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もう時事問題も現代文も怖くない。受験生にオススメの新聞の読み方

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新聞を読むことは現代社会の時事問題対策にしかならないと思っていませんか?
いえいえ、国語や小論文にも役に立ちますし、受験以外でもメディアリテラシーに役立ちます。

一日一記事も読めば一年ですごい情報量になりますので、まずは新聞をひらいてみることからはじめましょう!

 

歴史に残るニュースも残らないニュースもある

新聞には数々のニュースが載っています。
近年はネットにもニュースメディアが豊富なので、ネットを含めると膨大な量の情報が流れていますね。
しかし、そのすべてが重要なニュースであるわけではありません。

では受験生にとって重要なニュースはどのようなニュースでしょうか。
私はその一つの指標として「歴史に残るニュースかどうか」を考えています。
「数年後の現代社会の教科書に載るニュースかどうか」と書くともう少し感覚がつかみやすいでしょうか。
一週間分のニュースのなかでどれだけが5年後10年後に影響を及ぼし、生き残るだろうか、と考えるのです。
「誰が誰を殺した」などのニュースはよっぽど凶悪なものなどの例外でなければあっという間に忘れ去られますし、「誰が誰と結婚した」などのニュースはまず歴史には残りませんよね。(ファンにとっては重大ニュースですが)

このように考えていくと国内外の重要なニュースや経済のニュースが残りやすいですし、選別されて読むべき数も減っていきます。

 

社説やコラムには「いい文章」のヒントが多い

朝日新聞の「天声人語」が大学入試の二次試験問題で時折出題されていることはご存じですか?
新聞の社説やコラムは、文章構成が考え抜かれており、小論文のお手本となるべき良文が多いのです(もちろん天声人語にも悪文は存在するといわれています)。
受験生は天声人語をノートに張ってまとめておくといいという意見もありますし、数年前には朝日新聞が天声人語の「写経」ノートが発売されたくらいです。

一字一句なぞり書きまでは必要ありませんが、「段落ごとに一行にまとめてみる」ことでいい文章の流れを知ることができますし、そのまま文章を要約する練習にもなりますよ。

また、新聞は誤字脱字などの校正専門の部署があり、正しい日本語が使われているので、正しく日本語を用いる勘も鍛えられます。

 

大切そうなニュースは複数の新聞で読んでみる

自分が「歴史に残りそうだ」と思ったニュースは、同じニュースについての他社の新聞でも読んでみましょう。
大きなニュースは賛否両論であり、いろいろな見方ができることも多いのです。
A社では、明記はしないもののネガティブな部分を大きく捉え、否定的な記事を書いていたり、社説で痛烈批判しているかもしれません。
B社ではポジティブな部分をピックアップして肯定的な記事を書いていて、コラムではさらに別の考察を進めているということもあります。

果たしてどちらの意見が正しいのでしょうか?
おそらくどちらも正しいのです。しかし否定的な意見だけをみて同意してもそれは「自分の意見」ではなく「受け売り」でしかありません。
両方や事実や意見を知った上で自分の考えを持つことができるのです。
そしてそこまでの知識をもってその時事問題に関する理解が進み、いい小論文を書く材料にすることができるようになります。

さらに、複数社で読んでいると一社だけ意見がおかしな「偏向報道」になっていることに気がつくこともあります。
もしもこの「偏向報道」だけをみて信じてしまっていたらどうなってしまうでしょうか……?

この複数社の記事をみて情報を選ぶ力はメディアリテラシーと呼ばれ、ネットなどの情報が膨大な現代に重要な能力だといわれています。
受験に限らず、情報社会の中で少数の意見に流されて騙されないためのスキルともいえますね。

 

まとめ

まずは普段から新聞を開いてみる週間をつけましょう。
定期的に図書館で読んでもいいですし、拾い読みでもかまいません。
むしろ拾い読みで各記事の概要が読みとれるようになる頃には、文章の速読力も上がっています。

歴史に残るような「読むべきニュース」は数も限られています。
そんなニュースを見つけたらほかの社の新聞で同じニュースを読んでみましょう。
図書館にいけば複数社の新聞がそろっているはずです。

一つのニュースをいろいろな角度でみてこそ正しい知識や、自分なりの意見がもてるようになります。メディアリテラシーは受験以外のことにも役立ちますので是非実践してみてくださいね。

執筆者:てんもんたまご
天文学者を夢見て浪人の末に物理学科へ入学。
卒業後は、理系としての知識や実験教室でのアルバイト経験を活かしてライターとして活躍中。
大好物は、紅茶とあんみつ。


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