中高一貫校のメリット・デメリット｜子どもを受験させる前に知っておきたいこと

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中学・高校の6年間がひとまとめになった学校を、「中高一貫校」と呼びます。お子さまが小学校から中学校へとステップアップする際に、「中高一貫校に入学させるべき？」と迷われる方も多いのではないでしょうか。

中高一貫校の良い評判が気になっているものの、「中高一貫校が合わなかったらどうしよう……」と心配になるのも無理はありません。そこで今回は、中高一貫校のメリット・デメリットについて、気になるポイントを紹介します。

中高一貫校で学ぶメリット

中高一貫校の特徴は、単に中学と高校がセットになっていることではありません。まずは、中高一貫校に6年間通うメリットを詳しく見ていきましょう。

◇中高一貫校のメリット（1）学力が近い生徒が集まっている

中高一貫校で学ぶためには、その学校の入学試験を突破する必要があります。そのため、中高一貫校には自然と、同じくらいの学力の生徒が集まってくるでしょう。

一般的な公立校は、生徒たちの学力にバラつきがあるので、授業のレベルやスピードが合わないことがよくあります。中高一貫校には似たような生徒がそろっているため、自分の学力に合ったレベル、スピードの授業を受けられる可能性が高いでしょう。

◇中高一貫校のメリット（2）大学受験の準備がしやすい

中高一貫校に入学すると、高校受験という一大イベントがなくなります。中学・高校でセットという意識になるため、授業を先取りして進めることが可能です。

教科書の範囲を高校2年生に終わらせて、高校3年生からは大学受験対策に集中する学校も少なくありません。大学受験の勉強に十分な時間をかけられるのが、中高一貫校のメリットです。

◇中高一貫校のメリット（3）特別な学習プログラムがある

中高一貫校には、その学校独自の学習プログラムが用意されていることが多いです。例えば、外国語や海外に興味がある生徒にとっては、外国語教育や海外留学などの体験ができる学校が魅力的に見えるでしょう。

その他にも、プログラミングや実験・研究などの理数教育、卒業生による講座、大学との連携など、学習プログラムの内容はさまざまです。お子さんの興味の範囲に合わせて、特殊な学習プログラムがある中高一貫校を選ぶのもよいでしょう。

◇中高一貫校のメリット（4）友達と一緒にいられる期間が長い

中高一貫校に入学すると、中学・高校という大切な時期を、6年間同じ学校で過ごすことになります。公立校の場合は、高校受験のタイミングで離れ離れになる友達も多くいますが、中高一貫校であれば、仲の良い友達と長い時間一緒に過ごせます。

一緒にいる期間が長ければ、それだけ友達との付き合いが深くなりやすいでしょう。部活動では、同級生たちと6年間分の思い出を作れるため、一生の友達を見つけられるかもしれません。

中高一貫校で学ぶデメリット

中高一貫校にお子さまを通わせる予定なら、以下のデメリットについても理解しておきましょう。

◇中高一貫校のデメリット（1）高校受験がないので油断しやすい

中高一貫校は学習内容、大学受験対策に力を入れているところが多いです。しかし高校受験がないため、「中学受験を突破して気が抜けてしまった」「部活動で勉強する時間がない」という理由で、勉強をさぼってしまう生徒も少なくありません。

勉強のやる気がなくなって成績が下がり、さらに勉強する気が薄れてしまう、という悪循環には注意が必要です。

◇中高一貫校のデメリット（2）6年間環境の変化がない

中高一貫校に通うということは、6年間同じ場所で過ごし続けるということです。楽しく通えている場合は良いのですが、校風が合わない場合は辛い6年間となってしまいます。

学校の偏差値や進学実績が気になるかもしれませんが、学校ごとの教育方針についても併せて確認が必要です。

中高一貫校の受験の前に考えておきたいこと

中高一貫校の受験に挑む前に、まずは学校の雰囲気をチェックしておきましょう。学校説明会、相談会、学園祭など、学校見学ができるイベントには積極的に参加してみてください。

世間一般の評価が高い、ハイレベルな中高一貫校にも、やはり合う・合わないがあります。本人の希望、将来やりたいことをよく聞いたうえで、学校を決めましょう。

入学後にどうしても校風が合わないとき、人間関係がうまくいかなかったときは、公立校に転校するのも選択肢の一つです。

中高一貫校は、メリット・デメリットの両面を理解して検討する

中学・高校の6年間は、今後の人生にも影響を与える、とても大切な時期です。だからこそ、「学校選びで失敗したくない」と考えるのはごく自然な感情といえます。

中高一貫校という道をお子さまに提案するときは、本人の気持ちを尊重しながら話を進めましょう。今回解説したメリット・デメリットをふまえて、合う・合わないを慎重に見極めてみてください。

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