英語力を高めるディクテーションのやり方│教材選びのポイントも解説
英語の実力を付けたいなら、ディクテーションという方法を試してみてはいかがでしょうか。最近は高校の英語の授業でも、ディクテーションが取り入れられています。
今回の記事では、ディクテーションの詳しいやり方や教材選びのポイントを解説します。リスニング力を基礎から鍛えたい方、受験英語を攻略したい方はぜひこの記事を参考にしてください。
そもそもディクテーションとは?
ディクテーションとは、英語の音声を聞き取り、内容を文字に書き起こす勉強方法です。ディクテーションを繰り返し行なうことで、以下のような効果が期待できます。
・リスニング力が向上する
・聞き取りにくい単語・表現に気付ける
・正しいスペルを覚えられる
・英語の音声に聞き慣れる
英語の音声を聞き、認識した音を書き起こすことで、英語の感覚が徐々に身に付いていくでしょう。
ディクテーションのやり方【4ステップ】
ここからは、ディクテーションのやり方を4ステップで解説します。
◇【STEP1】音声を聞き取る
まずは、スクリプトを見ない状態で音声を聞き取ってみましょう。最初の1~2回はメモを取らず、耳だけで音声をとらえることに集中します。
このステップでは、全体の内容をおおまかに把握できればOKです。聞き取れない単語があっても、気にする必要はありません。
◇【STEP2】音声を書き取る
音声の内容をおおまかに把握したら音声を文章単位で区切り、文字起こしの作業に移ります。最初のうちは、1文ずつ書き取る形でかまいません。ディクテーションに慣れてきたら、2~3文、1段落など、1回で聞き取る量を増やしていくとよいでしょう。
音声を書き取る際は、パソコンやスマートフォンではなく、手作業での書き取りをおすすめします。パソコン・スマートフォンには、入力時の自動変換機能があるため、スペルを自分で書く訓練にならないためです。パソコンなどで入力するほうが好きな方は、自動変換機能を一時的に切るとよいでしょう。
◇【STEP3】内容が合っているかを確認する
スクリプトを見ながら、書き取った内容が合っているか、答え合わせを行ないます。間違っている箇所を色付きのペンでチェックしておくと、あとから見直しがしやすくなるのでおすすめです。答え合わせの際は、スペルミスについても入念に確認しましょう。
なお、書き取りの内容が間違いばかりでも、過度に落ち込む必要はありません。ディクテーションを続けるうちに英語の音声自体に慣れていき、より多くの書き取りが可能になります。
◇【STEP4】間違えた原因を見つける
スクリプトと照らし合わせて答え合わせができたら、間違えた原因を分析していきます。聞き取れない理由としては、以下のようなものが挙げられるでしょう。
・そもそも単語・文法を知らなかった
・音声のスピードについていけない
・文章の意味がわからない
・スペルを間違えた
・単語の発音を知らなかった
自分の課題を明らかにすることで、英語学習において何を重点的に取り組むべきなのか、勉強の方向性が見えてきます。
ディクテーション用の教材選びのポイント
ディクテーション用の教材を探す際は、以下のポイントを意識しておきましょう。
◇楽しみながら学べる教材がおすすめ
英語の実力を付けるためには、継続することが肝心です。したがって、ディクテーションに使う教材は、自分が興味を持てる内容のものを選びましょう。
ディクテーション用の教材はもちろん、映画の音声(英語字幕付き)を教材として活用してもかまいません。自分のお気に入りのシーンであれば、楽しくディクテーションができるでしょう。
◇自分の英語レベルに合う教材を選択する
教材の英語レベルがあまりに高すぎると、文章をまったく理解できず途中で嫌になってしまいます。まずは難易度の低いものから試していき、徐々にレベルアップしていくのがおすすめです。
目安として、英語の内容が7~9割程度理解できるものを選びましょう。
◇音声だけでなくスクリプトの用意も忘れずに
ディクテーション用の教材を選ぶなら、音声だけでなくスクリプトも必ず用意しましょう。音声を聞き取ったあとは、スクリプトで答え合わせ・分析をする必要があります。
答え合わせ・分析を行なうことで、できていない箇所が明確に示されます。単に聞き取れないだけなのか、英語の知識が足りていないのか、書き取れない原因を探っておきましょう。
ディクテーションのやり方を理解して、リスニング力を鍛えよう
ディクテーションのやり方自体は、それほど難しいものではありません。スクリプト付きの音声を用意して音声を書き取ったら、答え合わせと間違えた部分の分析をしっかりと行ないましょう。
教材の難易度が高すぎたり興味を持ちにくい内容だったりすると、途中で続かなくなるケースが多いです。自分が興味を持って楽しく取り組める内容で、ディクテーションに取り組むとよいでしょう。
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