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共通テストの化学はどう対策する?おすすめの対策と参考書を紹介!

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2021年度入試から、全国の大学入試で導入されていたセンター試験は「共通テスト」という名称になり、内容も変わります。化学は他の教科と比べて、出題内容自体はセンター試験とあまり変わらないともいわれていますが、変更点もあります。

センター試験と比べて、どのようなことが変わり、何に注意をすれば良いのかをここでご紹介します。チェックポイントを確認して、より良い結果を目指していきましょう。

共通テストの化学の出題傾向とは

化学においてセンター試験との大きな違いは、問題文の文章量です。
出題者の意図は、学生の思考力、つまりものを考える力を見ることにあります。ですから教科書の丸暗記ではなく、一つひとつのことをしっかりと理解していくことが重要なカギとなります。

また、その他にも以下の3点が変わります。

◇選択問題が出されなくなる
2017年度・2018年度に行なわれた共通テストの施行調査では、化学の選択問題がなくなっていました。そのことから、共通テストの化学でも単純な選択問題がなくなり、考えて解く問題が増えることが予想されます。

つまり、「なんとなく理解している」というレベルから、しっかりと自分なりに内容を把握して知識を得られるレベルになることが大切です。特に、高分子化合物については特性や構造などを深く理解する必要があるでしょう。

◇表やグラフの読み取りが増える
2017年度・2018年度に行なわれた共通テストの施行調査では、化学の選択問題がなくなっていました。そのことから、共通テストの化学でも単純な選択問題がなくなり、考えて解く問題が増えることが予想されます。表やグラフからの出題も多くなります。
複数の表・グラフを照らし合わせつつ、そこからどのようなことが導き出せるのかを読み解くものです。例えば、Aという事象が提示され、Bという表とCというグラフを照らし合わせて解答を導き出す、という形になります。

◇情報処理能力やマルチタスク的発想が求められる
最初に、共通テストでは文章量が増えるとお話ししましたが、ここがポイントです。長い文章のなかで、何を求められているのかをしっかりと読み解くことができないと、解答を導き出すことができません。

大事なところはどこなのか下線を引いて、その前後を確認するなど、重要な点を効率的にチェックする練習をしましょう。また、図表などから読み取れる情報を横並びに考えて、複合的に結果を読み解いていくマルチタスク的発想も大切になります。

共通テスト化学のおすすめの対策法

共通テストの化学の対策として、教科書全体をしっかりと理解することが基本です。そのなかでも、次のポイントを意識することが重要になります。

◇まずは教科書の重要事項を押さえる
教科書の全体像をざっくりと把握し、そのなかで書かれている法則や原理などを、単独ではなく関連付けて理解していくことが大切です。言葉の定義や計算方法、法則などを理解したうえで、それがどのように影響を与え合っているのかを確認していきます。

理解したうえで、今度は重要事項をあらためて暗記すると、理解度が格段に上がっていくでしょう。内容を理解せずに丸暗記することは避けて、しっかりと重要事項を理解することが大切です。

◇表やグラフを読み取る練習をする
場合によっては、教科書や問題集で見たことのない表・グラフが出ることもあるかもしれません。こうした表・グラフなどの資料を読み解く設問では、受験生の思考力、読解力、理解力、応用力などが必要です。慌てずに、教科書の内容との関連性などを見つけていくようにしましょう。

対策は、表・グラフにできるだけ慣れ親しむようにすることです。図表に慣れ親しむためにも、実験などをしたときには、しっかりと実験結果を図に表すようにしましょう。

共通テストの化学対策におすすめの参考書

センター試験から共通テストに変わり、どのような参考書で勉強すれば良いのか悩んでしまう人もいるかもしれません。

しっかりとした対策をとるためにも、参考書はとても重要です。ここでおすすめの参考書を3冊紹介しますので、自分に合った参考書を選んで良い点数を取れるようにしていきましょう。

◇共通テスト問題研究 化学/化学基礎 2021年版(教学社)
この参考書は赤本とも呼ばれ、とにかく実践的な問題を解いていきたい人におすすめの一冊です。化学・化学基礎両科目の試行調査問題に加えて、センター試験の過去問題も収録されています。

共通テストで重要視される、思考力を養う問題も厳選して収録されていますので、たくさんの問題を効率的にこなすことができます。

◇2020 実戦 化学重要問題集 化学基礎・化学(数研出版)
タイトルにもあるように、実践的な問題がたくさん用意されている参考書です。各章は、基礎知識を押さえてから、標準問題を解き、応用問題に挑むという3ステップを踏んで問題をこなしていくように作られています。ステップを踏むことにより、自分がどこまで理解しているかに気付けるでしょう。

解答には詳しい説明もついているので、わからないところやつまずいたところの復習にもぴったりです。化学を2次試験まで受ける人は、総仕上げとして使うとよいでしょう。

◇化学[化学基礎・化学]基礎問題精講 四訂版(旺文社)
化学の基礎的な問題を集めた問題集です。すべての応用問題に必要とされる基本知識を使う問題が集められているため、「基礎だから簡単」というわけではありません。

内容は、国公立の2次試験や私立大学の入試問題の分析結果をもとに作られています。これを解くことで、基礎的な力がぐんと上がることでしょう。
化学を受験する人必携の一冊です。

大切なのは思考力と知識

共通テストは、単純な暗記が通用しない試験です。教科書の重点項目の暗記も、どうしてそうなるのか、という理解をしたうえで行なう必要が出てきました。

また、問題のなかには、日常生活のなかにある化学に着目したものがあると予想されます。そのため、普段から商品や身のまわりの現象などを化学的にとらえて、自分の知識を深めていくことが大切になります。 こうしたことを踏まえたうえで参考書を使い、しっかりと対策をしていきましょう。


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