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英語のリーディング速度を上げるには?遅い理由や速度を上げるコツを紹介

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入学試験や実用英語技能検定で得点配分を大きく占め、合否のカギを握る英語のリーディング。重要なポイントだからこそ、英語のリーディング速度に悩む方は少なくありません。

ここでは英語のリーディング速度が遅い理由と、リーディング速度を伸ばすために有効な対策などを紹介します。現状と対策を理解して、有効な勉強法を実践していきましょう。

なぜ英語のリーディング速度が遅いのか

英語のリーディング速度には、ある程度の目安があるとされています。例えば、中学生は1分間に50語程度、高校生は1分間に75語程度のリーディング速度が必要です。入学試験や検定試験であれば、1分間に100語以上のリーディング速度が求められることになります。

それでは、必要なリーディング速度に到達していない場合、どんな原因が考えられるかを見ていきましょう。

◇返り読みをしている

リーディング速度が遅くなってしまう大きな原因は「返り読み」にあります。返り読みとは、英文を一度読んだ文頭や文中に戻って読み直すことです。一度読んだ部分に戻って読み直すため、当然ながらリーディング速度は遅くなってしまいます。

英文の構造を理解できなかったり、英文を日本語で解釈して違和感を覚えたりしたときに、無意識にやってしまいがちな行動です。

◇知っている単語が少ない

リーディング中に知らない言葉に出会うと、読むのをストップしてしまうのは日本語でも英語でも変わりません。知らない単語が多ければ多いほど、リーディングをストップする回数が増えてしまいます。その結果、リーディング速度はどんどん遅くなってしまうのは当然のことでしょう。

英文のなかで出てくる単語を知っていること、つまり「語彙力が高い」ことはリーディング速度を上げるうえで重要です。

英語のリーディング速度を上げるコツ

リーディング速度が遅い理由を理解できたら、続いてはリーディング速度を上げる方法を学びましょう。

ここでは、英語のリーディング速度向上に直結する3つのコツを紹介します。

◇英文をたくさん読む

私たちが日本語で書かれた文章、いわゆる和文をスラスラと読めるのは、普段から意識せずに和文をたくさん読んでいるからです。つまり、英文でも同じように、普段から「たくさん読む」ことを習慣にすることがリーディング速度を上げるために必要といえるでしょう。

実際、英語を完全に習得するまでには、中学校・高校・大学の授業時間を除いて、生涯で少なくとも1,000時間の学習が必要とされています。そのため、英語のリーディング速度アップのためには、ある程度の「英文を読む量」が必要です。

英文に触れる機会を意識的に増やせば、和文を読むときと同じように「慣れ」のおかげでリーディング速度が上がっていくでしょう。

◇スラッシュリーディングをする

スラッシュリーディングは、返り読みの癖から卒業するうえで有効な勉強法です。

英文は原則として「誰が(主語)、どうした(動詞)」から始まり「誰に・何を(目的語)」などが続く構造になっています。和文では文末にくる「どうした(動詞)」が、英文では文頭寄りにあるため、そのギャップで返り読みをしてしまうのです。

そのため、まずはスラッシュリーディングを通して「誰が、どうした」から読む癖を徹底的に身に付けることが重要です。例文を用いて、スラッシュリーディングを理解していきましょう。

She had spent / 20 years with the horse / before he died / of old age./

どれだけ長い英文でも「誰が、どうした」の前後にスラッシュを挟んでください。すると「彼女が、費やした」という主語・動詞が見えてきます。さらに、文中にも「彼が、亡くなった」という主語・動詞を把握できるはずです。なお、この例文にはbeforeという接続詞があるため、主語・動詞が文中に2つ登場しています。

このようにスラッシュを入れて「誰が、どうした」から読んで理解すると、英文ならではの語順に慣れていき、結果的にリーディング速度が上がっていきます。

◇音読する

英文を声に出して読む勉強法は、気軽にできて効果が高いとされています。

英文を音読するとき、脳内では文字を音に変換する「ディコーディング」という認知処理が行われ、その内容を理解する、という流れが生まれます。この処理には認知機能をフル回転する必要があり、黙読するときよりも認知機能を活用しているのです。

和文でも、黙読より音読のほうがスムーズに読めなかったり、途中で言葉につまったりすることがあるのは、このような背景があるからだと考えられるでしょう。

それでは、音読が英語のリーディング速度アップに効果が高いのはなぜでしょうか。実は、このディコーディングという認知処理を何度も繰り返すと、ディコーディングが行なわれてから理解するまでの流れが、どんどんスムーズになっていきます。

つまり、音読すると英文そのものを理解する認知機能がアップするということです。そして、結果的に英語のリーディング速度が上がっていきます。

英語に触れて、読んで、リーディング速度を上げよう

英語のリーディング速度を上げるのは、すぐには成果に結び付かないかもしれません。苦手意識があると、どうしても向き合いたくない気持ちが生まれることもあるでしょう。

とはいえ、英語も日本語と同じく言語の一つです。積極的に英語に触れる時間をつくり、スラッシュリーディングや音読といった、さまざまな勉強法を実践してみてください。そうすれば、きっと英語のリーディング速度が上がってくる感覚を少しずつ味わえることでしょう。


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