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センター試験対策!センター化学の勉強方法及び問題構成について解説

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大学入試に挑む受験生のほとんどが受験するセンター試験、周りの受験生よりも1点でも多く得点しておきたいところですよね。
そんなセンター試験の理科では、毎年多くの人が化学を選択しており、その数は理科の受験者のうちおよそ半分というデータがあります。
そのため、センター化学で高得点を取り1歩リードするためには、問題についてよく知り対策を練ることが大切だと言えるでしょう。

センター化学の問題構成と平均点について



◎センター化学の問題構成

第1問 物質の状態(物質の構造) 24点
第2問 物質の変化(物質の平衡) 24点
第3問 無機物質 23点
第4問 有機化合物 19点
第5問 高分子化合物 5点
第6問 合成高分子化合物 5点
第7問 天然高分子化合物 5点

※第1問~第5問が必答、第6問と第7問は選択。配点は2018年のデータ。
(参考:予備校の東進「解答速報2018」-センター試験2018化学全体概観・設問別分析
(参考:Kei-Net「センター試験対策 化学」

この問題構成は平成27年度以降変化していません。それぞれ、第1問は化学の基礎となる原子や分子に関する知識問題が、第2問は化学反応式の知識問題だけでなく、計算を自分で行う問題も出題されるようです。

また、第3問と第4問はそれぞれ無機化合物と有機化合物の化学反応や性質などが問われ、正誤問題なども出題されるため詳細を正確に暗記する必要があります。第5問以降は高分子化合物に関する問題で、配点は低めですが満点を目指すなら無視できない分野です。基本事項が多く問われるので、基礎をしっかり固めておきたいですね。

◎センター化学の平均点と難易度

25年度 63.67点
26年度 69.42点
27年度 66.67点
28年度 54.48点
29年度 51.94点
30年度 60.57点

※25~27年度は理科の「化学Ⅰ」、28~30年度は理科2の「化学」のデータを参照

平均点は概ね60点前後とされているセンター化学ですが、28~29年度の平均点低下を受けて、30年度はやや易化したと言われています。

センター試験対策!化学の過去問題をご紹介




(大学入試センター「平成29年度本試験の問題」理科2 化学第1問 より一部抜粋)

第1問では、このように元素や物質の性質に関する問題が例年出題されています。この他にも、グラフを読み取る問題なども出題されています。

(大学入試センター「平成28年度本試験の問題」理科2 化学 第2問より一部抜粋)

このように計算を自分で行う問題も頻出なので、知識を詰め込むばかりではなく実際に演習を繰り返すことが大切だということがわかります。


(大学入試センター「平成30年度本試験の問題」理科2 化学 第3問より一部抜粋)

第3問では、正誤問題がほぼ毎年出題されています。自信を持って正答を選べるように基礎知識の細かい部分まで勉強しておきましょう。

(大学入試センター「平成29年度本試験の問題」理科2 化学 第4問より一部抜粋)

また、このように実験操作と絡めた出題も頻出です。実験などによって化学を実体験して理解する必要もあると言えるでしょう。>
実験装置を扱う機会がない場合は、装置や器具の役割を理解してなぜそのように決められているのか理解できるように教科書や資料を読むようにしましょう。>


(平成30年度 センター本試験 理科2 化学 第5問より)


(平成28年度センター本試験 理科2 化学 第6問より)

高分子化合物に関しての知識を問う第5~第7問は、比較的基礎の部分が問われることが多いので、配点が少ないからと勉強をおろそかにせず、教科書の内容を抑えておきましょう。

センター化学で満点を取るための勉強方法とは?


実際にセンター化学で満点を取るためには、押さえておきたいポイントが3つあります。

ポイント1:基礎知識の暗記と問題演習のバランスを考えて勉強する

センター化学の第1問と第2問はいわゆる「理論化学」と呼ばれる分野ですが、過去問の傾向からわかるように知識を応用してデータから答えを算出するような問題も見られます。そのため、やみくもに全てを暗記するのではなく、要点を押さえて覚えることが大切です。
学校の教科書や問題集に掲載されているレベルの問題演習を丁寧にこなしていきましょう。

ポイント2:グラフや図の読み取り、実験の方法などもチェックしておく

対策を怠りがちな分野ですが、近年グラフや図、実験方法を絡めた問題は必出だと言われています。
問題集にもあまり例題が載っていないため対策が難しいと思われがちですが、実験器具の役割や手順について、「なぜ」そう決められているのかを説明できるように教科書を読み込んでおくだけでも十分だと考えられます。

ポイント3:自分で手を動かし、反応式や構造式、簡単な図を描きながら勉強する

化学の勉強を具体的に進めていくと、「教科書や資料集を見て覚える」ことと「問題を解く」ことの往復になっていくと思います。その時に、問題集の答えだけをノートに書いていくのではなく、自分の思考の痕跡を残しながら問題に取り組んでいきましょう。
また、化学反応式など暗記しにくいものは実際に図に書いて構造式として記憶することで、緊張しがちな試験本番でも記憶をもとに回答することができるでしょう。

対策を万全にしてセンター試験に臨もう


センター試験化学の問題の傾向について把握することができましたか?

いよいよ本番を迎える方は、不安や焦りがあるかもしれません。しかし、試験対策は万全だと自信を持って言えるほどに勉強をしてきたのであれば、本番もきっと本来の力を発揮できるはずです。
センター試験を楽しむくらいの心持ちで、本番に臨んでみてはいかがでしょうか。


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