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知らないと損をする!?小論文のルールについて解説

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小論文を苦手としている方は多いと思いますが、自分ではちゃんと書けているつもりでも低く評価されてしまったことから、苦手意識を持っているだけである場合もあります。

小論文の書き方にはルールがあり、これを守られていなければ評価が下がってしまいますが、ルールを知らず守れなかったという理由で評価を下げてしまうのはもったいないことです。ぜひ、ここでルールをひとつずつ確認し、確実に評価を上げていきましょう。

絶対に守ろう!小論文の基本的なルール

まずは、絶対に守らなければならない基本的なルールから解説します。

◇制限字数の9割は書く
小論文には必ず字数制限がありますが、「~字以内」と指定されている場合でも制限字数の9割は書くようにしましょう。
「~字以内」なら7割でも8割でも問題ないと思ってしまいがちですが、制限字数いっぱいまでしっかりと書くほうが内容も濃くなりますので一石二鳥です。ただし、字数オーバーは減点対象ですので、書きすぎにも注意しましょう。

◇制限時間を守る
当然といえば当然かもしれませんが、制限時間内に書き上げられないと大幅な減点につながってしまいます。時間内に書き上げられるように、日ごろから時間を意識して取り組むようにしましょう。

◇誤字脱字がないように書く
小論文には誤字脱字がないように、書き終えたら必ずチェックをしましょう。
書き進める時点で誤字脱字を気にしながら書いていくことも重要ですが、書き終わってからチェックできるように、時間を意識して書くことも大切です。

◇行頭を空ける
書き出しや段落の初めの行頭は1文字空けます。
これは、段落の始まりがどこからなのかわかりやすくするための表記ルールですが、普段の生活ではあまり意識しないため、忘れてしまいがちです。細かい点にはなりますが、ケアレスミスによる減点はなるべく減らしていきましょう。

◇句読点、かっこは1文字として書く
句読点やかっこを含め、次のものはそれぞれを1文字として数えるため、1マスに書き入れます。

・句読点:、 。
・かっこ:()
・かぎかっこ:「」
・促音(そくおん):っ
・拗音(ようおん):ゃ、ゅ、ょ

ただし、句読点や閉じかっこ、閉じかぎが行頭に来る場合は、前行末の文字と同じマスに書かなくてはなりません。
「句読点と閉じかっこ、閉じかぎは、行頭に書いてはいけない」と覚えておきましょう。

◇楷書で丁寧に書く
略字や続け字、乱雑な文字は、採点者に読み間違えられる恐れがありますので、楷書で1文字ずつ丁寧に書きましょう。
読みやすい文字・文章を意識することも、評価を上げるために重要なポイントです。

◇段落数を適切にする
段落数は多くても少なくてもいけませんので、読みやすさを意識して内容ごとに段落分けをしましょう。1,000字の小論文なら、5~7段落くらいが目安です。

◇記号は使わない
「!」「?」「”」「~」「…」などの記号は使用禁止です。

小論文は縦書きと横書きでルールが違う!

小論文には縦書きと横書きがありますが、それぞれ表記ルールが異なる場合があります。
「数字」と「アルファベット」の2つに分けて解説します。

◇数字は漢数字と算用数字を使い分ける
縦書きの場合、算用数字は使ってはならないため、数字は漢数字を使いましょう。

一方、横書きは基本的に算用数字を使用します。漢数字を使っても構いませんが、必ずどちらかに統一するようにしましょう。算用数字を使う場合は1文字を半角として扱いますので、「2020年」は「20」「20」「年」で3マスに分けて書くことになります。

◇英単語は書き方が特殊なケースがある
縦書きではアルファベットを基本的に使用しませんが、「NPO法人」などのアルファベットを使用しないと表現できない場合は1マス1文字とします。
ただし、英文や英単語を表記する場合は、アルファベットの頭を右側にして寝かせて書きましょう。このとき、大文字は全角、小文字や単語間のスペースは半角として扱います。

横書きの場合は寝かせずそのまま表記できますが、大文字を全角、小文字や単語間のスペースを半角として扱う点は縦書きと同じです。

知らないとやってしまいがち!小論文の表記ルール

知らないと、ついやってしまいがちな小論文の表記ルールもありますので、解説します。

◇一人称は「私」に統一する
一人称は「私」とし、「自分」や「僕」は使いません。
身内の呼称についても、「父・母」「祖父・祖母」「兄・姉」という表現にします。
また、「おじ・おば」の場合、「伯父・伯母」は父母の兄や姉を、「叔父・叔母」は父母の弟や妹を指し、漢字表記によって関係性が変わりますので注意しましょう。

◇文語体を使って書く
文章には口語体(話し言葉)と文語体(書き言葉)がありますが、小論文では必ず文語体を使って書きましょう。

・口語体と文語体の例
口語体は、次のように文語体に変換しましょう。

「~だなと思う」→「~と考える」
「なので」「だから」→「したがって」「それゆえ」「つまり」
「あと」→「また」「さらに」
「~なのに」→「~だが」
「きつい」「しんどい」→「過酷な」「辛い」
「いろんな」→「さまざまな」「多様な」

◇略語や省略表現を使わない
略語や省略表現は使用禁止ですので、公的機関名や条約名を書く場合には注意が必要です。
なお、問題文で使用されている表記についてはそのまま使用可能ですが、表記は統一させましょう。

・省略表現の例
次の単語は、特に省略表現を使用しがちですので注意しましょう。

「携帯」→「携帯電話」
「スマホ」→「スマートフォン」
「アプリ」→「アプリケーション」
「部活」→「部活動」
「就活」→「就職活動」
「WHO」→「世界保健機関」
「GDP」→「国内総生産」

◇安易にカタカナ語を使わない
カタカナ語を使う場合は、日本語で表現できない外来語に用いることが基本となりますので、適切な日本語表現がある場合は日本語で書きましょう。また、もともと日本語である言葉をカタカナで表記することも避ける必要があります。

また、略語や省略表現と同様に、問題文で使用されている表記についてはそのまま使用可能ですが、こちらも表記は統一させましょう。

・カタカナ語の例
これらのカタカナ語は日常的に使用するものですが、次のように言い換えられます。

「ショックを受ける」→「衝撃を受ける」「動揺する」
「カバーする」→「迅速に~する」「速やかに~する」
「イジメ」→「いじめ」
「ケガ」→「けが」
「ケンカ」→「けんか」

小論文のルールを押さえて評価を上げよう

小論文を書くうえで内容はもちろん重要ですが、表記ルールが守られているかどうかも同じくらい大切なポイントとなります。自分ではちゃんとできていると思っていても、意外な見落としがあったり、間違えて覚えていたりすることも多いので、しっかりと確認しましょう。無駄な減点を避けていけば、少しずつ確実に評価は上がっていきます。

また、文章の表記ルールは社会に出てからも役に立つ知識ですので、これを機にしっかりとマスターしてしまいましょう。


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