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直前だからこそ効く!受験1週間前に気をつけたい3つのこと

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受験1週間前といえば、いよいよカウントダウンに入る時期。泣いても笑っても、これまで積み重ねてきた努力の結果が試される日が近づいてきています。受験生となった学年から徐々に高まるプレッシャーと戦い、雨の日も風の日も勉強を重ねた成果を、受験当日は出来る限り出し切りたいものです。

ここまでくれば「受験の1週間前に悪あがきしても仕方がない」「受験直前に出来ることはない」と言われたり、実際そんな気持ちになるかもしれませんが、なかなかどうして直前だからこそやっておきたいことというのはあるものです。

ここでは、受験1週間前でもできる、受験直前だからこそやるべきことについてご紹介していきます。

受験1週間前プラン1:勉強方法

受験までの1週間を有効に使うためには、受験当日を万全の体制にするための調整期間と考えます。これまでの勉強で積み重ねてきた内容を、1週間かけて受験仕様に仕上げていきましょう。

 

■今ある知識に磨きをかけることが大切

定期テストの1夜漬けと違い、受験勉強は範囲の幅が広いために、直前に新しい知識を詰め込んで挑む方法が通用しません。確実に点数を取っていくためには「まったくわからないもの」を「なんとなくわかるもの」にするよりも「なんとなくわかるもの」を「自信をもって答えられるもの」にしていくという、今持っている知識に磨きをかける作業が大切になります。受験直前1週間はいたずらに覚えるものを増やすより、わかっている範囲のうち解答に少し迷うもの、不安が残るものを率先して潰していく最終チェックの時間ととらえましょう。

 

■あいまいな知識を増やしても得点には繋がらない

受験直前にわからない問題があると不安な気持ちになりますが、解けば6~7割の正答率になるものは「わかっている」という安心感が得られるため「この問題は解ける」と錯覚しがちです。しかし、自宅の勉強で6~7割の正答率で本番に挑めば、雰囲気に飲まれて思い出すのに時間がかかったり、時間内に全部解けずに焦って更に間違う、といったリスクが否めません。

いたずらにあいまいな知識を増やしても当日は迷うばかりです。この時期は新しいテキストや参考書を買い足すことはせず、これまでやってきたテキストのおさらいや復習など、確実に解ける問題を1問でも多く増やすことに時間を取るようにしましょう。

 

■できている範囲はファイリングして安心感を

受験直前の貴重な1週間を有効に使うために、大丈夫だとわかりきっているところ、自信を持って答えられる部分にかける時間は減らしていきます。満点が取れる範囲を抜き出してファイリングする、テキストで毎回正解する問題はチェックを入れる、単語帳で完全に記憶している部分は後ろへ回してゴムで止めてまとめるなど、できている範囲を意識して視覚化してみましょう。そうすると、自分が現在あいまいな覚え方をしている部分がピックアップできるうえ、自分のものにできた範囲もよくわかり、達成感が味わえます。受験直前は不安な気持ちを抑えることも重要です。できているところ、わかっているところをまとめておくと「自分はこんなにも頑張ってきたんだ」と安心できる材料になるでしょう。

 

■試験の時間配分に慣れよう

受験直前には、当日の問題形式に慣れるためにも、志望校の過去問を解くのがおすすめです。このときに、試験と同じ制限時間でタイムを測って取り組むようにしてみましょう。試験の制限時間中の集中力を保つ練習にもなります。確実に解ける問題から解き、迷う問題は後回しにしていきます。できれば制限時間内に見直しの時間ができるように、短い時間で少しでも多くの問題を解けるように練習しましょう。その際、少しでも迷った問題があればチェックを入れて、後でその範囲を再度復習します。

時間を効率的に使うためには、長文読解や応用問題を考える時間をいかに短縮させるかも重要です。すぐできる問題→長文や応用→迷う問題の順に解き、見直しに10分程度時間が残るのが理想的です。「ここは大丈夫」と過信し過ぎてうっかりミスをしていないか、解ける問題が確実に解答できているかを確認するために、見直しの時間は持てるようにしておきたいですね。

 

■直前に詰め込むなら、ワーキングメモリーの分だけ覚える

あいまいな知識をむやみに増やさない、といっても、実際に問題に取り組んでいてわからない部分があると不安になるものです。どうしても直前になって覚えなければならないことがあるなら、単語や漢字などの暗記ものであれば1夜漬けも可能です。定期テストの1夜漬け対策で覚えられる程度の分量を、淡々と覚えて対応しましょう。人間の短期記憶で覚えられる分量は7つプラスアルファ程度といわれており、ワーキングメモリーと呼ばれたりします。直前の詰め込みをやる場合はあまり欲張らず、試験中の精神状態も考慮して、ワーキングメモリーにストックできるだけの分量を覚えるようにしましょう。

 

■確実にわかる知識と紐づけて覚えよう

急に20個、30個と単語や用語を覚えようとしても、試験を迎えてしまえば「これ直前に見たんだけどなぁ、なんだったかな」と迷う時間が増えるだけです。正解できる可能性が低い情報を覚えることに時間を使うのは得策ではありません。受験1週間前に入ってしまったら、わからないものを「どうだったかな」「どっちだったかな」のレベルまでもっていくのではなく、「どうだったかな」を「間違いなくこれ」と確実にわかるところまでランクアップさせることが大切です。すでに「間違いなくこれ」と覚えている漢字や単語の反対語など、既にある知識と紐づけて覚えると記憶から引き出しやすくなります。

 

受験1週間前プラン2:生活習慣

受験1週間前ともなれば、焦る気持ちから追い込みをかけたくなりがちですが、徹夜で猛勉強するよりも、生活のリズムを整えることの方が大切です。受験直前までに調整するべき生活習慣については、次のようなポイントを押さえていきましょう。

 

■受験当日と同じリズムで起床する

「受験当日に寝過ごして起きられなかったらどうしよう」という不安を少しでもなくすために、寝る時間と起きる時間のリズムを作っておくことも受験対策として大切なことです。「お腹が痛くなってしまったら?」という不安を消すためにも、受験1週間前からは受験当日と同じスケジュールで食事の時間も調整したいもの。

受験当日に電車に乗って会場へ向かう時間までを計算して、余裕を持てる時間に起き、お腹が痛くならない時間に食事を済ませるようにしましょう。

 

■シミュレーションを繰り返そう

受験当日は1回だけしかありませんが、受験する日のシミュレーションは何度でもすることができます。受験の1週間前から6~7回シミュレーションを繰り返せば、当日のうっかりや未然に防げるアクシデントも予想でき、その分だけ動揺せずに落ち着いて試験当日を迎えることができます。

受験当日と同じスケジュールで寝起きしながら、何時に朝食を食べればお腹が痛くならないか、何を食べれば調子がいいか、何時間寝ればスッキリと起きられるか、夕食に何を食べ、どの程度運動すればよく眠れるかといった研究をしてみましょう。

 

■野球選手は1塁までなら誰よりも早い

日本ハムファイターズの西川遥輝は1塁到達速度3.17秒というタイムを持っています。100m走で日本新記録を出した桐生祥秀選手が2014年に出したラップタイムを塁間の距離に換算すると、3.6秒ほどとなります。塁から塁までの距離なら、100m走の日本記録保持者よりも、野球選手の方が断然早く走れるのです。この2人の例に限らず、野球選手と100m走選手を比べたとき、塁から塁の間までなら野球選手の方が早い、ということは珍しくありません。このことからは、スポーツ選手は、限られた状況の中でベストを出せるようなトレーニングをしていることがわかります。

長時間集中力を保つことは難しくても、トレーニング次第では試験を受けている間だけ集中力を高めることは可能です。センター試験であれば、1科目につき1時間~1時間20分集中して問題を解くことを1日に3~4回繰り返し、受験日が近づいてきたら同じスケジュールで勉強することにチャレンジしてみましょう。試験中の時間帯に1番集中力が高まり、途切れることがないように調整することは、当日よい結果を出すためのサポートとなるはずです。

 

受験1週間前プラン3:メンタルと体調を整える

生活習慣を見直し、試験の時に全力を発揮できるように調整したら、あとはメンタルと体調を整えることを意識しましょう。勉強と同じくらい、当日を元気に迎えることは重要なことです。

 

■とにかく風邪を引かない

コツコツと積み上げてきた努力が、たった1日風邪を引いたことで水の泡になってしまっては後悔が残ってしまいます。受験会場に行ける程度には元気だとしても、頭がぼんやりしてしまえば、思うような結果が出ないでしょう。受験1週間前からはダイエットやハードな運動は避け、体調を整えることを優先したいもの。インフルエンザの流行時期と受験シーズンは重なることが多いため、予防接種は年内までに済ませておくようにしましょう。人ごみの多いところを避けたり、予防としてマスクを着用するのもよいでしょう。冬は乾燥しがちなので、こまめな水分補給も風邪の予防におすすめです。

とはいえ、家でひたすら勉強するだけではストレスが溜まってしまうでしょう。マッサージやストレッチ、軽い運動をして、適度にストレスを発散することも必要です。軽い運動はリラックスや良質な睡眠にも効果があります。しっかりと食べて適度に体を動かし、無理せず充分な睡眠を取る生活を心がけて試験当日に備えましょう。

 

■受験直前におすすめのメニュー

受験直前は、食生活も健康的に整えることで免疫力や集中力アップをねらえます。ちゃんこ鍋や鶏だし野菜ちゃんぽんといった、たっぷり野菜が摂れてあまり胃に負担をかけず、温かくて消化のよいものがおすすめです。お腹が弱い人はホットミルクやミルクココアに入れる牛乳の代わりに豆乳を使ってみるのもよいでしょう。

よく「受験に勝つ」という意味でカツ丼を食べたり、名前に「合格」と入ったスナック菓子などを食べるのも悪くはないですが、食べ過ぎると胃もたれの原因になるので、できるだけヘルシーなものを食べるようにしましょう。受験1週間前ともなれば、徹夜の勉強に深夜食といったライフスタイルは避け、早寝早起きで3食しっかり食べた方がよいですね。

 

■不安な気持ちは抱えない

受験生にとって入学試験を受けるということは、どんなに受験対策を立てても大きなプレッシャーであることは変わりません。不安な気持ちや焦る気持ちが消えずに、大きくなって苦しいときは、自分だけで抱えず信頼できる人に相談することが大切です。先生や家族、友人など、自分が打ち明けやすい人に話を聞いてもらいましょう。

不安は自分の心の中にしまっているほど、どんどん大きくなっていきます。誰かに吐き出して聞いてもらうだけで、びっくりするほどスッキリしたりします。大きなことを成し遂げるときには、自分ひとりの力よりも、みんなの助けを借りた方がずっと成功しやすいのです。

 

■メンタルをコントロールするツールを見つけよう

できるだけストレスを抱えないように深呼吸する、海や自然の動画を見る、好きな音楽を聴くなど、日ごろから自分の心が落ち着くツールを見つけておき、不安になったらそれを見たり聞いたりするようにしましょう。逆にやる気が出ないときは、アクション映画やロック、ヒップホップなど、アドレナリンを刺激するツールが役に立つこともあります。普段やらないことを前日や当日になって急にやると逆効果になることもあるので、リラックスするツールと併せて、自分を前向きに鼓舞してくれるツールもたくさん見つけておくと役立ちます。

 

受験日の1週間前ともなれば、勉強面でできることは限られているし、精神的にも追い詰められた気持ちになることも多いでしょう。しかし、背水の陣だからこそやれることはあります。決闘前の侍のように、試合当日を迎える選手のように、受験1週間前にできることは、これまでの成果を最大限に活かすための最大限の調整であり、この調整が上手にできるかどうかは、当日の結果に大きく影響するでしょう。焦りや緊張といったマイナスの感情はできるだけ取り除き、これまでやってきたことを復習しながら、健康に気をつけてできるだけ心穏やかに過ごせば、きっと良い結果が待っていますよ。

執筆者:木村紫 
貿易業務とライター業を兼務するシングルマザー。人より少し豊かな人生経験から、恋愛・健康・転職・ライフハックなど、様々なジャンルで執筆活動中。ダメな人への優しいまなざしに定評がある。


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