センター現代文は難しい?その理由や対策について解説
大学入試対策で欠かせないのが、センター試験への対策です。国公立大学を志望する生徒はもちろん、私大志望の生徒でも、センター試験利用での受験が可能な場合もあり、大学入試をより有利に進めることができます。
今回はそのなかでも、文系科目の要ともいえる国語・現代文の試験について、その特徴や出題傾向、おすすめの勉強法についてご紹介します。
センター現代文の特徴と出題傾向
現代文のセンター試験問題では評論文と小説それぞれ1題ずつ出題され、配点は評論が50点、小説が50点、合わせて100点です。なお、古文・漢文をあわせて国語全体で200点満点となります。
センター現代文は文章量が多いのが特徴で、評論では4000字程度、小説では5000字程度の文章読解が必要です。また知識問題としては、評論の最初に漢字問題があるほか、小説の最初に語句の意味を問う問題があります。そのほか、評論では哲学や文化をテーマとして扱う文章が多く、小説では大正期、昭和期に執筆された古風な文体の文章が多く採用される傾向にあります。
センター現代文はなぜ難しいのか?
このような構成の現代文の試験ですが、平均点が低いことから、一般的に「難しい」とされています。ここでは、現代文のセンター試験の難しい点について解説していきます。
◇出題される文章の時代性やジャンルにばらつきがある
さきほど、出題傾向について「評論は哲学や文化の内容が多い」と紹介しましたが、過去の出題のなかでは、経済分野を扱う文章も登場しています。また、「小説は大正期、昭和期が多い」と紹介しましたが、実際には現代作家の作品もたびたび登場しており、出題される文章にはばらつきがあります。
そのため、普段から幅広いテーマの文章を読んで、慣れておくことが大切です。
◇1問あたりに費やせる時間が少ないこと
センター試験での国語の配当時間は80分です。大問4つの構成のため、平均すると大問1題あたり20分で解く必要があります。加えて、評論では4000字、小説では5000字程度と文章量の多いものを読解する必要があるため、時間が足りなくなることがあるでしょう。
しかし、これは事前に対策をとることで、効率的に問題を解くことができます。過去問などの実践的な演習問題を普段から問いておき、時間間隔に慣れておきましょう。
センター現代文で高得点を狙うための対策
センター現代文はほかの教科に比べて、しっかりと対策を練れば高得点を狙いやすい教科といえます。ここで、その対策方法をご紹介しますので、センター試験に備えましょう。
◇漢字と語彙の対策を怠らないこと
センター現代文で必ず登場するのが、漢字と語句問題です。それぞれ配点は低いですが、テストの流れを作る大事な問題ともいえます。
漢字と語句の意味だけで20点ほど配点があり、身につけておけば確実に取ることができますので、しっかりと知識を身につけて確実に得点を取りましょう。
◇日常からさまざまな文章を読むこと
センター現代文で取り上げられる文章は特別な文章ではなく、日常にある文章です。
新聞や本など、身近な文章に日頃から目を通し、さまざまなテーマや文体に慣れておくことが大切です。
◇過去問題などの演習問題に数多くあたること
先ほども述べたように、センター現代文ではさまざまなテーマや文体が扱われるため、問題の形式や時間などの感覚に慣れておくことが大切です。センター試験には実践に近い演習問題や過去問が豊富にあるので、それらに数多くあたることで、本番に近い状況に慣れておきましょう。
◇復習に時間をかけること
センター現代文において大切なことは、「筆者の言いたいことを正確に読み取ること」です。そのために大切なことは、復習です。
問題を解いたあとには、何を間違えたのかを必ず確認し、ひとつひとつ間違いをつぶしていくことが重要です。復習にしっかりと時間をかけ、読解力を身につけましょう。
センター現代文は時間との戦い!時間短縮につながる解き方とは
最初に説明した通り、センター現代文は1問にかけられる時間が少ないため時間との戦いになります。効率よく問題を解くための方法をご紹介しますので、ぜひ身につけましょう。
◇漢字・語句問題は時間をかけずに解くこと
漢字や語句に関する問題は知識を問われる問題です。しっかりと知識を身につけていれば解けるので、時間をかけないように意識していきましょう。
◇本文よりも先に設問を読むこと
漢センター現代文では、評論・小説ともにまとまった文章を読む必要があります。しかし、重要なことは早く、正確に問題に答えることです。
本文を読む前に、設問を読んでおくことで、文章の内容をざっくり把握することができます。また、設問を読んで何を問われているのかが正確に理解できれば、必要な箇所だけ本文を読めばよいので、くり返し読む手間を省くこともできます。
◇解答に迷ったら臆せずあとに回すこと
センター現代文の読解の選択問題には、まわりくどい表現が多く使われます。落ち着いてしっかり正解を見極めるために、迷ったときはあとに回し、見直すときに解き直すようにしましょう。ただし、解き忘れないよう、チェックなどをいれておくのを忘れないことです。
◇積極的に「消去法」を使うこと
センター現代文では、まわりくどい表現を使っている選択肢が多く登場します。とはいえ、あくまでも設問は文章中から出題されますので、文章中で述べられていないことは消していきましょう。このように消去法で選択肢を絞っていけば、落ち着いて解くことができます。
日々の勉強で問題に慣れておき、高得点を狙おう
一般的に難しいといわれがちなセンター現代文。しかし、しっかりと出題傾向を理解して問題の形式に慣れておけば、対策がしやすい科目ともいえます。
日常から文章や問題に慣れることが必要なため時間はかかりますが、十分に対策をとり、確実に得点につなげましょう。
関連記事
人気記事一覧
- 受験勉強でダイエット...36,498ビュー
- 力み過ぎ注意!受験勉...11,867ビュー
- 受験勉強と筋トレの意...5,299ビュー
- 一日10時間勉強の神...4,237ビュー
- 【最悪の勉強姿勢】寝...4,200ビュー
-
四谷学院 大学受験予備校
-
四谷学院 大学受験予備校