センター化学の特徴や出題傾向とは?オススメの勉強法も合わせてご紹介
国公立大学志望の受験生はもちろん、私大志望の受験生にとっても、大学入試でもっとも大切なのがセンター試験対策です。私立大学でも、センター試験を利用して受験できる試験もあり、大学入試をより有利に進めることができます。
今回は、そのなかでも理系科目の要ともいえる化学の試験について、その特徴や出題傾向、オススメの勉強法についてご紹介します。
センター化学の特徴と出題傾向について
まずは、近年のセンター化学の特徴や出題傾向についてみていきましょう。
◇センター化学の範囲は「化学」と「化学基礎」
近年のセンター化学での問題構成は大問4つの構成で、理論化学が2つ、有機化学が1つ、無機化学が1つとなっています。また、センター試験における化学の試験範囲は「化学」だけでなく、理論化学の基礎的な部分を扱う「化学基礎」も含まれます。
「化学」「化学基礎」のどの分野も、まんべんなく勉強するようにして満点を目指しましょう。
◇センター化学は時間との勝負
センター化学の試験時間は60分です。それに対して問題数が全体で30問近くあるため、平均すると1問あたり2分と、時間制限が厳しい試験となっています。
時間との勝負になるので、普段からすばやく問題を解くことを意識して勉強に取り組むようにしましょう。
センター化学は知識をつけることが大切!
化学の勉強というと、物質の性質や化学式などを暗記するものだと思っている人が多くいるでしょう。しかし、暗記するだけではセンター化学で高得点を狙うことはむずかしいのです。
それぞれの分野において、知識をつけることが重要である理由を解説します。
◇理論化学では「定義を問う問題」と「計算問題」が登場
理論化学の範囲では、おもに定義問題と計算問題の2種類の形式が登場します。
定義を問う問題では、定義に対する細かい理解度が問われます。定義そのものをきちんと理解していないと得点につながりませんので、定義に関する知識をしっかり身につけておく必要があります。
また計算問題では、理論的な計算を必要とする問題が多い傾向にあり、すばやく計算式を立てて、正確に解答できるかが鍵になります。計算力は普段から鍛えて、すばやく正確に答えられるように訓練しておきましょう。
◇無機化学は知識問題
無機化学の範囲はほとんどが知識問題といわれています。知識の有無がそのまま得点に直結するので、普段から知識を身につけておくことを心がけましょう。
◇有機化学は選択式のためやさしめ
二次試験では難しい傾向のある有機化学ですが、センターでは選択肢から選べるので、比較的難易度が易しいといわれています。問題の形式に慣れてしまえば、確実に得点は取れるので、落ち着いて回答することを意識しましょう。
センター化学におけるオススメの勉強法
センター化学が暗記ではなく、しっかりと知識をつけないと得点を狙えないことはわかったけれど、どのように勉強したらよいのかがわからないという方もいることでしょう。
そういった方に向けて、オススメの勉強法をご紹介します。
◇ひとつずつ確実に理解しながら進めよう
センター試験の化学は知識問題が多く登場します。知識問題といえば丸暗記、と思われがちですが、丸暗記では知識が抜けてしまうことがあります。そうならないためにも、ひとつずつ問題を理解しながら勉強を進めることが重要です。
問題を解くなかで、どこでなにを間違えたかをその都度しっかり確認し、一度間違えた問題は取りこぼさないようにしましょう。
◇計算はすばやく正確に
理論化学では計算問題が登場します。難易度は基礎的なもので、複雑な問題は少ないですが、量が多いのが特徴といえます。そのため計算にはすばやさが求められます。すばやく確実に解答にたどり着けるように、日常から意識して計算力を身につけましょう。
◇知識は身近なものと結びつけて
知識問題も多い化学の試験。とくに無機化学では、必要な知識の範囲が膨大なため、単純な丸暗記では取りこぼしてしまいます。無機化学は身近な素材や製品にも利用されているので、それらの事例と結びつけて、知識を増やしていきましょう。
◇多くの実践問題にあたろう
有機化学では、最低限の物質の名前や反応などを暗記する必要があります。さらに、そうした知識や解法を頭に入れるだけではなく、多くの問題に取り組んで、スピードアップとケアレスミスを防ぐことを意識しましょう。
センター化学は過去問も重要
センター試験の全科目に共通する勉強法として、過去問に取り組むことがあげられます。出題傾向や範囲は毎年わずかな変更があるものの、問題数や出題傾向はそれほど変わりません。
センター試験独特の問題形式や時間配分に慣れるためにも、過去問や実践に近い演習問題を意識的に取り組むことで、普段から本番の感覚に慣れるようにしていきましょう。
ひとつひとつ確実に理解することで得点につなげよう
問題量が非常に多く、時間との勝負が大切になるセンター化学。そのセンター化学で高得点を狙うために、日頃から本番の試験を意識した解答スピードを心がけましょう。
また知識問題も丸暗記せずに、わからないことはひとつずつ確実に調べ、解答を確認しましょう。こうした対策を取ることで、確実に得点を伸ばせるでしょう。
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