勉強のライバルはどうやって決める?競い合える相手の必要性とは
お互いに良い影響を与え合い、切磋琢磨する関係性に憧れる方もいるでしょう。勉強が辛いと感じたとき、成績が上がらなくて苦しいとき、ライバルの存在によって助けられることがあります。
とはいえ、「自分にもライバルがほしい」と思ったところで、いったいどのようにしてライバルを決めれば良いのでしょうか。今回は勉強のライバルとして誰を選ぶべきなのか、ライバルの決め方や注意点、その必要性などを解説します。
ライバルがいると勉強のモチベーションが上がる
「ライバルに勝ちたい」という気持ちは、勉強の大きな原動力となります。自分よりも実力が上の相手で、悔しい気持ちをすることもあるかもしれません。しかし目標となる人が身近にいることで、モチベーションが保たれ、勉強に集中しやすくなります。
ライバルと競い合うメリット・デメリットについては、以下の記事を併せてご覧ください。
関連記事:
勉強に競争は必要?競争で得られるメリット・デメリットを解説
勉強のライバルはどんな人がいい?
勉強のライバルは、身近な人なら誰でも良いわけではありません。ここでは勉強のライバルにふさわしい人の特徴について解説します。
◇身近にいて励まし合える人
学校や塾、予備校でよく話す人、一緒に頑張っている仲間は、ライバルにふさわしいといえます。なかでも、勉強や受験について気軽に話せる、気心の知れた友人が特に向いています。
受験勉強中は、思うように成績が伸びなかったり、勉強自体が嫌になったりすることも多々あるでしょう。そのようなときに、励まし合える身近なライバルの存在は心の支えになるはずです。受験への意気込みや悩みを打ち明けることで、「この人も同じ気持ちなんだ」「自分ももっと頑張ろう」という気持ちになれます。
◇自分と実力が近い人、もしくは少し上の人
学校や塾、予備校などにいる、自分と似た実力の人や自分よりも少し実力が上の人もライバルに向いている人です。この場合は、相手にライバルだと伝える必要はありません。
テストの成績が開示された際、少し上の順位の人をチェックしてライバルに設定してみてください。
なお、相手と自分に実力差がありすぎると、ライバルになりません。「負けても仕方がない」「頑張ってもきっと勝てない」という意識にならない人を設定することが大切です。
◇勉強を真剣に頑張っている人
勉強に真剣に取り組んでいる姿、ストイックに長時間勉強する姿は、周囲の人間のモチベーションも高めます。ライバルにするなら自己管理能力が高く、勉強する時間と遊びの時間をしっかり区切れる人がおすすめです。
たとえ自分よりも実力が上であっても、勉強をサボりがちな人や頻繁に遊びに誘ってくる人は、ライバルとして設定しないほうがよいでしょう。ときには休憩や遊びも必要ですが、だらだらと遊びがちな人をライバルにすると、自分も引っ張られる可能性があるため注意が必要です。
勉強のライバルを決める際の注意点
ライバルへの競争意識は、勉強のモチベーションを高めます。しかし、受験期間中にライバルに勝てたとしても、自分の志望校に合格できるとは限りません。反対に、ライバルに点数で勝てたことが一度もなかったとしても、志望校に合格するケースは十分あります。
「ライバルに勝ってうれしい」「負けて悔しい」という気持ちに、必要以上に振り回されないようにしましょう。勝ち負けに一喜一憂するのではなく、どうしたら志望校に合格できるのかを考えることが重要です。
例えば、「英語の得点でライバルに負けているが、自分の志望校は英語の配点がかなり少ない」というケースもあります。この場合は英語に注力するよりも、配点の高いほかの教科を頑張るべきでしょう。
志望校の入試傾向を分析したうえで、苦手克服に努めること、ライバルの得点を気にしすぎないことが大切です。
「自分自身」もライバルになる
自分の実力を伸ばすため、自分自身をライバルとして設定する考え方もあります。ライバルの存在はとても大切ですが、最終的に頼りになるのは自分自身です。昨日の自分に打ち勝つため、コツコツと実力を積み上げていきましょう。
自身の成長を感じられるようになれば、勉強中のモチベーションを自分で高められます。勉強した時間や内容を記録に残したり、使い切った問題集やノートを取っておいたりすることも、自身の頑張りを可視化できるのでおすすめです。
努力がテストや模試の点数に反映されるには時間がかかるものですが、「自分は十分に頑張った」「昨日よりも成長した」と感じられたなら、入試本番でも不安になりすぎず、自信を持って挑むことができます。
ライバルの存在が、受験勉強中の心の支えに
勉強のライバルとして設定するのは、身近な友人でも、自分自身でもかまいません。ただし誰でも良いわけではないため、お互いに良い影響を与え合える相手を選びましょう。
ライバルと競争する際は、悔しさや嫉妬などのネガティブな感情に引きずられないよう注意が必要です。競争意識を味方にしながら、少しずつ前進していきましょう。
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