知っておきたい浪人のメリット・デメリット│迷ったときはどうする?
大学受験の本番が近づいてくると、「このままで本当に合格できるのかな?」と心配になる瞬間もあるでしょう。「志望大学のランクを下げるべきか、浪人覚悟で第1志望に挑むか」というのは、受験生のよくある悩みです。
そこで今回は、浪人のメリット・デメリットについて深掘りしていきます。迷って決められないときの考え方のポイントについても解説しているので、ぜひご覧ください。
【大学受験】浪人のメリット3選
大学受験の浪人には、以下の3つのメリットがあります。
◇浪人のメリット(1)行きたい大学に再チャレンジできる
大学受験はほんのわずかな差で合否が決まる、シビアなものです。そのため、たとえ学力が足りていても、小さなミスが響いて不合格になることもあります。
大学受験のときの選択は、人間関係やその後の進路、就職活動にも大きく影響します。その大学にどうしても行きたいなら、1年間を費やして再チャレンジしたほうが後悔しないでしょう。
◇浪人のメリット(2)1年間受験勉強に集中できる
高校に通っている期間中は、受験生といっても学校の授業やイベントに多くの時間を取られます。普段の学校生活のことを考えると、受験勉強だけに一点集中するのは難しいというわけです。
その点、浪人中であれば学校のイベントがないので、志望大学の対策に十分な時間をかけられます。自分の苦手なところにも集中して取り組めるので、浪人中に成績が急上昇する方も少なくありません。
◇浪人のメリット(3)浪人中の努力が自信へとつながる
一つのことに集中して全力で取り組んだ経験は、決して無駄にはなりません。自分なりに最後までやり遂げたこと、自分の行きたい大学のために努力をしたことで、自分に自信を持てるようになります。
最終的にどのような結果が出たとしても、努力した経験は大学生活、社会人生活できっと役立つはずです。
【大学受験】浪人のデメリット3選
続いて、浪人のデメリットについて確認していきましょう。
◇浪人のデメリット(1)予備校代・受験料の負担が大きい
浪人生の大部分は予備校に通うため、1年間の経済的な負担が大きいのがデメリットです。自宅浪人(宅浪)という選択肢もありますが、学力を効率的に伸ばすには、やはり予備校に通ったほうがよいでしょう。
さらに、「浪人は1年だけ」と決めている場合には、受験時に滑り止めとして複数の大学を受験することになります。このようなことから、現役のときと比べると、浪人生活のほうが全体としての費用負担は大きくなるでしょう。
◇浪人のデメリット(2)志望大学に合格するとは限らない
どれだけ努力をしても、浪人中に成績を伸ばせたとしても、「100%合格できる」という保証はもちろんありません。
成績が思うように上がらなかったり、当日の体調が悪かったりして、悔しい結果に終わることもあります。
浪人中の経験は無駄にはなりませんが、結果は約束されていません。その覚悟を持ったうえで、受験勉強に挑む必要があるでしょう。
◇浪人のデメリット(3)精神的な負担が大きい
浪人中はモチベーションの維持が難しく、途中でやる気を失ってしまう方も少なくありません。なかには「本番はまだ先だから大丈夫」と勉強をサボってしまい、現役生のときよりも成績が伸びずに終わってしまうケースもあります。
また、現役生のときは「今回不合格でも、もう1年チャンスがある」と考えられますが、浪人生の場合は別です。「次も失敗したらどうしよう」「今回ダメだったら次はない」というプレッシャーで、情緒不安定になってしまう方がいるのも無理はありません。
浪人すべきか迷ったときは?判断のポイント
「浪人してから大学に入ると、同級生と1年遅れになるのが不安……」と考える方もいますが、1年の遅れについては、それほどデメリットにならない場合が多いです。大学は浪人を経て入学する方も少なくないため、周囲の目を気にする必要はありません。
また、就職活動も同様で、1年の浪人であれば採用にほとんど影響しません。現役と浪人の違いよりは、どちらかというと大学名のほうに注目が集まります。そのため、浪人して大学のランクを上げたほうが、就職活動では有利に働くでしょう。
入学後や就職活動の心配よりも、大切なのは1年間を受験勉強に費やす覚悟です。第1志望にこだわらない方、浪人を絶対にしたくない方は、志望大学のランクを落とすのもよいでしょう。
本当にその大学・学部に行きたいのか、何をやりたいのか。浪人を決断する前に、もう一度自分の内面を深く掘り下げてみてはいかがでしょうか。
本当に浪人すべき?自分に向き合って後悔のない選択を
大学受験は人生のなかでの大きな分岐点ともいえますが、誰にとっても当てはまる完璧な答えというものはありません。浪人すべきか迷ったときも、最終的には自分の挑戦する気持ちが大切です。
1年間もう一度受験勉強に取り組むのは、相応の覚悟と努力が必要になります。浪人に向いている方もいれば、そうでない方もいるので、後悔のないように自分の気持ちを再確認しましょう。
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