まずは一冊完全制覇!高校化学を演習するコツ
化学に限らず、どの科目も理解だけではなく問題演習をこなさないと試験の点数そのものを上げることができません。
この記事では高校化学の問題集を制覇するコツを伝授します!
問題集をこなす流れ
問題集を解き進める時は、自分なりのフローを確立して、着々と進めるのが一番です。そこで、私が採用していた方法をご紹介します。
①時間を決めて問題を解く
まずは時間を決めましょう。
もしも志望校の過去問なら実際の時間配分で、小問なら5分くらい、記載されている時間があればその時間よりも短く解くことを目標にしましょう。
初見でどれくらい時間がかかるかわからない場合は、時間をはかりましょう。
このとき100円均一のものでいいので、キッチンタイマーを使うのがおすすめです。
時間を決めたりはかったりすることで、
・試験本番に近い緊張感をもって取り組む
・現時点で何分あれば解けるのかがわかる
・計画を立てるときに、勉強時間の目安がわかる
ことができます。
ここからは、どれだけ解けたかで分岐します。
②ー1 すんなり解けて、正解した
もうマスター済みであっさり解けた場合です。
すんなり解けた場合でも解答は細かく確認しましょう。
・ニアミスはなかったか?
自己採点では合っていても、他人が採点すると見つかる誤字・脱字・計算間違いはよくあります。
本番の試験では、自己採点を極力他人の採点に近づけなければいけません。減点されるポイントがなかったか厳しく確認しましょう。
・別解はあるか?
別解があればかならずその方法で解いてみましょう。
類似問題では、別解のほうがシンプルで簡単に解けてしまう、なんてことも少なくありません。
・解けた時間はどうだったか?
問題を正解できた場合でも、解くのに掛かった時間は見直しましょう。
基礎問題ならほぼ反射的に解けるまで、応用問題も実際の試験時間での時間配分以内で解ける必要があります。
実際の受験では実力100%出せるとは限りません。
緊張や体調不良や急な怪我、あるいはなんらかのトラブルで実力を出し切れないことはどうしてもあります。
大切なのは「そのときの実力」で合格ラインを超えること。
そのためには普段の学習では、実際の解答時間の「マイナス5分」を目指していきましょう。
②ー2 解けなかったが、解答をチラ見して解けた
問題が解けなかったとき、ただ解答を見るだけではその問題をマスターすることはできません。
そこで問題が解けないときは、以下を繰り返しましょう。
1.まずは解答を見て、どのような流れかを確認する。必要に応じて解法のメモをとる
2.解答を紙などで隠しながら、解答を再現してみる。(必要に応じてメモを見たり、解答をチラ見する)
3.解けているか確認する
復習するときに、解答を見ずに解けるようになっていれば完璧です!
②ー3 解けなかったし、解答もわからなかった
解けなかったので解答を見たけどわからなかった。ということもあります。
・何をしているのかわからない
解答を見ながら、解答の流れをたどろうにもわからない、ということもあります。
あまりにもわからない場合は(他の人に質問するのは必須として)、一旦丸暗記してしまうのもテです。
丸暗記は悪手とされることも多いですが、丸暗記して問題を解き直しているうちに後から理解が追いつくことも案外あるんですよ。
・なぜその解法を使うのかわからない
「解答の通りに鉛筆を動かせば確かに解けるけど、なぜこの方法を使うのかわからない」ときは、その解法で使った知識を復習しましょう。
③自分なりの印を付ける
問題を解いたら、必ず自分なりの目印を付けましょう。
このとき必ず書くのが「日付」と「かかった時間」、そして「理解度」をメモします。
これはあくまで私の書き方ですが、以下のような取り決めにしていました。
・②ー1からなら 短時間で解けたら「◎」、考えて解けたら「○」マークをつける
・②ー2からなら 「△」マークをつける
・②ー3からなら 「×」マークをつける
また、「△なら黄色のフセンをつける」「×なら赤いフセンをつける」など、復習が必要なページをすぐ開ける状態にしておくと、質問や復習を始めるときにスムーズです。
④解き進める&復習する
①~③を繰り返しながら、問題集をすすめていきます。
復習のタイミングですが、
・翌朝に前日の分を軽く見直す
・週に一日「一週間分の復習をする日」を作って解き直す
・試験前に「△」「×」を解き直す
といいでしょう。
問題集を何冊もこなそう!
問題集は一冊だけでなく、何冊もこなしましょう。もちろん一冊を完全にマスターしきることも大切ですし、「一冊こなすのも大変なのに何冊もなんて無理だよ~」というのもわかります。
しかし、どうしても解けない問題にずっと時間をとられるよりは次の参考書で類題を解いた方が理解が進みますし、1冊目をマスターしていれば「2冊目で新しく覚えること」は少ないものです。
いろいろな問題に触れることで、どんどん演習に強くなっていきましょう!
執筆者:てんもんたまご
天文学者を夢見て浪人の末に物理学科へ入学。
卒業後は、理系としての知識や実験教室でのアルバイト経験を活かしてライターとして活躍中。
大好物は、紅茶とあんみつ
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