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現代文の小説読解が苦手な人の特徴とは?高得点を取るためのポイントも紹介

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高校生になって、現代文の小説問題を苦手にしている人は多いのではないでしょうか。
特に、センター試験の小説問題では、問題文に書かれていない登場人物の心情などを読み取らなければならないので、小説問題を解くために必要な「読解力」が不足していると、なかなか高得点が望めません。

しかし、現代文の小説読解が苦手な人にはある特徴がありますので、それを改善すればセンター試験で高得点を狙えるでしょう。この記事では、センター試験における小説読解の重要性、読解力不足の原因とその対処法を説明します。

なぜ現代文の小説読解が苦手なのか

先ほども少し触れましたが、現代文の小説読解を苦手としている人には、いくつか共通する特徴があります。その特徴とは、次の2つです。

◇小説内の場面が整理できていない
小説を読む際に場面が整理できていないと、誤った解釈をしやすくなります。
たとえば「外の空気が吸いたい」というセリフは、仕事のオフィスでいう場合と、病室のベッドでいう場合とでは言葉の意味合いが違ってくるはずです。

場面を整理する場合には、5W1H(いつ・どこで・だれが・なぜ・どうした・どのように)の観点で場面を把握すると、登場人物の「心情」を正しく捉えることができます。

◇長文を読むことに慣れていない
長文を読み慣れていない人にとって小説読解は難しく、時間がかかる作業になってしまいます。

センター試験の小説問題では、例年5,000文字にもおよぶ文章を限られた時間内で読んで、設問に答えなければなりませんので、長文の読解力と読むスピードの両方が必要です。内容を理解するのに大半の時間を費やしてしまうと、与えられた時間内に解答できなくなりますので注意しましょう。

それでは、次にセンター国語での現代文の試験時間や配点、小説問題の概要を確認してみましょう。

現代文における小説読解の出題傾向・配点について

センター国語の試験時間は80分ですので、どのように時間配分するかがとても重要です。

一般的に小説は、古文や漢文に比べて時間がかかる大問ですが、こればかりに偏って時間をかけることはできません。そのため、他の大問に費やす時間を削ってしまわないよう、20~25分程度が小説に注ぎ込める目安となります。

◇センター国語の配点
センター国語の配点は、以下のようになっています。

現代文(評論):50点
現代文(小説):50点
古文:50点
漢文:50点

国語は200点満点で、そのうち50点が現代文の小説の配点です。国語全体の4分の1を占めるので、この成績の良し悪しは国語の総得点にかなり影響を与えます。

◇小説問題の配点と出題傾向
現代文の小説問題は、次のように出題される傾向があります。

問1:語句問題(3点×3問)
問2~5:内容理解に関する問題(各7点~8点)
問6:表現に関する問題(5点×2つ選択)

小説読解は問2~5で登場人物の心情と行動の根拠・内容理解が問われ、問6で問題文全体の表現の効果などが問われています。語句問題と比べると、読解問題は1題あたり5点以上と配点が高いので、失点しないように注意しましょう。

現代文の小説読解で高得点を取るためのポイント

先ほど説明した通り、センター国語において現代文の小説読解はとても比重が大きいので、苦手を克服して得点をアップしたいところです。
それでは、ここで実践して欲しい3つのポイントを紹介していきます。

◇長文の小説をたくさん読んで慣れる
長文の小説を数多く読むことが基本的な学習法です。さまざまな小説に触れると主人公の心情が理解できるようになり、読むスピードも上がってきます。

まずは、模試などに出てきた小説を読んでみるとよいでしょう。これにより、試験問題の文章量にも慣れてきますし、出題傾向も把握することができます。

◇語彙力を養う
語彙力を身につけると、着実に文章理解度が増してきます。
問題文のなかには、基本的な単語には注釈がつけられていないので、義務教育で習う語彙は最低限理解しておかないといけません。短期間で語彙力を身につけられるように、重要語彙がまとまっている参考書を読むとよいでしょう。

また、小説の問題集を解きながら、意味がわからない言葉があれば辞書で調べて単語帳にまとめて暗記していく、というような地道な作業を積み重ねることで語彙力を養うことができます。

◇登場人物の動作や感情の変化に注目する
小説読解の重要なポイントは、登場人物の動作や感情の変化を見逃さないようにすることです。登場人物がどうような行動をとっていき、感情がどのように移り変わっているのかを時系列で追いながら読み進めていきましょう。

たとえば、「太郎は花子に愛していると告げた。花子はありがとうと返事をした」という文を例にすると、このとき花子は単純に感謝したといえるでしょうか。
もし、花子が太郎から目を背けてうつむきながら返事をしたのなら、花子には何か後ろめたい気持ちがある可能性があります。文の前後をよく見ることなく、この行動に至った原因となる出来事を見逃してしまうと、登場人物の心情を見誤ってしまいますので注意しなければなりません。

問題を解く際には、自分で勝手に予測しないで、本文中に書いてあることを根拠として設問に答えていきましょう。原因となる出来事があって登場人物の感情に変化が生まれ、このような行動をとっているから、この選択肢が正解であるというプロセスを踏むことが大切です。

小説読解を克服して、現代文で高得点をゲットしよう!

小説読解は難しいですが、しっかりと対策を打てば苦手を克服できるのです。
まずは、長文に触れる機会を増やして読むスピードと語彙力を上げ、問題文の場面を5W1Hで整理して、登場人物の心情を把握しましょう。時系列で登場人物の行動や感情の変化に着目して読んでいくことで、文章全体を把握することができます。

問題を解く際は、登場人物の心情を表す表情や行動に着目しながら、その原因となる出来事を探すことで、正解を見つけ出す確率が格段にアップするはずです。ぜひ、今回紹介した勉強法を実践して、現代文の小説問題を確実に得点できるようにしましょう。


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