塾を掛け持ちするメリット・デメリットとは?検討する際のポイントも解説
塾の掛け持ちは、上手に行なえば成績がアップする可能性がありますが、本人のモチベーションが低下して成績に悪影響をおよぼすこともあります。
塾の掛け持ちをするか迷っているなら、まず複数の塾に通うメリット・デメリットを理解しておくことが大切です。塾の掛け持ちに効果はあるのか、子どものために何が最適なのか、一緒に考えていきましょう。
塾を掛け持ちするメリット3選
塾の掛け持ちには、以下の3つのメリットがあります。
◇自分に合う講師を見つけやすい
先生との相性は、その科目の好き嫌いにも影響する大きな要素です。「英語が嫌いと言っていたのに、本当は英語の先生が苦手なだけだった」というケースも少なくありません。
先生によって話し方や性格、教え方のうまさは大きく異なります。1つの塾にだけ通っていると、その先生が自分の子どもに本当に合っているのか、比較対象が少なくてわかりづらいかもしれません。
いろいろな塾に通うことで、子どもと相性の良い先生を見つけやすくなるでしょう。
◇科目ごとに使い分けられる
複数の塾に通えば、科目ごとに使い分けることも可能です。
例えば、得意科目は進学塾で学んで、苦手科目は補習塾・個別指導塾で丁寧に教えてもらう、というやり方もあります。自分に合ったレベルの授業を受けることで、得意科目と苦手科目の両方の力を伸ばしていけるでしょう。
◇通塾が楽になる
塾に通ううえで気になることといえば、学校生活との両立です。部活動で忙しい人でも、学校から近い距離の塾であれば無理なく通いやすくなります。
通塾に時間がかかると子どもの負担も大きくなり、自宅で宿題をする余裕もなくなってしまいます。学校がある日は学校から近い塾、休日は家から近い塾、というふうに使い分けることで、時間を有効に使えるでしょう。
塾を掛け持ちするデメリット3選
塾を掛け持ちすると、デメリットが生じる可能性もあります。
◇塾代の負担が増える
複数の塾を掛け持ちすると、そのぶん入塾金や教材費などの初期費用が増えます。経済的な負担を考えるなら、1つの塾にまとめたほうが費用を抑えられることが多いでしょう。
家計に負担がかかりすぎると生活に余裕がなくなり、子どもの勉強のサポートが疎かになりかねません。本当に塾を掛け持ちすべきかどうか、コストを節約できる部分はないか十分に検討しましょう。
◇塾ごとに指導方法が異なる
塾の掛け持ちは、いろいろな指導方法に触れられるメリットがありますが、指導方法が違うことで子どもが混乱してしまう可能性もあります。
ただし、複数の指導方法のなかから自分に合うものを選べるタイプの塾なら、混乱しにくいでしょう。
勉強にはさまざまな取り組み方があり、「誰にとっても最適な勉強方法」というものはありません。基本的には、いろいろな勉強方法を試してみて、自分に合ったものを早めに見つけることが大切です。
◇ストレスが増える場合がある
塾の掛け持ちをすることでストレスが増え、勉強自体が嫌になってしまうケースがあります。
「塾の人間関係に馴染めない」「宿題の量が多すぎる」「予定を管理できない」「カリキュラムが重なっている」など、ストレスの原因はさまざまです。子どもの性格をふまえて、塾を掛け持ちすべきか検討していきましょう。
塾の掛け持ちを検討する際に押さえておきたいポイント
塾の掛け持ちをするべきか迷ったら、以下の3つのポイントを再度チェックしてみましょう。
◇掛け持ちの目的は何なのか?
「1つの塾だけでは不安だから」「塾を掛け持ちしたほうが何となく効果がありそうだから」という理由なら、塾の掛け持ちをすべきか再検討したほうがよいでしょう。
「科目ごとに使い分けたい」「掛け持ちによって成績が伸びている」などの明確な理由があり、子どもに過度な負担がかかっていないなら、掛け持ちを続けても問題ありません。
その塾に本当に通うべきなのか、はっきりとした答えが出ないようなら、塾を減らすことも考えてみましょう。迷ったときは、通っている塾に相談してみるのも一つの手です。
◇生活に影響が出ていないか?
成績を上げるために塾に通うことは大切ですが、子どもの生活に影響が出てしまっては逆効果です。通塾の負担があまりに大きすぎると、学習意欲が低下したり、体調を崩したりするかもしれません。
「塾の時間が多すぎて、家族や友だちと一緒にいられない」「塾の掛け持ちで疲れて、授業に集中できない」などの状況は避けたいところです。特に授業態度は内申点に含まれるため、十分に注意が必要です。
塾の掛け持ちをする際には、子どもの生活にゆとりがあるか、他の大切なことをないがしろにしていないか、よく確認しましょう。
◇本人の気持ちを確認できているか?
塾の掛け持ちによるストレスの感じ方は、子どもの性格によっても変わります。
どれだけ多くの塾に通わせたとしても、勉強をするのは本人で、親が代わりに行なうことはできません。塾の掛け持ちをしている本人に、今の気持ちをしっかりと確認することが大切です。
ストレスが溜まっていて勉強に集中できないようなら、思い切って塾を減らし、1つの塾の授業に集中したほうがよいでしょう。
塾を掛け持ちするなら、目的を明確にして
塾をこれから増やすつもりなら、まずは掛け持ちをする目的を明確にしましょう。科目ごとにレベルに合った塾を使い分けたり、通塾の負担を減らしたりするために、塾の掛け持ちを選ぶ人もいます。
現在塾の掛け持ちをしているなら、本当に掛け持ちが必要なのか、子どもにとって負担になりすぎていないか、再確認してみてください。
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