高校留学にかかる費用とは?留学先別の費用や抑えるポイントを紹介
高校生の間に、海外留学に行ってみたいと考えている人は多いのではないでしょうか。最近では、奨学金の充実や格安航空会社の普及などによって、海外留学のハードルが低くなってきています。費用面で留学に不安を抱えている方は、実際にかかる費用を一度把握しておくとよいでしょう。
今回は、高校留学にかかる費用と抑えるポイントを紹介します。
高校留学の種類
まずは、高校留学の種類を見ていきましょう。基本的には正規留学と交換留学の2種類があります。
◇正規留学
自分の意思で留学の計画を立てたい方には、正規留学がおすすめです。
正規留学とは、海外の高校で現地の学生と同じように学び、単位の取得や卒業を目的とするものです。現地の高校生に混ざり一緒に授業を受けることで、日本では味わえない刺激を感じることができます。
その国の人たちと同じような生活を送ることで語学力はもちろん、国際感覚が養われ、精神面でも一段と成長できるでしょう。
正規留学の最大の魅力は、渡航先の国や滞在地域、学校、留学する期間などを自由に決められることです。
留学費用は自己負担となるため、長期間の留学をしたい場合は負担が大きくなることがあります。奨学金などの補助制度も多数あるので、正規留学を考えている方はぜひチェックしてみてください。
◇交換留学
交換留学は、それぞれの学校や国の機関が提供している留学制度です。正規留学との違いは、異文化交流を目的としている点にあります。
交換留学は、学校や国が提携している海外の高校が留学先となり、そこでの活動やイベントを通して異文化に触れる体験をしていきます。また、ESL(母国語が英語でない学生向けの英語の授業)はなく、ホームステイ先が日本語不可の場合もあるため、生活するうえでもある程度の英語力が必要です。このような環境に身を投じることで、語学力やコミュニケーション能力の向上が大いに期待できます。
交換留学を選ぶ最大のメリットは、授業料など留学にかかる費用の一部を国や学校側が負担してくれる点でしょう。プログラムがすでに決まっているので、留学先や学校、滞在期間などを生徒自身で決められませんが、費用を抑えて留学したい場合にはおすすめの留学方法です。
高校留学にかかる費用
それでは、高校留学をするにはどのくらいの費用が必要なのでしょうか。
◇滞在地域・期間別の費用目安
高校留学にかかる費用は、留学先の地域や学校によってかかる費用は大きく異なります。例えば、オーストラリアやニュージーランドであれば、比較的費用を抑えて留学できる場合があります。
以下は、滞在地域と期間別留学費用の目安です。
地域 | 1ヵ月 | 3ヵ月 | 半年 | 1年 |
アメリカ | 40~70万円 | 70~160万円 | 150~300万円 | 190~600万円 |
カナダ | 30~50万円 | 80~130万円 | 100~200万円 | 200~450万円 |
ハワイ | 40~70万円 | 70~100万円 | 150~300万円 | 300~500万円 |
オーストラリア | 30~60万円 | 80~130万円 | 120~200万円 | 180~450万円 |
ニュージーランド | 30~50万円 | 70~100万円 | 100~150万円 | 200~500万円 |
イギリス | 40~70万円 | 150~200万円 | 200~400万円 | 300~600万円 |
地域によって、文化や学校の雰囲気、学習できる内容などは変わります。費用を考慮したうえで、自分の勉強したいもの、感じたいもの、留学で得たいものは何かをしっかりと考え、地域や期間を選んでいきましょう。
◇留学費用の内訳
留学でかかる費用の内訳を見ていきましょう。留学目的や滞在先によって異なりますが、基本的には以下のようなものがあります。
●学費
●食費
●携帯電話代
●交際費
●滞在費
●渡航費
●交通費
●空港送迎料
●海外留学保険
●ビザ申請費
なかには、滞在費に食費や空港からの送迎料などが含まれていることもあるので、詳細は各学校やプログラムのページなどで確認してみてください。また、万が一、携帯電話が壊れたといったトラブルが起きたときにも対応できるよう、ある程度余分に準備しておくと安心です。
海外留学保険は、年間20万円前後と決して安くはない額ですが、万が一に備えて必ず加入しておきましょう。渡航費は、格安航空会社を利用すれば安く済ませられますが、購入後の変更ができない、キャンセル料が高いなどの制約も多いため注意が必要です。
高校留学の費用を抑えるポイント
留学は決して安くはないものの、費用のせいで諦めたくないでしょう。ここでは、留学費用を抑えるポイントを紹介します。
◇費用が安い国を選ぶ
国や地域によっては、費用を安く抑えられるケースがあります。具体的に、どのような国があるか見ていきましょう。
●ニュージーランド
先ほど紹介したように、英語圏のなかでもニュージーランドは授業料が安いことが多く、物価も比較的低いので生活費も節約できます。教育レベルも高く、多くの留学生を受け入れているため、留学先として人気がある国の一つです。
●カナダ
カナダは自然豊かで治安が良く、日本人留学生からの人気が高い国です。地域によって物価が異なるので、留学先次第で費用を抑えることもできるでしょう。
英語圏のなかで、カナダは発音がとてもきれいで聞き取りやすく、初めての留学におすすめです。留学生のサポート体制が整っているなど教育に力を入れているので、英語力に自信がない人も安心して学ぶことができるでしょう。
◇奨学金制度を利用する
最近では、留学に対する奨学金制度も非常に充実しており、高校生でも留学するハードルが低くなってきています。代表的なものに、文科省と民間企業が協働で実施している海外留学支援制度があります。
完全返済不要の奨学金で、毎年多くの高校生が海外留学に挑戦しています。正規留学なので滞在先や期間、留学目的などもすべて自ら決定でき、とても自由度の高い奨学金制度といえるでしょう。
このほか、住んでいる県や自治体が運営している奨学金も豊富にあります。海外留学を考えている人は、この機会にぜひ調べてみてください。
◇留学期間を選ぶ
留学費用を抑えるなら、短期留学に挑戦してみるのも一つの方法です。留学内容にもよりますが、多くの場合は期間によって総合的な金額が変わります。
予算を決めて、そのうえで希望する期間の滞在が難しいようであれば、数週間から数ヵ月程度の留学に変更することを選択肢として考えていくとよいでしょう。
また、高校生の場合は、普段の学校生活に支障をきたしたくないと考えている人が多いかもしれません。短期であれば、長期休暇の間に留学することも可能です。お試し程度で留学ができるので「海外に行ってみたいけど、今の生活を大きく変えたくない」という場合にも、おすすめの留学方法です。
留学で充実した高校生活を送ろう
人生で限られた高校時代だからこそ、未来に向けて貴重な経験を積み上げていくことは大切です。将来の夢がある人もそうでない人も、異文化に囲まれた海外での生活は、圧倒的に価値のある時間になるでしょう。
高校生の海外留学は、大きなチャンスです。高校時代のこの決断は、きっと費用以上のものをもたらしてくれるはずです。海外での生活を通して充実した高校生活を送れるよう、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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