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勉強に集中しやすい時間帯とは?時間帯に合った勉強法を紹介

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午後の授業で眠くなったり、夜に集中して勉強できなかったりする経験は誰にでもあるでしょう。集中したくてもできなければ、勉強のやる気もなくなるかもしれません。

実は、脳には集中できる時間帯と休息が必要な時間帯があります。勉強に集中できないのは、勉強している時間帯が脳の動きと合っていないことが原因かもしれません。効率良く勉強するには、脳の動きを知ることが大事です。

この記事では、一日の脳の動きや時間帯に合った勉強法を紹介します。

脳の動きは時間帯によって変わる

朝起きてから夜眠るまで、脳は動き続けていますが、その動きは一定ではありません。
ここでは、時間帯ごとの脳の動きについて解説します。

◇朝は脳が効率良く動く時間帯

朝起きてからの2~3時間は「脳のゴールデンタイム」と呼ばれ、頭がよく動く時間帯です。人間の脳は寝ている間に記憶を整理するため、朝起きたときには脳が整理整頓されている状態です。そのため、朝は難しいことを考えたり、正確な数値を出したりする作業に向いています。

ここでの重要なポイントは、朝起きたときにカーテンを開け、朝日を浴びることです。朝日を浴びると、「セロトニン」という脳内物質が放出され、脳が覚醒します。

◇昼過ぎは眠くなりやすい時間帯

昼食後は眠くなりやすい時間帯ですが、これには2つの理由があります。

1つは、人間の体内時計によるものです。体内時計には12時間のサイクルがあり、14時から16時頃に眠くなりやすいといわれています。

もう1つは、昼食をとることで、血糖が下がってしまうためです。食事をすると一時的に血糖値は上がりますが、それを下げるためにインスリンという物質が分泌されます。

インスリンの働きにより、上がった血糖値が急激に下がると、血液中のブドウ糖が減少してしまいます。そして、脳がエネルギー不足となり、眠くなるのです。

◇夜は記憶を定着させるための時間帯

夜は一日の情報が蓄積されて脳は疲れている状態になり、思考力が落ちてくる時間帯です。勉強にはあまり向いていないと思うかもしれませんが、記憶は睡眠によって定着するため、その脳の働きを活かすような勉強には向いています。

記憶を定着させるためには、十分な睡眠時間が必要です。なお、睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠の2種類があり、ノンレム睡眠は脳の休息を行なう深い眠り、レム睡眠は記憶の整理や定着を行なう浅い眠りです。しっかりとした睡眠をとることで脳を休めつつ、記憶を定着させられるでしょう。

アメリカの調査によると、14歳から17歳の睡眠時間は、8時間から10時間が望ましいとされています。

時間帯別の勉強法

脳の一日の動きがわかったところで、次に、脳の動きに合わせた勉強法を紹介します。

◇朝は理系科目の計算問題や記述問題などに取り組む

朝は脳が効率良く動く時間帯とはいえ、いきなり難しい問題に取り組んでもなかなか頭には入らないでしょう。そのため、まずはウォーミングアップとして、前日の復習や教科書の音読などから始めるのがおすすめです。

脳のウォーミングアップを行なったら、複雑な計算や論理的な考えが必要な教科・問題に取りかかるとよいでしょう。例えば、数学や化学、物理などの計算問題・証明問題などです。

◇昼は文系科目の読解問題などに取り組む

昼からは眠くなりやすい時間帯ですが、午後から夕方にかけては気力と体力が一日のなかで最高潮になります。どうしても眠いときには、一度昼寝をして眠気をとってから勉強に取りかかりましょう。

日本の高校で行なわれたとある研究では、昼寝の時間を一日15分設けたところ、成績が向上し、やる気が上がったという結果が出ています。仮眠の時間を確保できないときは、目を閉じるだけでもリフレッシュできるでしょう。

家で勉強するときに、昼寝をしようとして横になると、寝すぎてしまうこともあるかもしれません。すぐ起きられるよう、昼寝をするときは椅子に座ったまま、机にうつ伏せになるのがおすすめです。

昼寝をして脳がすっきりしたら、国語や英語の長文問題・論述問題など、気力が必要な問題に取りかかりましょう。午後は集中力が持続しやすいため、数学や理科などの難問にチャレンジしてみても良いかもしれません。

◇夜は暗記に取り組む

学校や部活、塾などが終わって帰宅すると、身体には疲労がたまっていて、複雑な計算問題や長文問題を解くにはあまり向いていません。また、前述のとおり、記憶は睡眠をとることで定着するため、英単語や歴史の年号、生物などの暗記系の勉強がおすすめです。

ある研究では、暗記したあとに起きている場合と暗記後にすぐ寝た場合では、すぐに寝たほうが覚えたことを忘れにくいという結果が出ています。しっかり眠ることで、記憶が定着しやすくなり、翌日の勉強の効率も上がるでしょう。

時間帯に合わせた勉強方法で、効率的な勉強をしよう!

一日の脳の動きは、時間帯によって変わります。朝は、前日の記憶が整理されているため理系科目の計算問題、お昼を過ぎたら集中が必要な文系の読解問題、夜には睡眠による記憶の定着を利用した暗記系の勉強するのがおすすめです。
脳の仕組みを理解し、効率的な勉強を行ないましょう。


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