大学入学共通テストの対策はどうすればいい?合格に向けてポイントを解説!
教育改革の一環として大学入試の仕組みが変更され、新たに大学入学共通テストが実施されます。旧センター試験との違いや、効果的な対策方法が気になっている人も多いでしょう。
今回は、大学入学共通テストの概要や傾向、教科別の対策ポイントなどについて解説します。
大学入学共通テストについて
まずは、大学入学共通テストの概要と旧センター試験の違いについて見てみましょう。
◇大学入学共通テストとは
大学入学共通テストとは、大学入学を目指す多くの受験生が受けることになる共通テストのことです。旧センター試験は2020年度の実施を最後に廃止され、2021年度からは大学入学共通テストが導入されます。
旧センター試験同様、1月中旬の土曜日・日曜日に実施される予定で、出題される教科・科目は6教科30科目です。
◇旧センター試験との違い
大学入学共通テストでは、旧センター試験よりも全体の難易度が高くなることが予想されます。
旧センター試験では、平均得点率60%程度を想定して問題が作られています。一方、大学入試センターが実施した大学入学共通テストのプレテストは、平均得点率50%程度を想定した内容でした。
また、大きな変更点として、英語のリスニングの配点比率が高くなることが挙げられます。旧センター試験において、英語のリーディングとリスニングの配点比率は4:1でした。しかし、大学入学共通テストでは配点比率が1:1となり、リスニングの重要度が増しています。
ただし、それぞれの点数をどのように利用するかは大学によって異なるので、事前に調べておく必要があるでしょう。
大学入学共通テストの傾向
大学入学共通テストの対策を講じるためには、その出題傾向を知っておくことが大切です。 ここでは、出題数の増加が予想される問題と、今後導入される可能性のある問題について解説します。
◇「思考力・判断力・表現力」が問われる
大学入学共通テストでは、従来よりも「思考力・判断力・表現力」が問われることになります。これには、「知識・技能」に偏重していた旧センター試験の欠点を補い、新しい学習指導要領に沿った内容にするという狙いがあります。
この変更にともなって、出題数の増加が予想されるのが思考力を試す問題です。
マークシート式の選択問題でも、従来のように正解が1つだけではない問題が増える可能性があります。
また、複数の資料から読み取った情報を組み合わせて正答を導き出す問題についても、準備しておく必要があるでしょう。
◇記述式問題や英語民間試験の導入は延期に
大学入試改革の柱として、文部科学省は共通テストへの記述式問題と英語民間試験の導入を掲げていました。
しかし、2021年度の共通テストについては、記述式問題の導入が見送られることになりました。文部科学省はその理由として、採点の公平性を保つのが難しいことや、自己採点との不一致を改善するのが難しいことなどを挙げています。
英語民間試験についても、すべての高校生が英語民間試験を受けるためには一定の時間が必要であるとして、導入の延期が発表されました。こちらは、2024年度からの導入が予定されています。
教科別の対策ポイント
ここからは、大学入学共通テストの教科別の対策ポイントについて紹介していきます。
◇国語
現代文の読解問題では、ジャンルが異なる複数の文章を与えられ、それらを組み合わせて読み解くような問題が予想されます。法律に関する実用的な文章、詩に関する文学的な文章など、幅広い文章に触れておくことが重要です。
また、与えられた文章を正確かつスピーディーに読み解く力も必要になるでしょう。
◇地理歴史
地理歴史では、用語の知識だけではなく、地理歴史についての判断力や理解力を問う問題が多く出題されます。
従来よりも問題数が減る代わりに、長いリード文や複数の資料を読み解く力が求められます。そのため、教科書や参考書をしっかりと読み込み、体系的な知識を身に付けることが重要です。
◇公民
思考力や判断力が問われる点は他の科目と同じなので、教科書の内容を深く理解しながら学習を進めることが大切です。
時事問題にも対応できるように、新聞やインターネットを活用して、社会情勢に関する情報を日頃から集めておきましょう。
◇理科
大学入学共通テストでは、旧センター試験で設定されていた理科の選択問題がなくなります。そのため、すべての分野で得点できるように、網羅的に学習を進めていく必要があります。
◇数学
数学では、日常的な場面で数学の知識を活用するような問題が出題されるでしょう。
また、長いリード文を正確に理解し、適切な式を立てて解答を導き出す能力が求められます。
ただ単に解法を暗記するのではなく、1つの問題について深く考える姿勢を身に付けることが大切です。
◇外国語
従来よりもリスニングの重要度が増した英語では、日頃から多様な音声に触れてリスニング力を磨いていく対策が効果的です。
リーディングでは、文法的知識を問う設問がなくなり、すべて読解問題になります。限られた時間のなかで英文を正確に読み進めるために、速読力を身に付ける必要があるでしょう。
ポイントを押さえて大学入学共通テストの対策をしよう
大学入学共通テストでは、旧センター試験よりも「思考力・判断力・表現力」を問う出題が多くなります。また英語のリスニングなど、教科ごとの注意点についても意識しておくことが大切です。
大学入学共通テストの対策ポイントをしっかり押さえて、合格に向けて効率的に学習を進めていきましょう。
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