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英検は大学受験に有利?英語民間試験の活用について解説!

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2020年度に予定されていた大学受験への英語民間試験導入が見送られ、2024年度実施を目途に延期となりました。受験を考えていた学生の方や親御さんにとっては動揺を隠せないでしょう。

しかし、導入を見送られたものの、英語民間試験のスコアは大学受験で活用できるようです。少しでも受験が有利になるように、入試でどのように活用されるのかを知り、入試に活用している大学を把握しておきましょう。

そのため、ここでは英語民間試験とはどういったものかを紹介します。また、数ある英語民間試験のなかでも英検が特に大学受験におすすめだといわれる理由と、今後の対策についても詳しく解説します。

英語民間試験とは?

まずは、2020年度に導入される予定であった英語民間試験の内容と、延期になった理由について解説します。

◇英語民間試験とは?なぜ延期に?

2020年度より現行の大学入試センター試験にかわり、大学入学共通テストがスタートします。そのなかで、「読む・聞く・話す・書く」という4技能を評価し、各試験の成績を大学入試センターで集約・管理して、大学へ送る「大学入試英語成績提供システム」を導入予定でした。その4技能を評価するために活用される予定だったのが英語民間試験です。

しかし、受験地域の偏りや受験料の負担による経済格差などが生じ、受験生が平等に受験できないと文部科学省が判断したことにより、延期となりました。現在は、2024年度からの導入を目指し検討されています。

◇対象になる検定

大学受験に活用できる検定は、実用英語技能検定(英検)・GTEC・ケンブリッジ英語検定・TEAP・TEAP CBT・IELTS・TOEFL iBTの7種類です。

◇対応は大学・学部によって異なるのでしっかり調べておこう

導入は延期になりましたが、英語民間試験は以前から各大学で活用されています。文部科学省が発表した調査によると、2021年度の入試で約50%の大学が英語の資格・検定試験を活用するとしています。

まずは、志望する大学のホームページや入試要項で、採用している検定と活用方法をよく確認しましょう。文部科学省の大学入試英語ポータルサイトでも随時掲載されています。学部によって異なる場合や、取得した資格の有効期限にも注意しましょう。

それでも英語民間試験は受験に有利!やっぱり英検がおすすめ!

英語民間試験は大学受験に有利といわれますが、活用するのであれば特に英検がおすすめです。その理由について詳しく解説します。

◇私大入試では英語民間試験で4技能を測るケースが多い

私大入試では以前から、4技能を測る試験で実績のある英語民間試験を採用し、入試得点に加点や換算、出願資格、合否判定優遇などに活用しています。旺文社教育情報センターによると、2019年度に英語民間試験を利用した大学のうち私立大の占める割合は約90%となっており、年々増加しています。

なお、2019年度の大学入試で採用された英語民間試験は、英検が92.3%というトップの採用率で他を圧倒しています。

◇英検が有利な理由は2つ

英検が有利なのは採用率だけではありません。大学受験におすすめの理由が他にもあります。

・内容が受験勉強と重複する

大学入学共通テストは名称とともに内容も変更されます。英語におけるリスニングとリーディングの比率が、大学入試センター試験では1:4であるのに対し、大学入学共通テストでは1:1となります。4技能を測れる英語民間試験では、リスニング対策も必要になるため、学習内容が受験勉強に活用できるといえるでしょう。

大学入試のリスニングレベルは、英検準2級~2級のレベルといわれています。英検の勉強でリスニング力をつければ、大学入試につながり、入試本番のイメージもわくでしょう。

・他の試験より受験料も安く、受験の機会が多い

英語民間試験のなかには、受験料金が2万円を超える高額な検定もあります。しかし、英検は準2級で6,900円、2級で7,500円と他と比べて安い設定です。また、実施会場や実施回数が多いため、受験機会をたくさん持てるメリットがあります。

さらに、英検のプレテストといわれる団体受験専用の英検IBAもあり、早い段階から英検に触れることが可能です。英検IBAでは資格取得はできませんが、受講料が500円からと安く、英検級の目安が判断でき学校や塾で活用されています。

大学受験に活用できる英検の種類とは?

英検には数種類ありますが、大学受験に活用できるのは従来型ではなく新方式のみです。自分に合う英検がどれかを考えてみましょう。

◇英検

英検には1級~5級まで級があり、大学入試で活用できるのは、高校中級程度の準2級以上であることが多いです。

また、級ではなくスコアやCEFRを条件とする大学もあります。CEFRの場合はA2かB1レベルを条件にする大学が多く、これは英検の準2級~2級の合格スコアと合致します。

◇英検CBT

英検CBTとは、コンピューター上で受験する新方式です。従来型とは違い、全員が4技能を1日で受験でき、試験内容と取得できる級は上記の英検と同様です。受験対象者に制限はありませんが、パソコンの基本操作が必要になります。2020年度は15都道府県にて月1回実施されますので、受験の機会は多いでしょう。

なお、英検の新方式には、「英検2020 1day S-CBT」もあります。英検CBTとの違いは、解答をパソコンではなく解答用紙に記入する点、受験対象者が高校3年生と浪人生に限定される点です。2020年4~7月は47都道府県にて毎週土日に実施されます。

また、CBT方式では受験できない、障がいのある受験者を対象とした「英検2020 2days S-Interview」もあります。2日に分けて試験がおこなわれ、受験対象者は高校3年生と浪人生、2020年度には2回実施される予定です。

◇TEAP

日本英語検定協会が実施している試験には、英検のほかにTEAPがあります。 4技能を測るのは他と同様ですが、内容が留学も含む、大学教育で遭遇する場面を考慮して作成されており、大学入試を想定して開発された試験です。受験対象者は高校1年生以上です。大学入試での採用率は、トップである英検に次いで、TEAPが2位となっています。

大学入試で採用率の高い英検を大学受験で活用しよう

大学入学共通テストへの英語民間試験の導入は延期になりましたが、英検を筆頭に私大入試を中心として活用されています。大学入学共通テストではリスニングの比重が増えるため、英語の4技能の向上は今後の大きな課題です。]

英検は受験機会が多く、受験勉強の内容と重複するおすすめの試験です。たとえ級を取得できなくても、スコアで優遇される大学もあります。志望する大学での採用や活用方法を随時確認しながら、大学受験を有利に進めていきましょう。


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