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勉強は切りの悪い場所で終わらせろ?効率がアップする「未完のススメ」

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勉強をする癖がついていなかったりすると、勉強するときについつい身構えてしまいます。
そんなときは理想ばかりが高くなって、「今日はこの章をやろう!」とキリのいい目標を立てがちです。

しかしこれは大間違い!
この勉強の仕方は、「勉強めんどくさいなあ」という気持ちを増幅させるどころか、目標達成しても翌日勉強に手がのびにくくなってしまいます。

勉強のキリが悪いところで終わらせてもよいですし、その前提で勉強を始めてもよいのです!
「未完のススメ」のメリットとコツをよく理解して、普段の勉強に活かしてみましょう。

 

メリット1:「きもちわるさ」を利用する

例えば
「友達が何かを言い掛けてやめる」
「ご飯の途中で呼ばれて中断する」
「歌ってる途中で電話が鳴る」
など、何かの途中でやめるのはどことなく気持ちが悪いものです。

勉強も、あまり好きではないにせよ、「気分が乗ってきた」ときにやめるのは気持ちが悪いのではないでしょうか。

この「気持ち悪い」を勉強で利用するのです。
勉強の途中で休憩を挟んだり日をまたぐことで「キリが悪くて気持ち悪いなあ」「早く終わらせちゃいたいなあ」という気持ちが生まれます。
この気持ちを持つことでダラダラを防止し、次に勉強するハードルをぐーんと下げることが出来るのです。

 

メリット2:調子に合わせて休憩できる

「一気にこの章は終わらせたい」という気持ちで多少疲れたり、頭が働かなくなってきても無理くり続けようとするかもしれません。
もちろん、二次試験対策としてある程度考え続けることも大切なのですが、普段の勉強では無理しても効率が落ちるだけです。

「この章を一気に終わらせる」と固執するのではなく、「疲れたら休む」「体調が悪ければやめておく」など「未完」の状態でやめる勇気を持つことで、結果的に勉強の効率をあげることができるのです。

 

メリット3:素早く集中できる

勉強は慣れてない人にとって、始めるまでが一番つらく、時間がかかるものです。

実は、この「始めるまでやる気が出ない」ことは現代の脳科学でも証明されています。
脳はタスクを始める前よりも、始めた後の方がアドレナリンが放出され、「やる気」がみなぎり、集中することが出来るのです。

勉強のハードルを下げ、「今日は何しよう」と考える間もなく続きをすることで、素早く勉強を始め、集中することができます。これが勉強効率アップにつながるのです。

 

コツ1:最初の目標は曖昧でいい

受験勉強をする上で、計画を立てたり、それを進めることはとても大切です。志望校にあわせた理想は大事ですが、自分にあったペースで続けられることがより大事です。

そのために、勉強の計画は「今日○○ページから○○ページ」と細かくせずに「今週でこの章まで」とある程度大ざっぱにしておきましょう。
もしその日の調子が悪くても勉強の途中で休憩したり、日をまたぐことには十分メリットはありますのでやれるときに頑張ればよいのです。

 

コツ2:15分は頑張ってみる

「途中でやめると気持ち悪い」の効果がもっともあがるのは「勉強がはかどっているとき」です。
「ちょっと机に向かって英単語一回書いた」程度でも何もしないよりはいいのですが、どんなに気分が乗らなくても15分は粘ってみましょう。

その上で、はかどらなければ休んでまた15分頑張ればいいのです。
15分の粘りでも、4回繰り返せば1時間です。

一回一回は「未完」でも、繰り返すうちに着実にページを進めることは出来ます。
そして勉強を始めることに気が重くても、「続きをするだけ」なら一回一回の15分も取り組みやすくなるはずですよ。

 

コツ3:寝る前に明日やりたいことを少しやる

受験勉強始めたてのときに特にしてほしいのですが、寝る前に次の日にやりたい勉強をほんの少しだけでも始めてしまいましょう。

受験勉強全体のエンジンがかからない時は、勉強を始めようと机に向かっても
「今日は何しようか?」
「どれくらいやろうか?」
「勉強計画立て直そうかな」
など考え始めて、肝心の勉強がなかなか始まらなかったりします。

これを防ぐためにも、前日に次の日に何をするか決めておき、10分だけでも始めておくだけで、翌日スムーズに取り組むことが出来ますよ。

 

まとめ

そのときそのときの状況によっては、勉強を中途半端でやめてしまうのは悪いことではありません。
調子がいいときに一気に勉強するよりも、体調が悪いときなどでもほんの少しずつでも勉強を続けることが大切です。

むしろ完璧主義で勉強がおっくうになったり、無理をして効率が落ちたり、ダラダラし続けてしまうことの方がよっぽど悪いことなのです。

「寝る前に翌日分を少しだけやっておく」ことは受験勉強に限らず、定期試験対策や普段の勉強でも有効ですので是非実践してみてくださいね。

執筆者:てんもんたまご
天文学者を夢見て浪人の末に物理学科へ入学。
卒業後は、理系としての知識や実験教室でのアルバイト経験を活かしてライターとして活躍中。
大好物は、紅茶とあんみつ。


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