漢字検定2級に合格したい!おすすめの勉強法を紹介
合格すれば漢字の知識が一定程度認められ、進学にも有利になると人気の漢字検定。
2級以上を取っておくとアピールポイントになるため、ここでは漢検2級の難易度や合格率、さらに漢検を受験する際に有効な勉強法などを紹介します。
おすすめの勉強法で学習して、効率的に漢検2級合格を目指しましょう。
まずは漢字検定2級の合格ラインと難易度を知ろう!
漢字検定には、1級から10級まで12段階のレベルがあります。
進路にも有利だといわれる2級とは、どの程度の漢字理解度を想定した検定試験なのでしょうか?
◇漢検2級の合格ライン
漢字検定2級は「高校卒業・大学・一般程度」レベルであり、すべての常用漢字を理解し、正しく使うことができるかどうかが問われます。
試験内容は、常用漢字すべてを範囲とした読み書きや故事成語などの四字熟語、部首と幅広いのが特徴です。全問中80%以上に正答することで合格と認められます。
◇漢検2級の合格率
漢字への高い理解度が求められる漢検2級ですが、その合格率は22.2%(2019年第2回結果)と、かなり難しい内容であることがうかがえます。200点満点中、80%以上程度が合格ラインとされているため、160点以上を取ることが一つの合格目安といえるでしょう。
漢字検定2級向けの問題集を選ぼう!
高い難易度が要求される漢検2級の勉強には、専用のテキストを用いるのが適切です。
試験範囲は常用漢字のすべてであり、自力の学習でカバーするのは難しいですが、問題集を使うことで効率的に試験の勉強が進められます。
◇漢検問題集の選び方
漢検の問題集は、日本漢字能力検定協会が発行しているもののみでなく、たくさんの出版社から発行されています。そのため、直接書き込めるものや、分野ごとにアプローチしていくタイプの問題集など、苦手分野や普段の勉強法に合わせて選ぶことができるのです。
どのタイプの問題集を使用する場合でも、頻出する語をしっかりカバーしてくれるテキストを選びましょう。漢検には試験の傾向や頻出語があるため、そこをしっかり分析してくれている問題集を使うと合格へ一気に近づきます。
◇おすすめの問題集
過去問題から漢検2級で頻出する語を割り出し、一冊で合格が見えてくる問題集を紹介します。
・カバー率測定問題集 漢検マスター2級 改訂第2版
この問題集は「カバー率」というコンセプトで過去問題を分析し、出題される傾向をおさえながら、学習を進められるのが特徴です。実際の試験に出題された単語や問題のカバー率はほぼ100%と的中率が高く、この一冊で合格ラインの正答率80%以上を狙えます。
持ち歩きにピッタリな別冊もついていて、勉強を始めるときから試験直前の見直しまで、ずっと使うことができる問題集です。
・漢字検定2級 頻出度順問題集
過去10年分の試験問題を分析し、頻出順にA・B・Cの3ランクに分けて学習できる問題集です。頻繁に試験で問われる内容が集まった頻出度Aは、普段の学習のみでなく短期集中で漢検の試験対策をするときにもおすすめ。
特に重要な問題や正答率が低い問題は、例文を変えて複数回解く仕組みになっているため、復習の時間が取れない場合にも自然と解き直しができるようになっています。短期間で学習を進めたい人にピッタリの問題集です。
漢字検定2級に合格するための勉強方法
漢検のことを、暗記ができれば合格できる試験のように思う人もいるかもしれません。しかし、暗記だけでは漢検2級に合格するための勉強としては不十分です。
次に紹介する勉強法で合格を目指していきましょう。
◇発音しながら勉強する
漢検2級での読み問題は、当て字のようなものや熟語で特異な読みをする語を問われることが多いです。細かい間違いがないように、特に読みの勉強をするときは声に出しながら勉強してみましょう。
また、書き取り問題の勉強をしているときにも、読めない語は声に出しながら書く勉強をしていくと、学習の内容がしっかり頭にインプットされます。
◇実際に繰り返し書く
実際に、手を使って勉強することも重要です。書き取りができない語は、しっかりと一画ずつ確認しながら何度も書いてみましょう。
また、書き取りができると思っている語でも、一画足りなかったり多かったりと案外間違って覚えていることがあるので、確認しながら書いてみましょう。練習で何度も書き取りをしてみれば、実際の試験にも自信をもって臨めます。
◇答え合わせは1ページ単位でおこなう
漢検のようにテキストの分量が多い場合は、区切りがつくまで答え合わせを引き伸ばしがちです。しかし、あとからまとめて答え合わせをすると、その分量の多さから雑に丸つけをしてしまったり、解く際に悩んだ問題の解説をスルーしてしまったりする可能性があります。そうならないよう、1ページごとに丸付けと確認をおこないましょう。
アプリやゲームも活用できる!
漢検2級の勉強には、問題集の他にも勉強できる手段があります。アプリやゲームを通して、楽しみながら試験に備えましょう。
◇財団法人日本漢字能力検定協会公認 漢検DS3デラックス
漢検を運営する日本漢字能力検定協会が公認したニンテンドーDSソフトで、楽しみながら漢字を勉強できます。
1級から10級まですべての級が勉強でき、ゲーム内の実力テストを受けることで、自分が何級程度の知識を持っているか目安を知ることができます。トレーニングモードや漢字ゲーム、辞書モードなど、さまざまな用途で活用できるのが特徴です。
◇漢検スタート
スマートフォンアプリで漢検対策をしたい場合は、このアプリがおすすめです。
上記のゲーム同様、日本漢字能力検定協会が共同開発したものであるため、実際の試験で出された問題に触れることができます。
書き取りなどにも対応した模擬試験があり、レーダーチャートで結果を見られるため、弱点が一目でわかるのがポイントです。
◇漢字検定・漢検漢字トレーニング
書き取り、読み、部首、四字熟語などを含む、9つのジャンルに対応したスマートフォンアプリです。
5,000問以上の問題が収録してあり、級ごとにトレーニングを積むことができます。出題範囲の漢字を一覧で確認できるため、通学時などに漢字を勉強したい人にピッタリです。
漢検2級はコツコツ勉強が必要
漢字検定2級は、決して簡単な検定試験ではありません。
地道にコツコツと読みを声に出しながら勉強したり、実際に手で漢字を書いたりすることで、しっかりと知識をつけていくのが合格への近道です。頻出する語をカバーしてくれる問題集を選んで学習していけば、合格のボーダーラインが見えてくるでしょう。
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