• TOP
  • >
  • コラム
  • >
  • 勉強に競争は必要?競争で得られるメリット・デメリットを解説

勉強に競争は必要?競争で得られるメリット・デメリットを解説

「勉強に競争は必要?競争で得られるメリット・デメリットを解説」サムネイル画像


「あの子には負けたくない」「いつかあの子の成績を超すぞ」と、勉強するときにライバルと競争する学生は少なくありません。ライバルがいることで成績が伸びるのではと考えている方は多いかもしれませんが、実は逆効果になってしまうケースもあるため注意が必要です。

この記事では、競争が勉強にもたらす効果や注意点を解説します。自分が「競争でメリットを得られる性格かどうか」を知って、自分に合った学び方を確立しましょう。

勉強に競争は必要?

結論からいえば、勉強に競争が絶対に必要というわけではありません。人によって性格は異なり、競争することでやる気が出る学生もいれば、プレッシャーに感じて負担になってしまう学生もいるためです。

自分にとってプラスになるのであれば、友達と適度に競ってもよいでしょう。受験勉強中にひたすら参考書とにらめっこしていると、孤独感を覚えたり怠けてしまったりして目標を見失いやすくなります。同じ目標を持つ友達と切磋琢磨することで、励まし合えたり刺激し合えたりと、メンタル面に良い影響を与えるものです。

もちろん、競争が負担になる性格の学生は、無理に誰かと競う必要はありません。自分のペースで頑張れば良いのです。

勉強で競争するメリット

友達と競い合うと、うれしい効果が得られることは事実です。ここでは、競争がもたらす4つのメリットを具体的に紹介します。

◇勉強で競争するメリット(1)成績アップが狙える

友達に競争意識を持つことで成績がアップすることがあります。一人で学ぶよりも、誰かと競うことでモチベーションが上がる性格なら、ライバルと一緒に勉強することをおすすめします。

一人で受験勉強するときは、どうしてもテストの点数や志望校の偏差値などを目標にしがちです。しかし、身近なところにライバルがいれば、日常的にお互い高め合うことを意識できるため、目標が増えてより高い成果を出せる場合があります。高いパフォーマンスを発揮するためにも、「負けたくない」「超えたい」と思えるライバルを持つことが肝心です。

◇勉強で競争するメリット(2)情報交換ができる

同じくらいの学力の子や同じくらいのレベルの志望校を目指している子と競争することで、情報交換できるというメリットもあります。

志望校の情報や勉強方法は、一人で黙々と学んでいるだけでは知ることができません。 友達と教え合ったり、一緒に志望校の見学に行ったりできれば、2倍、3倍の情報量を得られるようになります。

◇勉強で競争するメリット(3)精神的な支えになる

受験勉強は孤独で長い戦いであるため、途中で心が折れたり挫けそうになったりする場面は必ず出てきます。そのようなときに一緒に勉強を頑張れる仲間がいれば、精神的な支えになってくれることでしょう。

仲間がいれば悩みを相談したり励まし合ったりできますし、ついつい怠けそうになったときに「あの子には負けたくない」と踏ん張れるようになります。ライバルの頑張る姿はモチベーションアップに役立ってくれるため、怠けてしまいがちな性格の学生は、一緒に学ぶ仲間を見つけておくとよいでしょう。

◇勉強で競争するメリット(4)競争社会に適応できる

海外ほどではありませんが、日本は競争社会だといわれています。学校を卒業したばかりの学生が、いきなり競争社会に順応することは難しいものです。反対に、子どものうちから少しずつ競争する練習をしていれば、社会に出たとき環境に適応しやすくなるでしょう。

もちろん、勝ち負けだけがすべてではありません。しかし、努力することで挫折したり、壁を乗り越えたりする経験をするのは大切なことです。

勉強で競争するデメリット

競争することには、デメリットもあるため気をつけなければいけません。ここでは、押さえておきたい3つのデメリットを紹介します。

◇勉強で競争するデメリット(1)落ち込む可能性がある

競争がモチベーションになる学生がいる一方で、勝ち負けを負担に感じる学生もいます。ライバルに負けて「自分はだめなヤツだ」「あの子にはどうせ勝てない」と落ち込んでしまうと、成績だけではなく精神的に悪い影響が出ることがあるかもしれません。

また思うような結果が出ないことで、怒ったりやる気がなくなったりしてしまうことも多々あります。そのようなときは誰かに勝つことだけではなく、過去の自分自身と競争することを意識し、一歩ずつでも前進することが大切です。

◇勉強で競争するデメリット(2)友達との関係性が悪くなる

お互いに高め合える関係性になればいいのですが、場合によってはギスギスしてしまったり足を引っ張り合ったりする関係になるおそれもあります。特に、以前は仲が良かったのに、受験が原因で仲たがいしてしまうのはよくあるケースです。

「一緒にいるとイライラしてしまう」など相手の存在によってかえって集中力を欠く場合、ライバルの存在は逆効果になる可能性が高いため注意しましょう。

◇勉強で競争するデメリット(3)本来の目的を見失いやすい

友達に勝つことや、とにかく誰よりも良い成績を取ることを目標にしてしまうと、本来の「学ぶ」ことの目的を見失いやすくなります。

本来、学ぶ目的は自分のためにあるべきです。受験では「どうして学ぶのか」「どうして志望校に行きたいのか」が一番重要であるため、それを見失いそうなときは一度原点に返ってみましょう。

勉強に競争が必要かどうかは人それぞれ

勉強において競争することは、メリットが多い一方で、人によっては悪影響となりデメリットになるおそれもあるため注意したいものです。

高め合える関係性のライバルがいることでやる気が出る方もいれば、自分のペースで着実に積み上げるほうが向いている方もいます。一般論にとらわれず、自分の性格に合った勉強スタイルを確立することが重要です。


関連記事

人気記事一覧

最新記事一覧

カテゴリー

月別アーカイブ