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予備校と塾の違いとは?どちらに向いているか選び方を紹介

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予備校と塾には指導の目的や対象、指導形式や進路指導の有無、費用などさまざまな違いがあります。一つ一つ違いを見ていくなかで、それぞれどのような方が向いているのか解説していきます。

高校生にとって重要な志望校を目指した学習や、日々の成績アップを目指すためにも、目的や状況にあったほうを選ぶようにしていきましょう。

予備校と塾の違い1.指導の目的・対象

予備校と塾には、指導の目的と対象とする生徒に違いがあります。実際にどのような違いがあるのか確認して、まずはそれぞれの基本的な特徴をつかむことから始めましょう。

◇予備校の指導目的と対象

予備校は志望校への合格を目指すためのもので、進学が目的の生徒が対象です。施設によって違いはありますが、志望校のランクに合わせてクラスが分けられたり、浪人生を対象にしたコースがあったりレベルや状況に合わせたサービスが用意されています。

◇塾の指導目的と対象

主に普段の成績を上げることが目的です。個別指導や集団授業など授業形態はさまざまですが、学校の授業をカバーするものが多く存在するため、小学生から高校生まで幅広くサポートをおこなっています。また、補習目的や教科の弱点を克服する以外にも、入試対策メインの授業などもあるため、受験生が活用することも多くあります。

予備校と塾の違い2.指導形式

指導形式についても予備校と塾では大きく違ってきます。そのため、それぞれどのような授業がおこなわれるのかということや、先生との距離感などについて知っておくことも、学習サービス選びの重要なポイントとなります。

◇予備校の指導形式

予備校では講義式の授業が基本で、学校の授業とは違い、講師の説明を主軸に置いて進行する形になります。 受講生の数も多いため、講師に直接質問しにくい面がありますが、講師を自由に選び入試で結果を出すために役立つコツやテクニックを学べるところが強みとなるでしょう。ただし、学校の授業を理解していることを前提となります。

◇塾の指導形式

塾は予備校と比べると小規模なところが多く、基本的に授業形式であるため、先生と生徒の距離感が近いところが大きな特徴です。また少人数の授業のため質問もしやすく、普段の勉強のなかでわからない部分があっても、理解できるまで教えてもらえるでしょう。推薦入試をおこなうために、内申点を上げておきたいケースや内部進学を目指す場合にも向いています。

予備校と塾の違い3.進路指導

進路指導は学生にとって、自分の将来を決める指標ともなりうる重要な事柄です。 学習指導だけでなく進路指導について、予備校と塾で受けることができるのか、どのような考え方なのかについて解説していきます。

◇予備校の進路指導

予備校では、講師が個別相談を受け持ったり、進路指導に対応したりということはほとんどありません。あくまで、自身が目標とする志望校に合格するためのテクニックを学ぶ場所となります。

◇塾の進路指導

塾の場合は、先生から各生徒の状態に合わせたアドバイスをもらえ、それぞれの状況に合わせた進路指導を受けられます。日々の疑問点から受験勉強でのわからない所、志望校選びまで、じっくりと相談しながら学習できるでしょう。

予備校と塾の違い4.費用

どのような学習サービスを選ぶにしても、気になってくるポイントは費用がどのくらいかかるのかという部分ではないでしょうか。施設によって料金もまちまちですが、大体の相場や支払い方法などの気になる情報をまとめました。

◇予備校の費用

予備校の費用は入会金から施設利用料やテキスト代、年間授業料などが含まれ、後払いや分割払いに対応していることもありますが、一括で収めることがほとんどです。

本格的な学習をおこなうコースでは年契約が必要な場合が多くあることから、途中でやめることはあまりおすすめできません。 また、一般的な高校生向けの予備校でも、料金相場が5万円を超えることがほとんどです。そのため、契約内容を確かめることはもちろんのこと、通い続けることができるのか判断したうえで選ぶことが大切です。

◇塾の費用

塾では、入塾金や年会費が不要な施設がほとんどです。授業で利用するテキスト代などは必要ですが、基本的に月払いが採用されます。そのため、早めに志望校の合格が決まった場合でも、途中でやめやすい環境であるといえるでしょう。 なお、塾は月々5万円以下(高校生)で利用できる施設が多くありますが、施設別の料金を比較しておくことをおすすめします。

予備校と塾はどちらに向いているかで選ぶ

予備校と塾の違いについて解説してきましたが、利用する目的や料金がわかっても結局どちらが自分に合っているのか、子供にどちらを選んであげればいいのか悩んでいる方もいるかと思います。

そんなときには、予備校と塾のそれぞれに向いている生徒の特徴から、どちらに向いているかを選ぶのがおすすめです。また、勉強そのものが苦手なのか、より高度な授業を望んでいるかなどの面からも考えてみると良いでしょう。

◇予備校に向いている生徒

予備校に向いているのは、一般入試の対策をとりたいという生徒や志望校がすでに決まっている生徒です。また、予備校では一人ひとりに付き添って授業することがなく、決められた課題を期日までこなすといった自己管理能力も求められますので、自己管理ができる生徒、自己管理能力を身につけたい生徒にも向いています。

予備校によっては、保護者や生徒と学習に関する相談をおこなっているところもあるため、サポートの有無についてもチェックしておきましょう。

◇塾に向いている生徒

塾に向いているのは、内申点を上げたいと考えている生徒や志望校がまだ決まっていないという生徒です。

塾は苦手としている部分を強化したり、自分の成績でどのような進路を目指したりすればいいのかなど相談しやすい環境となっているため、学習から志望校選びまで手厚いサポートを受けたいという方が向いているといえるでしょう。

◇予備校と塾を併用する活用方法

予備校と塾のどちらか一方だけを選ぶことが選択肢ではなく、時期や目的によって併用することもできます。

例えば、志望校が決まっていないうちは最初に塾を選び、その後、志望校も決まって授業にも充分ついていける自信がついたタイミングで、受験に特化した予備校に変えるといった使い方も考えられます。

目的と状況、生徒の向き不向きを考えて選択しよう

予備校と塾を選ぶ際は、目的と状況に合わせた選び方が大切です。

志望校が決まっていなかったり、学校の勉強で手一杯になっていたりする場合に予備校を選んでも、周りについていくことはできません。それとは反対に、すすむ道も決まっていてこれといって苦手な部分もないのに、塾で日々の勉強を学習していても受験対策にはならないでしょう。

自分にとって予備校や塾がプラスとなるように、志望校も決まり日々の学習に余裕があるのなら予備校へ、はっきりとした目標がなかったり学習面に不安な部分があったりするのであれば塾を選ぶのがおすすめです。

このように目的と状況、向き不向きを考えることが失敗しない選び方なのではないでしょうか。


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