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分散学習とは?集中学習との違いや使い分け、実践する際の注意点を解説

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勉強時間は十分に確保しているのに、なかなか記憶が定着しないことに悩んではいませんか。教科書や参考書の内容を一度覚えても、時間が経つと大部分を忘れてしまい、残念な気持ちになる方も少なくないでしょう。

本記事では、暗記が苦手で困っている中学生・高校生のために、「分散学習」と呼ばれる勉強法を紹介します。分散学習に取り組む際につまずきがちなポイントも含めて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

分散学習とは?

分散学習とは、一度勉強した内容を、一定期間空けたあとにもう一度復習する勉強法です。一度しっかり暗記したつもりの内容でも、時間の経過とともにその多くを忘れてしまうことはよくあります。しかし、忘れた頃に再び覚え直すことで記憶が定着していき、長期的に覚えられるようになります。

◇集中学習との違い

分散学習とは反対の勉強法のことを「集中学習」といいます。集中学習はその名のとおり、一つの内容に集中して一気に取り組む勉強法です。例えば、テスト前の一夜漬けは集中学習に該当します。

集中学習のデメリットは、せっかく記憶した知識が、短時間で抜け落ちてしまう点です。学習直後のテストで高得点を取ることはできても、テスト後に覚えた内容を忘れてしまうケースが多いため、長期的に見れば実力が伸びにくいといえます。

目の前のテストをクリアするだけなら、集中学習でも問題はないでしょう。しかし受験勉強や資格取得などの長期戦の場合、分散学習を取り入れつつ、学習内容を定着させるのがおすすめです。

分散学習に取り組む際のよくある疑問

ここからは、分散学習に取り組む際に迷いがちなポイント、よくある疑問を紹介します。

◇何回まで復習をするべき?

復習は大切ですが、同じ内容を延々と勉強し直すのは、現実的に難しいでしょう。特に受験勉強の場合、勉強すべき内容は広く、ほかの科目や分野にも取り組まなくてはなりません。復習をするなら、5回程度を目標にしてみてください。

◇分散学習を行なうタイミングはいつ?

分散学習は、「記憶が薄れてきたタイミング」で行なうのが良いとされています。最初に学習した日から毎日復習をするのではなく、徐々に復習する間隔を空けていくイメージです。最初は翌日などの早めのタイミングで復習を行ない、その後は数日後、1週間後といったように間隔を伸ばしていきます。

ただし、分散学習の最適なタイミングは、その方によって異なる点に注意が必要です。人によっては、復習する間隔が長いと記憶がすっかり抜け落ちてしまうおそれがあります。自分に最適なタイミングを見つけましょう。

◇集中学習より分散学習のほうが良い?

前述のとおり、記憶を長期的に定着させるなら、集中学習より分散学習のほうが向いています。しかし、学習のすべてを分散学習にするのは、かえって非効率な場合もあります。

例えば、学校や塾で新しい内容を学んだとき、授業中に理解が追い付かないこともあるでしょう。そのような場合は、理解できるまでいったん集中的に勉強することをおすすめします。集中学習で十分に理解できたあとに分散学習へと進み、記憶を定着させるイメージです。

分散学習に取り組む際の注意点

分散学習を行なう前に、以下の注意点を把握しておきましょう。

◇スケジュール管理をしっかりと行なう

分散学習の難しいところは、スケジュールの管理をしなくてはならない点です。「あとで復習しよう」と思っていても、つい先延ばしにしたり、復習すること自体を忘れてしまったりする方もいるでしょう。

そこでまずは、全体のスケジュールを組み、それにしたがって勉強を進めるのが理想的です。しかし受験生の場合は学習する範囲が多いため、個別に管理しきれないかもしれません。スケジュール管理が苦手な方は、分散学習用のアプリも試してみるとよいでしょう。

◇学習するときは、集中力を高める工夫も忘れずに

分散学習と集中学習、どちらの場合でも、集中力の維持はとても重要です。集中できないままだらだらと長時間勉強するよりは、勉強の質を高めて早めに勉強を終わらせるほうが生活にも余裕が生まれます。

勉強中に集中力が途切れたときは、思い切って休憩を入れるのも良い方法です。目を閉じたり、体を軽く動かしたりすることで、目や脳の疲れを軽減できます。

集中力アップの方法として、ポモドーロテクニックも人気があります。ポモドーロテクニックとは、25分勉強したあとに5分間休憩をとることで、集中力を持続させる方法です。

ポモドーロテクニックや、上手な休憩の取り方については、以下の記事で詳しく説明しています。

関連記事:
ポモドーロテクニックとは?受験生向けに勉強に集中する秘策を紹介
勉強時に休憩は必要?勉強に集中するための休憩のとり方とは

分散学習と集中学習をうまく使い分けて

勉強した内容を長く覚えておきたいなら、分散学習をぜひ試してみましょう。忘れかけた頃に復習すること、徐々に復習する間隔を空けていくことが、分散学習をするうえでのポイントです。

ただし、新しい内容を学ぶ際は、集中学習のほうが向いている場合があります。理解する段階では集中学習、記憶する段階では分散学習といったように、使い分けながら効率的に勉強を進めていきましょう。


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