょう。
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