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勉強しているのに成績が下がった!?受験スランプを乗り切る方法

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勉強が毎日こつこつするものであることとは対照的に、成績は少しずつ同じペースで上がっていくものではありません。

ほんの少しずつ点数が上がるか上がらないかの期間がしばらく続いた後に急に偏差値が上がったり、あるとき問題が解けなくなり成績が低迷したかと思えば低迷する前を遙かに上回る成績で安定したりします。

とはいえ、受験生にとっては少しの成績の低迷でも不安になりがちですよね?
しかしスランプは受験生にとってむしろ起こるべくして起こるもの。
スランプを正しく理解して味方にしましょう!

 

受験生に起こり得るスランプ

まず、受験生にとってのスランプとはどういった状態なのでしょうか?

①今まで解けていた問題が解けなくなった!
解き慣れた問題集なのに解けなくなった!
いままでどうして解けていたのかわからなくなった!
という状況は受験生にとっては珍しいことではありません。

とくに数学は、スランプでなくても「ひらめくとき」「ひらめかないとき」が顕著ですし、国語英語だって「内容がよく頭に入るとき」「内容が全く入ってこないとき」などコンディションによっても調子が狂ってしまうこともあります。

②勉強しているのに成績が低迷してしまう
勉強はすぐには成績には反映されません。
受験勉強は「雑学の量」や「知識の量」を必要としません。(知識量でいえば、本来あの薄っぺらい学校の教科書だけで十分なのです)

必要なのは「どこまできちんと理解できたか」「その理解を応用できるか」です。
しかしこれは勉強してすぐ身につくものではありません。
一定以上の量を勉強した後に、今までに得た知識同士がつながる瞬間があります。
それを「ブレイクスルー」や「覚醒」と呼ぶ人もいますが、その「ブレイクスルー」後に成績が急上昇するのです。
一度それが起こるとどんな数学の問題もたいていは解けるようになった、というような話もよく聞きます。

また、知識だけ詰め込んでも、脳がそれを整理して定着させ、使えるようにするまではラグがあります。
それまではむしろ知識の量で逆に混乱してしまい、問題が解けないこともあるのです。
これが「勉強していても成績が上がらないカラクリ」だったのです。

スランプ①ブレイクスルーの直前

先述したように、たくさん勉強をしてそれが問題演習に反映されるまでは時間がかかりますし、知識が脳に定着して応用できるようになるまではむしろ混乱してしまうこともあります。
さらに「ブレイクスルー」を起こすには知識同士をつなぎ合わさるのを待たなくてはいけません。
このような状態の時は成績は停滞・低迷しがちでとても苦しい期間ですが、信じて勉強を続けるしかありません。
ここで勉強をやめてしまうと今までの努力が無駄になりますし、ブレイクスルーのチャンスを逃してしまいます。
難しい問題でなくていいので着実に解ける問題をこなしましょう。

 

スランプ②疲れがたまってしまっている

数週間前から対策を始める定期試験とは違い、受験勉強は数ヶ月にわたって一定量以上の勉強量を維持し続ける必要があります。
長期間のスケジュールをマネージメントするのは、大人でも案外難しいことです。

遅れてしまったスケジュールを無理に取り戻そうとしたり、夜更かしを続けていませんか?
運動不足で肩こりや腰痛を発症していませんか?

成績は今までの勉強量だけではなく、その日のコンディションにも左右されてしまいます。
とくに暗記科目以外の「ひらめき」を必要とする科目の調子は、「今まで培った勘」や「体調」にも依存しまうことを実感している方も少なくないのではないでしょうか。

いつもより無気力だったり、勉強内容が入ってこない場合は休憩をとる、栄養をとるなどの対策もとってみてくださいね。

 

スランプ③勉強していた「つもり」で理解ができていない

勉強の効率が悪く、ただ時間だけがすぎてしまっていませんか?
このパターンは正確には「スランプ」とは呼べないかもしれませんが、「ブレイクスルーの直前」との見分けがつきづらいのが難しいところ。
知識が身についていないことに気づかず、「現役生は受験直前まで成績があがるから」「きっと成績が上がる直前だから」と都合良く考えてしまうのは危険です。
本当に最低限の知識、基本的な問題がきちんと解けるのか、しっかりと見定めましょう。

 

スランプ④勉強のマンネリ化

私自身にあることなのですが、問題集を独学する場合、問題集の中盤あたりで同じ勉強法に飽きてしまったり、「このやりかたでいいんだろうか」と
自問自答し始めてしまうことがあります。

参考書や受験勉強の「名著」と読ばれる本は、その一冊ですべて網羅できるように分厚くなっていることが多いですが、そのような本を同じ調子で勉強し続けるのは根気がいります。

このようなときは、勉強場所を変える、鉛筆ではなくペンで解いてみる、ノートを変える、など小さな変化でもいいので取り入れたり、勉強手帳を見直して勉強方法の改善を図ってみましょう。

 

スランプは苦しい!でもチャンスでもある!

受験日が近いときほど、スランプは辛く、焦りを感じてしまうかもしれません。
しかし、そのスランプが今までの勉強の積み重ねの上にあるものであれば「成績急上昇」のきざしかもしれません。
どうかスランプで今までの勉強を投げ出さずに乗り越えてくださいね。

執筆者:てんもんたまご
天文学者を夢見て浪人の末に物理学科へ入学。
卒業後は、理系としての知識や実験教室でのアルバイト経験を活かしてライターとして活躍中。
大好物は、紅茶とあんみつ。


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