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勉強の記録をつけたら10分の質が変わる! ぐんと伸びる効率的な記録法とは

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「今日は5時間勉強した」「夜中までずっと勉強していた」「勉強時間を倍に増やした」勉強に対する意欲が高いのは、大変素晴らしいことです。しかし、その勉強時間の多くが無駄になっているかもしれない、と考えたことはあるでしょうか。せっかく勉強をやる気になっているのに、正しいやり方を知らないばかりに、漫然と机に向かうのはとてももったいないことです。

勉強した内容を記録するだけで、今まで1時間かけてやっていたことが10分で終わってしまう可能性がある、と聞いたらどうでしょうか。「そんな効率的な勉強の記録法なんかあるわけない」と思いますか?いえいえ、実はあるんです。

 

勉強の記録をつける理由とその効果

「勉強の記録をつけているけど、そんなに効果を感じられない」「勉強の記録をつける時間がもったいない」と考える人もいるかもしれません。そもそも勉強内容を記録した方がよい理由は何なのか、それによってどのような効果が得られるのか、順を追って見てみましょう。

 

■勉強の記録を気にしないのは、自分の努力を評価しないのと同じ

毎日勉強を続けていると、日によってどうしても勉強のやり方にムラが出てきてしまいます。同じ1時間でも、ほんの数ページしか進まない日があると思えば、気が付けば数時間も経っているほど、集中して勉強できる日があったりしますよね。同じ時間勉強してもはかどり方に差があるとき、どこに原因があるのかを探ってみたことはあるでしょうか。

単純に疲れていたから、または見たいテレビがあったといった、勉強以外のことが原因の可能性もありますが、科目によって集中の度合いが違ったり、同じ科目の中でも、特定の範囲になると急に問題を解くスピードが落ちることもあります。頑張って取り組んだ日とそうでない日、どちらも同じ「勉強した日」として扱ってしまうのは、自分の努力を正しく評価していないことと同じ、といっても過言ではありません。

がんばれなかった原因があるように、しっかり勉強に取り組めた日にも、集中できる原因があったはずです。「この日はこんなに頑張った」という記録が残っていれば、振り返ってその日の自分を褒めてあげることもできます。頑張って努力した過去の自分が、やる気のない今日や明日の自分を支えてくれることもあるわけです。

 

■大切なのは「何時間やったか」ではなく「その時間でどれだけ進んだか」

自分の頑張りを評価して、できなかった原因を探るためには、ただ「〇時間勉強した」という記録だけを残してもあまり意味がありません。1時間なら1時間の間に勉強した内容について書き出し、休憩した時間や答え合わせにかけた時間など、何に時間をかけているのか、予定通りに進んだのかといった分析がしやすいように記録することが大切です。特に受験直前など、限られた時間を有効に使いたいときにこそ、効率よく勉強できるかどうかを知っている人とそうでない人の間に差が出てくるのです。

 

■過去の記録は今のために、今の記録は未来のために

勉強していくなかで、毎回きりの良いところで終わることもあれば、途中で眠くなって切り上げたり、時間がなくて翌日に回すこともあるでしょう。前回からの続きをやろうとするときにも、勉強の記録をつけておくことで、どこまでやったかを素早くたどることができるため、勉強が効率的に進みます。

過去の自分から勉強の引継ぎを受け、明日の自分のために今日やった内容を記録する。オーバーかもしれませんが、勉強の記録は、過去から未来へと成長を続ける自分への手紙のようなものでもあります。記録した内容を比較することで成長が感じられたり、徐々に短時間で多くの単語が覚えられるようになっていたりすると、自分の成長を親のように喜ぶ自分がいることでしょう。

 

比べてみよう! 比較して伸びる勉強記録の方法と活用法

勉強の記録を正しく続ければ、自分の頑張りや足りないところがわかり、集中できる方法や苦手な部分の攻略方法も見つけやすくなります。効率よく勉強を進めて「自分凄い!」と自画自賛するために、具体的な勉強の記録方法や活用術について見てみましょう。

 

■勉強計画との比較

日々の勉強を記録するにあたり、事前に勉強のプランや計画表を作っておいた方がよいでしょう。長期の計画表でなくても、その日その日の計画でも構いません。勉強を始める前に「テキスト2ページ15分」「英単語の書き取り20個20分」などと書いておき、勉強が終わったら、実際にできた範囲とかかった時間を予定の横に並べて書きます。円グラフなどを使って記録するのもおすすめです。自分がわかりやすい記録方法を使って、あらかじめ立てた予定通りに進んだかを比較しましょう。

計画通りに進まなかった場合、その理由について振り返ります。集中できていなかったのか、その範囲の理解が足りていないのか、参考書が合っていないのか、そもそも計画に無理があったのか。人によって、その原因はさまざまでしょう。計画に問題があった場合も、実際に勉強した内容を記録し、比較することで軌道修正が可能です。修正を繰り返していくうちに、計画の精度も上がっていきます。計画の精度が上がると、自分がその時間にどれだけの勉強ができるかを正確につかめるようになるため、たとえば「これくらいの量なら、30分くらいで解けるな」「答え合わせと見直しを入れても20分くらいかな」と次第に検討がつくようになってきます。

 

■前回との比較

複数の科目を同時進行で勉強する場合、前回自分がどこまで勉強を進めたか、どこまでは理解できていて、どこからがわかりにくかったかなど、何度もページをめくってチェックする作業に時間がかかることもあります。これも記録をつけることによって、次回復習する時に役立ちます。前回苦戦した部分や間違えた部分を集中しておさらいしたり、前回と比較して時間内に解けたか、正答率を増やせたかもわかりやすくなるでしょう。

その際「今回の勉強内容を次回チェックしやすくする」という目的を持って記録をつけることが大切です。勉強量やかかった時間に加えて、間違えた部分のマーキングや「○○に苦戦」「○○は次回再挑戦」といったメモを残しておくことで、より比較しやすくなります。「記録更新!目標達成」といった、自分を褒める記録も積極的に残しましょう。すごくモチベーションが上がりますよ。

 

■科目や範囲ごとの比較

その科目の得意不得意によって、時間内に大きく進む科目と、何時間やってもなかなか進まない科目があります。また、同じ科目であっても、理解度が足りていない範囲があれば、時間をかけても少ししか勉強が進まないこともあるでしょう。

「よく理解できていない」「なんとなく難しい」といったふんわりした不安を「数学の基礎問題は30分で10個も解けるのに、英語だと5~6問しか解けていない」「並べ替え問題に長文読解と同じくらい時間をかけてしまっている」といったように、わかりやすく分析して自分自身を理解するために記録が役に立つのです。

科目ごとにノートを分けているなら、全科目の記録を一覧や表にしておくと比較がしやすくなります。すべての記録をまとめる「まとめノート」のようなものを作るのもおすすめです。日付を入れるなどカレンダー形式でまとめておくと、そのまま勉強の予定表としても使えます。予定表からその日に勉強する内容を確認して、科目ごと、範囲ごとの細かいチェックポイントはそれぞれのノートに記録するイメージです。

 

■「タイムアタック」と「調べる・暗記」は分けて記録する

解けない問題が出てくるたびに意味や式を調べて、また次の問題で引っかかる、といった勉強の進め方は、あまり効率的とはいえません。記録をつけるときも、制限時間内にいくつ解答できたか、いくつ間違えたかを見る時間重視の勉強と、わからない部分、あいまいだった部分の基礎を繰り返したり、意味を調べて何回も書き取りしたりする暗記量重視の勉強の2種類に分け、それぞれに記録をつけるのがおすすめです。

こうすることで、机に向かうときは制限時間を意識して、暗記や理解にかける時間は通学中の電車の中や待ち時間などに振り分けることもできます。また、自分だけの力では理解が難しい科目があれば、学習塾を利用する目安にもなるでしょう。

暗記したり意味を調べたり、式の解答手順に慣れる時間と、素早く正確に問題を解くタイムアタックの時間に分けることで、勉強が効率的に進みます。効率的に勉強が進められれば、同じ1時間でも人よりたくさん勉強できるようになりますね。

 

勉強の記録に役立つツール

勉強記録のつけかた、活用の仕方について、段々イメージが沸いてきたでしょうか。勉強の記録をより見やすく、管理しやすくするためのツールなどがあると便利ですね。

 

■ノートで管理

科目や範囲の比較でも触れたように、勉強記録は直接ノートに書きこむのとは別に、全体の記録用ノートを作ると見やすくなり、予定も立てやすくなります。問題解答用のノートに直接書き込む記録にはメモや備考などを細かく書いてもよいですが、全体用のノートはできるだけ簡潔に、時間やページ数、点数のみをわかりやすく記入するとよいでしょう。

 

■パソコンで管理

パソコンを毎日使える環境があるなら、表計算ソフトなどを使って記録していくのもおすすめです。計画表や日記と合わせて、全体のスケジューリングも可能です。グラフや表を作って埋めていく楽しさもありますし、訂正や修正がしやすいため、手書きで書き込むよりも時間を節約できるメリットもあります。クラウド機能を使えば、スマートフォンと連動させて、どこでも記録を残しておくこともできます。将来的にパソコンは使う機会の多いものですから、勉強記録や管理、計画などで操作に慣れておくとよいかもしれませんね。

 

■スマートフォンで管理

1日や1か月の予定を普段からスマホで管理しているなら、勉強の記録もスマホにつけてしまいます。最近では、勉強記録用のアプリもさまざまなものが出ています。起動中はほかの動作ができない仕様になっているものや、タイマー機能のついたものもあるので、勉強中についスマホを触りたくなる人にこそおすすめかもしれません。勉強以外の目的でスマホを触れないようにすることで、集中して勉強に取り組み、時間を意識できるようになります。

時間の節約と効率化にはパソコンやアプリなどの使用に軍配が上がりますが、「手で書く」という原始的な行為には、それ自体に集中して取り組める要素があったりします。充電切れや急に故障したときのことも考えて、ノートにも何らかの記録を残しておくことをおすすめします。

 

■ストップウォッチで管理

時間の管理を意識するうえで、ストップウォッチの活用はとても役立ちます。自宅での学習は時間管理や記録の正確性が甘くなりがちなので、制限時間を決めているときはしっかりとストップウォッチで時間を測り、正確な時間を記録するように意識します。特に最近ではスマホにストップウォッチがついているものもあるので、代用してもよいでしょう。

 

■その他のおすすめツール

「時間」と「進める予定範囲」「到達度」など、項目別に分けて記録するときに、ペンで色分けしたり、目標を達成したときにはシールを貼ったりすると記録することが楽しみになります。メモや後日ちぇっくするときに覚えておきたいことなど、すぐにチェックしたい部分がわかりやすいインデックスなどもあると便利でしょう。

パソコンに毎日触れなかったり、スマホの画面が見にくい場合、プリントしてファイルしたり、机に貼ってもいいですね。記録方法にこれといった決まりはないので、とにかく自分が記録や管理がしやすく、勉強のモチベーションが維持できるような方法を見つけることが大切です。

 

まとめ

スポーツでも会議でも、大事な内容は記録をつけることが大事なのと同じように、勉強においても記録することは大事です。毎日の記録から自分のがんばりも見え、できるところとできないところをより明確にすることができます。時間の管理もできるようになるので、通学時間や入浴中など、ちょっとした時間も有効に使えるようになるのです。勉強記録を有効に活用して、だらだらと勉強する時間を減らし、メリハリのある勉強タイムを確立しましょう。そして今自分のがんばっていることが未来の自分を支える、ということも、覚えておいてくださいね。

 執筆者:木村紫 
貿易業務とライター業を兼務するシングルマザー。人より少し豊かな人生経験から、恋愛・健康・転職・ライフハックなど、様々なジャンルで執筆活動中。ダメな人への優しいまなざしに定評がある。


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