高校入試の単願と併願の違いとは?最適な高校選びのためのポイントを解説
受験したい高校を決めるとき、「単願」や「併願」といった単語が出てきて、戸惑った経験のある方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は「普通の高校入試と何が違う?」「単願と併願のメリットは?」といった疑問を持つ方に向けて、私立高校の単願・併願の違い、高校選びのポイントを解説します。
高校入試で失敗しないためにも、まずは高校受験の仕組みを隅々まで理解しておきましょう。
高校受験の単願と併願の違い|メリット・デメリットを解説
私立高校の推薦入試では、願書の提出方法として、単願と併願の2種類があります。ここでは、単願と併願の違いとメリット・デメリットについて詳しく解説します。
◇単願のメリット・デメリット
単願とは、合格後はその高校に入学することを条件として、出願する方法です。併願と比べると合格率が高いため、「この高校に絶対に入学したい」という方には適しています。
単願で受験して合格した場合は、その高校に入学するのが前提であるため、よほど特別な理由がない限りは辞退することができません。
もちろん、「第一志望だから単願で受験しよう」というのは何も問題がないでしょう。単願で出願できるのは1校だけですが、出願できれば合格できる可能性は高いです。
ただし「他の高校も気になっている」という場合は、単願での出願は控えたほうが良いかもしれません。
◇併願のメリット・デメリット
併願とは、複数の高校に出願することを意味します。滑り止めとして第二志望・第三志望の高校を受験できますが、単願と比べると合格基準は厳しいでしょう。
大学受験の場合は「浪人」という選択肢もありますが、高校受験の場合は複数の高校を受験して、どこかに合格することを目指すのが一般的です。第一志望の高校だけを受験すると、不合格のときに行ける高校がなくなってしまいます。
滑り止めの高校に合格しておけば、第一志望の高校を受験するときにも、安心して試験に挑めるでしょう。
ただし、併願で受験する場合は、第一志望以外の受験対策も並行して進めなくてはなりません。例えば第一志望が公立高校で、第二志望が私立高校の場合は、傾向の違う両方の対策が必要となります。
また、複数の高校を受験すれば、その分受験料や入学金の支払いが増えるのもデメリットです。
推薦入試(単願・併願)を受けるには?
私立高校の推薦入試を受ける場合は、出願基準を満たさなくてはなりません。
推薦入試の出願基準として、調査書の評定、欠席日数、部活動などの活動実績などがあります。希望する私立高校の出願条件をクリアしていれば、出願に必要な「推薦書」を書いてもらえるでしょう。
受けたい高校が決まっているなら、担任の先生に早めに相談して準備を進めておくことが大切です。
例えば、中学3年生になってから行きたい高校が見つかったとしても、基準に達していなければ出願ができません。調査書の評定には、中学1年生の時点での成績が含まれる場合があります。
もし単願で不合格になったら?
単願は合格可能性の高い出願方法ですが、100%合格できるわけではありません。
単願で出願して落ちてしまったときは、一般的に別の高校に出願する形になります。単願はそもそも入試時期が早いため、不合格になったあとでも別の高校に出願可能です。
単願は出願さえできれば、ほとんどの方が合格できるといわれていますが、確実ではありません。単願だからといって油断しないこと、推薦に落ちたら一般入試の受験対策をしなくてはならないことを理解しておきましょう。
単願?それとも併願?高校選びの際に押さえておきたいポイント
単願か併願で迷ったとき、出願する高校がなかなか決まらないときには、以下の高校選びのポイントを参考にしてください。
◇併願校を決める基準
第一志望の高校が単願で出願できない場合は、複数の高校に出願することが一般的でしょう。
第一志望の高校を決めたら、滑り止めとして併願校を決める必要があります。第二志望以降の高校は、できるだけ合格の可能性が高い、安全圏の高校を選ぶのが基本です。
第一志望が不合格の場合は、第二志望以降の高校に入学することになります。そのため併願校を決める際にも、学校の教育方針や雰囲気をよく確認したうえで、入学しても後悔しない高校を選びましょう。
◇高校選びで最も大切なのは「そこで学びたい」という気持ち
単願が併願か、私立高校か公立高校か、といった選択も大切ですが、何より大切なのは自分の気持ちです。その高校に本当に行きたいのか、をよく考えましょう。
気になる高校が見つからないときも、早い段階から高校受験の情報を集めてみてください。高校で開催される相談会・説明会などに積極的に参加して、高校の雰囲気を確かめてみましょう。
その高校に行きたい気持ちが高まれば、受験勉強のモチベーションも自然と上がるはずです。
単願と併願の違いを把握して、早めから準備しよう
私立高校の推薦入試が気になっているなら、単願と併願のメリット・デメリットをしっかりと押さえておきましょう。第一志望の高校が決まっていて、単願での出願が可能であるなら、積極的に狙っていきたいところです。
単願と併願、どちらの場合でも、出願するための事前準備は必須です。学校の先生とも相談しながら、気になる高校の入試形態、受験科目などをチェックしてみてください。
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