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こんなときどうする!?受験生のトラブル 家庭編

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いい友人に囲まれて、いい先生に教えてもらえて、家族も受験にすごく協力してくれる……。
受験生にとってはこのような環境はあこがれですよね。

しかし現実は違います。
学校の人間関係に悩むこともあれば、先生と意見が合わないこともありますし、親が受験や学歴に否定的だったりもするのです。
これは何も珍しいことではありません。

あなたがいい感情も悪い感情も持つ「ただの人間」であるのと同じように、家族は聖人でも超人でもありませんし、学校は「成績だけは同じくらいの人の集まり」であって、「同じ価値観を持った人の集まり」ではないからです。

そんな中で起こり得る、家族とのトラブルの対処法について私なりの考えをまとめました。
家庭環境は多種多様なので、ベストな回答とはなりえないかもしれませんが、ひとつの参考になればと思います。

 

トラブル1:希望している進路・志望校に否定的

受験生にとって普遍的に起こりやすいトラブルは「親が希望進路・学部に同意してくれない」ではないのでしょうか。
ただ、進路・学部に否定的といってもさまざまな理由が考えられます。

・現時点で偏差値が希望学部に届いていない
希望学部に成績がまだ届いていない場合、周りの反対はどうしても抑え切れません。
特に親には受験料を出してもらうこともあるでしょうから冬くらいまでに説得しなければいけません。
自分に結果が出せていない以上、口での説得には限界があると考えてください。
冬までに成績を上げて納得しもらうのが一番穏便な解決法です。

・個人の資質に合わないと感じられている
「お前の性格じゃ医者なんか無理だ」「お前は優しいからこういう道の方がいいんじゃないか?」といったような否定のされ方です。
ある意味一番モチベーションが下がる意見ですが、こういった指摘は大学に入ってから悩む可能性もあるので耳を傾けた上で、自分自身でも自分をよく見直すといいでしょう。
自分がなぜその進路に進みたいかの本意が伝わっていないこともあるので、受験関連の資金を援助してもらう以上時には「自分はずっとこんなことを考えていたんだ」「だからこの道に進みたいんだ」とアピールすることも必要です。

 

トラブル2:金銭的な問題がある

親に援助してもらっているうちは自覚しにくい問題なのですが、ここで目をそらすと大学で苦労することもありますし、最悪の場合授業料が払えずに中退ということも起こり得ます。

「そうはいってもうちの家計じゃ無理なのよ」といわれたら自分でも奨学金など調べてみましょう。
奨学金は返済義務のある貸付タイプがほとんどですが、大学独自の奨学金を用意していたり、出身地限定の奨学金あることも少なくありません。
また近年ではシェアハウスをする学生・社会人も増えてきました。

「この大学にこれくらいの成績で入学出来ればいい」という具体的な目標があればモチベーションにもつながりますし、それを親に伝えれば親の安心材料の一つになります。

 

トラブル3:受験に非協力的・受験そのものに否定的

親が中卒や高卒で社会的に成功している場合、受験や学歴そのものに否定的なこともあります。
もちろん、大学は研究機関であり職業訓練校ではありませんし、大学での出会いなど数多くのメリットはあります。昔と今じゃ状況が違うなどの反論もあるでしょう。
しかしその場での説得は難しいと考えた方がいいです。

「自分は高卒でも一代で富を築けたんだから、お金を出してまで大学に入学させる必要なんかない」という意見はそのものが親の生き方であり、自分の成功から導き出された価値観と意見なので覆すことはとても難しいのです。そしてそんな生き方も一つの尊重されるべき人生であることに代わりはありません。

親と自分が別の人間であり、別の生き方を選んだのだと割り切りつつも、時間をかけて少しずつ話し合うしかありません。
あとは入れるだけの成績、自分の大学でやりたいことなど少しずつ説得の材料を増やしていきましょう。

 

まとめ

受験勉強がうまくいかないときは、「家族の協力が足りない」などといった足りないものではなく、「でも先なら対応してくれそうだ」などのいま持っているものを見ることも大切です。
そこに相談相手や解決のヒントが隠されていることもあります。

今回取り上げたトラブルはすぐにはすぐに解決しないものばかりです。
しかし真摯に努力していると、成績が伸び悩んでいても勉強をする姿を見て意見を変えることもあります。

もちろん周りに与えられることばかりを期待するのではなく、とにかく成績を上げる、自分の意見をまとめるなど説得材料を増やしたり、現時点で自分が周りに何を与えてもらっているのか振り返ることも忘れないようにしましょう。

執筆者:てんもんたまご
天文学者を夢見て浪人の末に物理学科へ入学。
卒業後は、理系としての知識や実験教室でのアルバイト経験を活かしてライターとして活躍中。
大好物は、紅茶とあんみつ。


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