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勉強時に休憩は必要?勉強に集中するための休憩のとり方とは

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授業や塾での休み時間に予習復習をしたり、家でも休憩を挟まず勉強したりと、長時間勉強を続ける学生は少なくないでしょう。そういった人のなかには、「休憩時間がもったいない」と考える人もいるかもしれません。

しかし、人間の集中力は長時間続くものではないのです。実は、休憩をきちんととったほうが、一日に集中できる時間は長くなります。

この記事では、休憩をとるべき理由や休憩のタイミング、休憩方法を紹介します。

勉強時に休憩をとるべき理由

人間の集中力には限界があります。昼間は集中していても、夜になると頭がぼんやりしたり、 簡単な問題を間違えたりすることはあるでしょう。

集中力を持続させるためには、適度な休憩が必要です。休憩をしたほうが勉強の効率が上がることは、研究でも証明されています。

中学生を対象とした研究で、学習を1時間行なうグループと15分を3回行なうグループに分け、英単語のテストをしました。その結果、1時間行なうグループよりも、休憩を入れて15分の学習を3回行なうグループのほうが、テストで良い点数をとれたのです。

つまり、休憩をとることで集中力を維持し、効率良く勉強ができるといえるでしょう。

集中して勉強するために効果的な休憩のタイミング

集中して勉強するためには休憩が必要ですが、休憩をとるタイミングも大切です。
ここでは、休憩をとる効果的なタイミングを2つ紹介します。

◇勉強を1時間前後して、10~15分休憩する

人間の集中力は、1時間30分程度が限界といわれています。休憩後も勉強を続けることを考えて限界まで勉強するのではなく、1時間勉強するごとに休憩をとるとよいでしょう。

そして、10分から15分ほど休憩します。15分以上休憩すると、意識が勉強から逸れてしまい、休憩後に勉強を再開するハードルが高くなるからです。

学校の授業でも、勉強を1時間前後して10分程度の休憩をとるというサイクルになっています。この流れに身体が慣れているため、家での勉強でもこの時間を意識すると、勉強と休憩のスイッチを切り替えやすくなるでしょう。

◇昼食後に15分前後の仮眠をとる

人間は、体内時計のリズムや食後の血糖値の変動が原因で、昼食後に眠くなる傾向があります。昼食のあとも頭をすっきりさせて勉強するには、昼寝が効果的です。昼寝をすることに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、眠いときに作業効率を上げる方法として、厚生労働省からも認められています。

また、NASA(アメリカ航空宇宙局)でも、昼寝に関する研究が過去に行なわれました。この研究では、パイロットが26分間の昼寝をしたところ、注意力が54%、パフォーマンスが34%上昇したことが報告され、昼寝の効果が証明されています。

NASAの研究では26分でしたが、普段の生活では15分程度の昼寝がおすすめです。眠りの深さにはリズムがあり、20分以上の睡眠では深い眠りに入ることが多く、すっきり起きられなくなる可能性があります。

集中して勉強するために効果的な休憩のとり方

「休憩」と一口にいっても、さまざまな休憩方法があるため、ここでは5つの方法を紹介します。

◇仮眠する

仮眠すると脳を休められ、起きたあとの集中力がアップします。この場合、横になるのではなく、椅子に座ったまま机にうつ伏せになって、15分程度仮眠をとるのがおすすめです。横になって眠りたい人もいるかもしれませんが、熟睡して起きられなくなる可能性があるため注意してください。

脳の7割は、視覚情報を処理しているといわれています。そのため、学校での授業の合間や忙しいときには、目を5分間閉じるだけでも脳をリフレッシュさせられるでしょう。

◇身体を動かす

勉強中はずっと座っていて血液の流れが悪くなるため、身体を動かしましょう。そうすることで血液の巡りが良くなり、脳が活性化します。

また、運動するとエンドルフィンやセロトニンなど、精神を安定させるホルモンが分泌されます。それにより、ストレスが軽減されて前向きな気持ちになれるでしょう。

体育館やグラウンドでのスポーツ、家の周りのジョギングや散歩、部屋でのストレッチやヨガなど、自分に合った身体の動かし方を探してみてください。

◇音楽を聴く

音楽を聴くことには、脳をリラックスさせたり、集中力を高めたりする効果があるため、勉強に疲れたら音楽を聴くとよいでしょう。緊張していた身体がほぐれ、リラックスできます。

一流のアスリートのなかには試合前に音楽を聴く人もいますが、これは音楽を聴いて集中力を高めるためです。

勉強に疲れたときはリラックスできる音楽を、気合を入れたいときにはアップテンポの曲を聴くなど、そのときの気分に合わせて曲を選んでみてください。

◇瞑想する

瞑想は心を静めて一点に集中する行為であり、行なうことでストレスを軽減する効果があります。

瞑想にはさまざまな種類がありますが、「呼吸の瞑想」と呼ばれる瞑想では、椅子に腰かけて行ないます。背筋を伸ばし、目は閉じるかうっすら開けて、自分の呼吸に集中してください。途中で余計なことを考えそうになっても、呼吸による身体の動きに意識を向けて、5分程度続けましょう。

◇飲み物を飲む

水分不足になると、集中力の維持に影響するといわれています。喉が渇いていなくても、水分不足になっている可能性があるため、こまめな水分補給が大切です。

集中力を高めたいときには、刺激によって覚醒度が高まる炭酸水や、カフェインが入っているコーヒー・緑茶・紅茶がおすすめです。ただし、カフェインはとりすぎると頭痛などを引き起こす恐れがあるため、飲みすぎには注意が必要です。

集中して勉強するためには、短時間の休憩と休憩方法が鍵

人間の集中力には限りがあるため、効率的に勉強するには休憩をとる必要があります。休憩は、勉強を1時間したあとや、昼食後にとるのがよいでしょう。

また、休憩の方法はいくつかあります。自分に合った方法を取り入れれば、短時間の休憩でも集中して勉強に取り組めるでしょう。


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