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「古文が読めない」という人に!古文を読むコツを紹介

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漢文と並び、国語のなかでも難関の一つといえる古文。古文は平安時代を中心にした作品が多く、現代文とは単語や文法がかなり違うため、最初はとっつきにくく感じる人は多いのではないでしょうか。たしかに理解が浅いと、古文を読んでも簡単に内容を理解するのは難しいかもしれません。

ここでは、古文が上手に読めない理由や読むためのコツ、おすすめの参考書を紹介します。
苦手に感じる部分をよく理解したうえで学習方法を工夫し、古文の世界を楽しんでください。

古文が読めない理由

古文が難しいと感じる人の多くには、おもに2つの理由があります。
まずは、その理由を見ていきましょう。

◇単語や助動詞を理解していない
「古文が読めない」、つまり「何が言いたいのかわからない」となる原因の一つは、単語の意味を理解していないことにあります。例えば、英文でも「朝」「学校」「行く」など、いくつかの単語だけが理解できれば、その文章が何を伝えたいかがなんとなく浮かんでくるでしょう。

古文でも同様に、文章中の単語などがいくつか理解できていれば、どういった内容の文章なのかを推測することができます。古文は必須単語といわれる250~300語くらいを覚えれば、だいたいの文章は読めるようになります。

また、「~ず」「~けり」「~べし」などの助動詞も覚えることができれば、より正確に文章の意味が把握できるようになるでしょう。助動詞は過去や意志、推量などの意味を表す言葉です。助動詞の意味や変化形を理解していないと何を言いたいのかがわからなくなるので、しっかりと理解する必要があるでしょう。

◇主語が何かがわからない
古文の長い文章を読んでいると「これは何の説明をしているのだろう」と、話が見えなくなってしまうことはないでしょうか。主語が何なのかがわからなくなると、迷路に入ってしまったかのように文章の意味が理解できなくなります。主語が省略されている文章で、陥りやすいパターンです。

現代文でも「今日、(私は)友達と買い物に行った。(私と友達は)帰りにカフェでおしゃべりをした」と書くように、日本語には主語を省略することが多いという特徴があります。これは昔も今も変わりません。 書かれていない主語は自分で補うしかなく、これも古文が読めない理由の一つです。

古文を読むためのコツ

先述の古文を読めない理由に、思い当たる人は多いと思います。この2つの理由を克服すれば、今よりもっと古文が理解しやすくなるでしょう。
ここでは、古文が読めるようになるためのコツを具体的に説明していきます。

◇古文の単語や文法を身につける
単語や助動詞がわからないという人は、単語や助動詞の基本的な意味を覚えるしかありません。

まずは、教科書などに出てくる単語から覚えていきましょう。1度読んだ文章なら話の流れがわかっているので、単語の意味も覚えやすくなります。覚えるときは「1日○個」と目標を決め、毎日少しずつ覚えていくとよいでしょう。

単語のなかには、同じ言葉でも昔と今で意味が異なる単語や、一つの単語でさまざまな意味を持つ「多義語」があります。こういった単語は、意味を間違えて覚えないように注意が必要です。

助動詞は基本的な意味を覚えたうえで、状況に応じて考える必要があります。例えば「べし」は、主語が一人称(私)の場合は「意志(~しよう、~するつもりだ)」という意味が多いなど、傾向を覚えておくと理解しやすくなるでしょう。

◇主語や述語などを明確にする
主語が何かを理解できないという人は、文章の「だれ・何が(主語)」「どうした(述語)」をつかむ練習をしましょう。

まずは、文章内の主語にあたる部分に○、◎、△などの印を人物ごとに付けていきます。主語が省略されている場合は、主語が何かを考えて余白に書き込みましょう。また、直前に「~を」「~に」「~ば」などが付くと、主語が変わりやすいので注意が必要です。

述語の部分にはアンダーラインを引き、話の流れをつかむようにしましょう。述語の敬語は主語の身分に応じて尊敬語、謙譲語などに変わるので、敬語から主語がわかることもあります。

◇訳が難しい箇所は前後の流れから推測する
なかなか上手に訳せない文にぶつかったときは、その文だけにこだわらず、その周囲に目を向けてみましょう。意味がわかるところまで戻ったり、先に進んでみたりして、全体の流れからわからない文章の意味を推測してみます。

難解な部分は何度読み直してもわからないことがあるので、前後の話の流れをヒントに全体をざっくりと理解するようにしましょう。

古文の勉強におすすめの参考書

古文が苦手な人にもわかりやすく、初歩から理解できる参考書を紹介します。

◇読んで見て覚える重要古文単語 315
『読んで見て覚える重要古文単語 315』は、単語の意味・類義語や語源がわかりやすく説明されている単語帳です。

単語にまつわるイラストや図式も豊富なので、見た目の記憶から単語の意味を思い出しやすく、忘れにくい工夫がされています。例文や解説も豊富で、古文そのものに慣れるためにも有効な一冊でしょう。見出しの315語と関連語203語をマスターできれば、古文の理解にはほぼ十分といえます。

ただし、単語の語源の説明がやや少ないので、単語を語源から覚えるのが好きという人には物足りないかもしれません。

◇読んで見て覚える重要古文単語 315
『読んで見て覚える重要古文単語 315』は、単語の意味・類義語や語源がわかりやすく説明されている単語帳です。

単語にまつわるイラストや図式も豊富なので、見た目の記憶から単語の意味を思い出しやすく、忘れにくい工夫がされています。例文や解説も豊富で、古文そのものに慣れるためにも有効な一冊でしょう。見出しの315語と関連語203語をマスターできれば、古文の理解にはほぼ十分といえます。

ただし、単語の語源の説明がやや少ないので、単語を語源から覚えるのが好きという人には物足りないかもしれません。

◇富井の古典文法をはじめからていねいに
『富井の古典文法をはじめからていねいに』の著者は大手予備校の講師で、授業をそのまま本にしたかのような参考書といわれています。 わかりやすい語り口でスラスラと読み進めていくことができ、これ一冊で古文の文法の基礎が一通り理解できるでしょう。本書には図版が多く使われ、ビジュアルでも理解しやすい構成になっているのが特徴です。 別冊に文法の識別マニュアルが付いているので、問題を解く際の辞書代わりとしても使えます。ただし、問題数が少ないので、問題を解きながら理解を深めたい人には合わないかもしれません。

たくさん読んで古文に慣れよう

古文が読めない理由には、単語や助動詞を理解していない、主語が何かがわからないことが挙げられます。まずは単語や助動詞を覚え、難解な文章は前後の話の流れから意味を推測することで、全体を少しずつ理解できるようになっていくでしょう。

古文の学習で最も重要で効果的なのは、文章をたくさん読んで慣れることです。古文の世界観に親しむことでさらに興味がわき、苦手意識の克服や上達への早道につながっていきます。


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