英文法は○○で差が付く!!小問集合を確実につかみ取る英文法の勉強法
英文法の問題は、各模擬試験や入試問題では最初の方の小問集合のところにありますよね。
点数の割合でいうと全試験問題中の1~2割なのでついつい後回しにしてしまいます。
しかしこの英文法問題は英作文等でも関わりますし、手っ取り早く英語の点数をアップさせやすいオイシイ問題でもあるのです。
まずは英文法問題をマスターして、「まずは15点アップ!」をめざしましょう!
英文法は「冠詞」と「前置詞」で差が付く!
英文法には時制などのさまざまな単元がありますが、差が付くのはなんといっても「冠詞」「前置詞」です。
この2つは日本語にないので「感覚をつかむこと」が難しく、さらに意味やバリエーションが多いので「覚えきれない!」という受験生も多いのではないでしょうか。
一般的に「冠詞」や「前置詞」は、文中で見かける度にどういう意味で使われているのかを調べて分析し、そのパターンひとつひとつを覚えていくのがベターです。
でも疑問に思ったことはありませんか?
「なぜネイティブはこんなに辞書を引かなくても文法がわかるんだろう?」と。
ネイティブも常に文法的に正しい英語を使っているとは限りません。しかしおおよそ正しく使えるのはある程度「イメージ」がかたまっているからなのです。
数えられる?数えられない?
冠詞での悩みどころのひとつは「可算名詞」と「不可算名詞」ですよね。
可算名詞とは、文字通り数えられる名詞で、複数形に変化します。
「不可算名詞」は逆に数えられない名詞です。
こう書くと簡単に聞こえますが、実際に試験問題を解くとなると「一つ一つ覚えきれないよ~」という声も聞こえてきそうです。
ネイティブはこれをどう見分けているのでしょうか?ズバリ「はっきりとしたカタチがイメージできるかどうか」。
例えば、タイヤ(Tire)は本来可算名詞ですが、「火事でタイヤがドロドロに溶けた」という場合にはネイティブは不可算名詞として扱います。溶けてしまったタイヤがどんなカタチになっているのかのイメージは人によって異なりますもんね。
また、Chickenは「ニワトリ」という意味では可算名詞ですが、「鶏肉」という意味では不可算名詞になります。
ここからも可算名詞と不可算名詞のイメージがつきやすいのではないでしょうか。
意味が多すぎる!?前置詞の攻略法
前置詞の問題は必ずと言っていいほど文法問題に出題されます。
しかし、前置詞として代表的な「on」でさえ
「①~の上に
②~に載って
③~について
④~につけて
⑤~が持って
⑥~(場所)で
⑦~(日時)に」
などなど、ジーニアス英和辞典で調べても前置詞の意味だけでもなんと18種類もの意味がでてきます。
それに加えて、入試問題では「above」などとの使い分けが出題されるともう手に負えません。
ではネイティブはどうイメージしているのでしょうか?
実は「on」は「上に」というよりも、「何かにくっついているイメージ」なんです。
なので「上に」という意味の場合も、テーブルに設置してあるような状態を指します。その意味では「服にくっついている」という意味も納得がいくのではないでしょうか。
そしてaboveこそ、テーブルの上の宙に浮いているようなイメージだったりします。
このように、一見意味が多すぎるような前置詞でも、あるイメージから派生していることが多いので、その「イメージ」をつかむことが前置詞を攻略する近道です。そのため前置詞の「図解」をしている本・辞書が一冊あると安心かもしれません。
理解では終われない!問題演習をしよう!
さて、英語を勉強する目的が、「英語での情報収集」や「英語でのコミュニケーション」であれば、英文法の勉強は理解でひとまず終わってもいいのですが、「試験で点数を勝ち取る」となるとそうもいきません。
実際の試験では「理解度」だけでなく、問題解答のスピード、(マークシートであれば)マークの正確さ、消去法などのテクニック、素早く正確に見直しをするなどの要素も重要になってきます。
このあたりはテクニックももちろんですが、最終的には本人の慣れが要になってくるので、最後の仕上げは演習あるのみです!!
どうしても覚えられない問題は…
英文法問題を解いているときは「なぜかいつも解けない」「なぜか覚えられない問題」にぶつかるときがあります。
そういうときは、
①その例文を丸暗記する
②別の参考書で同じ単元を勉強する
のがオススメです。
特に覚えられない問題は理解できてない可能性もありますし、「覚えられない=何度も解く」と解答を覚えてしまう(練習にならない)ので、
②別の参考書で同じ単元を勉強する
は特に強く推しています。英文法に限りませんが、どうにも理解できないなというときは、参考書の前でうんうんうなるよりも、潔く参考書を変えたり、誰かに質問してしまった方が早いです。
まとめ
英文法の難所はなんといっても「日本語にはない概念」ですよね。
しかしこれは裏を返すと、他の受験生も苦戦するところであり、差を付けるポイントでもあるのです。
前置詞や冠詞などはうまくイメージをつかみながら取り組んでみてください。
執筆者:てんもんたまご
天文学者を夢見て浪人の末に物理学科へ入学。
卒業後は、理系としての知識や実験教室でのアルバイト経験を活かしてライターとして活躍中。
大好物は、紅茶とあんみつ
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