あなたは図書館で集中して勉強できる?できない?
あなたは図書館で集中して勉強できる?できない?
せっかくやる気をだして自宅で勉強しようと思ったのに、TVの音が気になったり、家族がうるさかったりして、集中して勉強できないことがあります。
そんなときの自習場所として、図書館を思いつく人も多いでしょう。図書館へ行けば何となく集中して勉強できそうなイメージですが、中には図書館へ行っても気が散って勉強に集中できない、という人もいるようです。
図書館で勉強に集中できる人とできない人には、それぞれどのような理由があるのでしょうか?
図書館には多くの人が訪れる
ご存じの通り、図書館には本や資料がたくさんあります。文部科学省が2002年に行った調査によると、東京23区にある図書館の年間利用者数は、1館あたり19万人となっていました。
多くの人が、知識を求めて図書館を利用していることがわかります。地域ごとの歴史をまとめた資料や洋書、絵本といった蔵書のほか、CDやDVDといった視聴覚資料もあり、まんがやアニメ本などを貸し出している図書館もあります。
図書館自体も落ち着いた雰囲気の建物が多く、入っていくだけで勉強意欲が高まりそうです。
図書館で集中して勉強できる理由
図書館内の落ち着いた雰囲気は「図書館では静かにする」というマナーが正しく守られていればこそ。
小さな子どもからお年寄りまで、図書館を利用する全ての人が静かに集中して読書を楽しんでいます。「勉強するぞ」というスイッチが入りやすい環境です。
静かな環境を愛する人は図書館へ行くことで、兄弟げんかの声や、TVのお笑い番組を見る笑い声、スマホで長電話している家族の声などから解放され、集中して勉強に取り組むことができます。登録や利用が無料なのも嬉しいポイントです。
図書館がうるさければ集中できない?
静かな場所で集中して勉強できる人は図書館に限らず、自宅でも静かであれば集中して勉強できるのではないでしょうか。
逆にいえば、過去に勉強しに行った図書館がたまたまうるさかったために「図書館では集中できない」と思っている場合がありそうです。
自分が勉強に集中するために求めている環境が「静かであること」なら、最寄りの図書館が静かならそこで勉強したり、あるいは夜中や早朝の自宅など、皆が寝静まっている時間なら集中して勉強ができるでしょう。
耳栓などのアイテムも1つ持っておくと良いかもしれません。
図書館で集中して勉強できない理由
それでは、パーフェクトに静かな図書館なのに集中できない、という場合、どんな理由が考えられるでしょうか。
何気なく目に入る棚に並んだ本の背表紙、日本文学のコーナーに前から気になっていた作家の小説、TV番組で特集していたあの絵本。もうおわかりですね。
読書が好き、本が好きな人にとって、図書館はゲームセンターやレンタルビデオ店のような、娯楽に溢れた空間に思えてしまいます。
勉強するつもりで来たのに、気が付けば関係ない本を手に取って閉館まで読み耽ってしまった、なんて経験があるのではないでしょうか。
静か過ぎても集中できないタイプ
図書館で集中して勉強できない人には、もう1つ別の理由も考えられます。
ストックホルム大学で行われた研究によると、もともと集中力の高い人が静かな環境を与えられると集中力が増すのに対し、集中力があまり高くない人は静か過ぎるよりも、少しノイズがある環境の方が集中力が高まる、という実験結果を発表しています。
図書館が静かであるほど気が散ってしまう、皆が寝静まっている深夜や早朝に耳栓までしているのに集中できない、という場合、その人は静か過ぎて集中できないタイプなのかもしれません。
自分が集中できた環境を思い出す
集中力に自信がない、集中して勉強することが苦だからといって落ち込まなくても大丈夫です。
自分が苦手なことばかりにフォーカスしないで、良い状態でいたときのことを思い出してみましょう。
今までに自分が集中して勉強に取り組めたときはどんな環境だったか、自分の部屋で音楽を聴きながら、近所にあるカフェの窓際席で、朝よりも夜など、どこかに自分の集中力が高まったときのヒントが隠れているはずです。
集中スイッチを入れられる環境を見つける
そうして自分が集中しやすかったときのヒントを見つけたら、それを勉強を始めるときの儀式にしてしまいます。
たとえば決まった曲を流したり、所定の場所に座ったり、「〇時から30分間だけ」と決めて取り組むのも、集中力を保つのに効果的です。
それらの儀式を続けていくうちに、次第に集中力と連動するようになっていきます。
スポーツ選手が試合前に行う「ルーティン」の応用です。
「勉強するぞ」と3回唱えるとか、ほっぺをパンパンと叩く、といった行動でも構いません。自分が「入りやすい」状態になる方法を見つけることで、集中しやすくなっていきます。
図書館で集中して勉強できるかどうかには、もともと持っている集中力の高さによって、静かであることがかえってよくない場合もあるんですね。集中力を高めるスイッチがわかれば、読書好きの人以外は図書館でも集中して勉強できるのではないでしょうか。
執筆者:木村紫
貿易業務とライター業を兼務するシングルマザー。人より少し豊かな人生経験から、恋愛・健康・転職・ライフハックなど、様々なジャンルで執筆活動中。ダメな人への優しいまなざしに定評がある。
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