日本史の論述対策に！合格を近づける3つの学習ステップ

二次試験で出される日本史の論述問題は、暗記だけで解けるものではありません。そのため、「合格点が取れそうもない……」と諦めて、十分な対策をしないまま入試に臨む人もいます。

論述で合格点を取るためには、実践的な学習方法や高得点の取り方を習得することが効果的です。そこで、今回は日本史の論述問題を解くための学習ステップとコツについてご紹介していきます。

ステップ1．日本史の論述は教科書で学ぶのが基本！

論述問題とは、問題の要求に従って「なぜこのような出来事が起こったのか？」「どのような背景や原因があるのか？」といった因果関係を論理的かつ具体的に、決められた字数内で答える問題です。

歴史上の出来事や用語についての説明、どのような変化・違いがあるかなど、問題にはさまざまなバリエーションがあります。問に対する正確な解答を導き出すためには、年号や用語の暗記だけではなく、歴史の流れとともにその関係性まで理解しておかなければなりません。

そこで、高校の教科書や資料集を使って論述の基本を学習していきましょう。意外に思われるかもしれませんが、教科書は受験に出る範囲の歴史が重要な資料や写真・年表などと一緒にまとめられています。

また、歴史の内容がわかりやすくコンパクトに説明されていて、文章そのものが論述のお手本にもなるので、より効率的に学ぶことができます。日本史の流れをつかみながら、ポイントをノートにまとめて、論述を解くための基礎を学んでいきましょう。

ステップ2．教科書をマスターしたら問題集で徹底学習！

教科書を使って、日本史の流れや用語との因果関係が理解できるようになったら、次のステップに進みましょう。

論述では「何を問われているのか」を正確に理解し、論理的かつわかりやすい文章で答えることが求められます。このスキルを身に付けるためには、参考書や過去問などの問題集を繰り返し解いていく方法が有効です。

最初は教科書や資料集を見ながらでも構いませんので、問に対する答えをどんどん埋めていきましょう。うろ覚えで解くより自分の弱点に気付きやすく、新たな知識も身に付くので非常に効率的です。

論述にはさまざまな出題パターンがあるため、数をこなせばこなすほどパターンや傾向をつかみやすくなるメリットもあります。

また、「字数制限」が設定されているため、決められた文字数で要点を簡潔にまとめるための練習としても効果的です。いくら内容が合っていても、字数を超えてしまうと減点の対象になるので気を付けましょう。 他にも、誤字脱字や基本的な文章ルールを守りながら、理解できるようになるまで繰り返し解いていくことが大切です。

ステップ3.添削は先生にお願いしよう！

添削するにあたって、出題の意図を正確に把握したうえで解答できているかを見なければなりません。模範解答を見ながら自分で添削したとしても、「この解釈で良かったのか？」「文章は適切なのか？」などたくさんの疑問が残ることも多いでしょう。

そこでおすすめなのが、日本史を専門としている先生に添削をお願いする方法です。専門なら、塾の講師でも家庭教師でも構いません。

第三者に細かな部分を添削してもらうと、理解できていないポイントをつかみやすくなります。 さらに、入試対策として自分でも添削できるようになるために、先生に見せる前に自己添削するようにしましょう。先生のものと見比べることで、論述の添削で押さえるべき点を効果的に学ぶことができます。先生も忙しい方が多いので、時間に余裕を持ってお願いする・毎回お礼は必ず伝えるなどの配慮やマナーも忘れないようにしましょう。

日本の論述問題で点数を伸ばすコツ

上記で紹介した方法で論述問題を対策していけば、次第に問題なく解けるようになってくるはずです。そこまで来たら、次は高得点が取れるコツを押さえて、確実に合格点が取れるようにしていきましょう。

論述問題の点数を伸ばすコツには、「重要なキーワードを入れる」と「よく出題される問題は丸暗記する」の2つがあります。 それでは、詳しい内容を見ていきましょう。

◇重要なキーワードを入れる

論述問題は、採点者が求める「キーワード」となる単語が入った文章を書くと、加点され点数が伸びます。問題の意図する内容を論理的に説明しながら、キーワードを多く入れ込むことがポイントです。

このとき、日本史の用語をたくさん暗記していると役に立つので、しっかり覚えておきましょう。

◇よく出題される問題は丸暗記する

論述には、頻繁に出される問題があります。問題集や過去問を問いていくなかで、2回以上出てきた問題は解答と合わせて暗記しておきましょう。

これらの問題の解答は、他の問題を答えるときにも役立つものが多いので、効率よく学習するためにもしっかり押さえておきましょう。

論述を解くために、繰り返し学習してコツをつかもう！

日本史の論述は苦手意識を持つ人が多い科目なので、合格点が取れるように対策して受験に臨めば、ライバルたちに差を付けることができます。

確実に論述で点を取るためには、教科書を使って歴史の流れとその用語をしっかり理解しておくことが基本です。あとは繰り返し問題集を解いて先生に添削してもらうことで、どんどん実力が付いていきます。 実践的な反復学習をしながら、高得点を取るコツを習得して確実に点を取りにいきましょう！