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受験の直前までに行っておきたい全国の「学問の神様」を祀る神社14選

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普段は初詣のときくらいしか訪れることのない神社ですが、受験直前に参拝するなら、学業成就で有名な神社を選びたくなるのが受験生の心情です。神頼みで合格したいわけではなくても、参拝すると気持ちが落ち着き、目標へ到達するための強い心構えが持てるというメリットもあります。

学問の神様を祀る神社は全国各地にあり、受験直前の緊張を鎮めるパワースポットとして、または合格への強いモチベーションを維持するために多くの受験生が訪れています。ここでは、受験生なら1度は訪れたい「学問の神様」を祀る神社をご紹介していきます。

受験直前に会いたい学問の神様:関東

関東には、東京を中心に「関東三天神」と呼ばれる、学業成就で有名な神社があります。「天神」とは学問の神様である菅原道真公のこと。受験直前に学問の神様との縁を繋ごうと、多くの受験生が毎年訪れています。

 

■湯島天神

東京で学業成就祈願の神社といえばここ、というくらい有名な湯島天神は、458年に創建されたといわれる大変歴史のある神社です。菅原道真を祀るようになったのは1355年からで、特に徳川家康が江戸城に入ってから篤く参拝した神社としても知られており、初詣や受験直前のシーズンには多くの参拝客で賑わいます。

アクセスは東京メトロ湯島駅から徒歩2分、JR御徒町からは徒歩8分。春日通りを西へ行くと東京大学があり「東大に近い神社」としても知られています。

 

■亀戸天神社

「花の天神様」「東の太宰府」などの愛称で親しまれている亀戸天神社は、湯島天神・谷保天満宮と並び「関東三天神」の1つに数えられる神社です。福岡の太宰府天満宮にならって建てられたといわれる社殿はもちろん、菅原道真ゆかりの梅や藤、菊といった四季折々の花が美しい神社でもあります。特に薄い紫に咲き誇る藤棚の美しさは幻想的で「東京1の藤名所」といわれるほど。ちょうど4月頃が見ごろなので、合格の報告にも訪れたいところです。

JR亀戸駅より徒歩15分ほどですが、都バスを利用すれば神社の前にバス停があります。湯島天神と距離が近いため、両方参拝する受験生も多いんですよ。

 

■荏柄天神社

神奈川県鎌倉市にある荏柄天神社も、日本三大天神の3つ目に数えられることの多い神社です。緑の豊かな社内には「絵筆塚」と呼ばれる大きなブロンズ製の筆や、樹齢およそ1,000年ほどの銀杏の神木などもあり、心を落ち着けたいときに訪れるのもおすすめです。予約をすれば受験当日の早朝に神職が代理で祈祷を行う「受験当日祈祷」などもあり、前日まで予約を受け付けています。

アクセスはJR鎌倉駅から徒歩15分ほど。バスも出ていますが、鶴岡八幡宮を経由して散策しながら歩いていけば到着します。

 

受験直前に会いたい学問の神様:関西

住吉大社や伏見稲荷など、有名な神社が多い関西。学問の神様を祀る神社も、日本三大天神に数えられる歴史ある神社が点在しています。

 

■北野天満宮

「日本三大天神」の決め方には諸説あり、地域によって多少変わることも多いのですが、京都の北野天満宮はほぼ必ずその名を連ねている由緒ある天満宮です。福岡の太宰府天満宮と並び、全国にある菅原道真公を祀る天満宮の総本社とされており、地元では「北野の天神さん」と呼ばれています。

本殿の周囲には50もの子社や末社が立ち並び、京の天神総本宮の風格にふさわしい規模の大きさとなっています。菅原道真を祀る以前からの歴史も深く、天のエネルギーに満ちている聖地として、古くから篤く信仰されており、初天神に梅まつり、新嘗祭など、毎月様々な行事が行われています。

京福電車白梅町駅から徒歩5分ほどのアクセスですが、各線から北野天満宮行きのバスも複数出ています。受験合格のお守りのほか、学力向上のお守りや受験合格の祈りを込めた鉛筆など、受験直前に手に入れたいお札やお守りの種類も豊富です。

 

■大阪天満宮

日本三大祭の1つ「天神祭」の氏地としても知られる大阪天満宮も、関西では有名な学問の神様を祀る神社の1つです。梅田や大阪駅からほど近い立地から参拝客も多く、日本一長いといわれる天神橋筋商店街も側にあり、大阪の観光スポットとしても有名です。

梅まつりや体の気になる部分を撫でると治癒するといわれる「撫で牛」など、学問の神様とゆかりの深い像や行事もあり、新年には多くの参拝客に混じって、受験直前の学生が絵馬の奉納に訪れています。

アクセスは地下鉄南森町駅またはJR大阪天満宮駅より徒歩5分ほど。商店街を通って左折すると境内が見えてきます。

 

受験直前に会いたい学問の神様:北海道・東北

日本三大天神以外にも、学業成就の信仰が深く、由緒ある神社は存在します。北海道や東北地方の受験生でなくても、機会があれば訪れたい学問の神様に会える神社をご紹介します。

 

■札幌八幡宮

札幌八幡宮は、北海道で最初に学問の神様を祀った神社として有名です。全国で3体しか存在しないといわれる菅原道真公の立位神像を所蔵し、京都の北野天満宮から御霊分けされたため、旅姿のご神体となっているのだとか。

マークシート用鉛筆や絵馬、ダルマがセットになった「合格ダルマ6点セット」は全国発送もしており、北海道だけでなく本州の受験生からも多くの絵馬が奉納されています。アクセスは札幌からバスで50分ほど。輪厚八幡宮前停留所を降りると1分ほどで到着します。

 

■榴岡天満宮

桜の美しいエリアとして知られる仙台の榴岡にある榴岡天満宮は、「杜の都の天神さま」として親しまれている神社です。1月に行われる「鷽替え(うそかえ)祭り」で授けられるお守りは、前年の悪い成績を払って良い年に変えるとして人気があり、受験直前の学生がお守りを求めて参拝しています。

JR榴ケ岡駅から徒歩3分ほどと好アクセスで、仙台駅からも徒歩15分ほどで参拝が可能です。東北大学からもほど近く、桜のシーズンには多くの大学生がお花見に訪れるスポットでもあります。

 

受験直前に会いたい学問の神様:中部・東海

東海・中部地方の天神様を祀る神社には、自然のパワーが溢れる場所や無形文化財に指定されている祭りが行われる神社などがあります。

 

■岩津天神

愛知県岡崎市にある岩津天神は、鎌倉の荏柄天神から御霊分けされた学問の神様のご神体が祀られています。四方を大自然に囲まれた境内は有数のパワースポットとしても知られ、トヨタグループの創始者が幼少の頃によく参拝に訪れたというエピソードも有名です。

合格祈願のお守りや知恵箸、鉛筆などがセットになった「合格必勝セット」やコロンとした丸いフォルムが愛らしい「智恵守り」、天神ゆかりのミニ撫で牛など、バラエティ豊かな授与品も人気で、受験合格守りは全国発送にも対応しています。受験直前のシーズンは申し込みが殺到するため、直接参拝に行けない場合は少し早めの申し込みがおすすめです。

JR岡崎駅から岩津天神口までのバスが出ており、バス停からは徒歩8分のアクセスとなっています。1月は毎週末に「進学祈願大祭」が催されており、混雑が予想されるので注意しましょう。

 

■矢奈比賣(やなひめ)神社

矢奈比賣神社は「見付天神」「見付のお天神さま」とも呼ばれる、静岡県磐田市にある神社です。例祭である裸祭りは国の無形文化財に指定されており「天下の鬼祭」としても有名です。

学問の神様はもちろん、人身御供や霊犬伝説など、地元に古くからある伝承にも触れられ、合格ペンダント守りや霊犬のしっぺい君をモチーフにした学業守りなど、他の天神にはないお守りも特徴の1つです。JR磐田駅からはバスで7分程度、家族揃って車で行く場合は、磐田ICから7分ほどのアクセスです。

 

■菅原神社(鈴鹿・伊賀)

伊勢神宮で有名な三重県にも、学問の神様を祀る神社があります。鈴鹿市の「北伊勢」と呼ばれるエリアにあるその名も菅原神社は、菅原道真の座像を祀った学業成就で有名な神社です。菅原神社と名の付く神社は三重以外にも点在しますが、鈴鹿の菅原神社は「国分の天神さん」と呼ばれ、地元の人から親しまれています。

天神様ゆかりの梅が美しい場所としても人気で、およそ350本ものしだれ梅が咲く3月上旬には、まるで天女が舞い降りてきそうな幻想的な風景を見ることができるので、受験直前はもちろん、合格後のお礼参りにも訪れたい神社です。

実は三重県にはもう一つ、伊賀市にも菅原神社と呼ばれる神社があります。伊賀の菅原神社は「上野天神宮」と呼ばれ、こちらも同じ菅原道真公がご神体です。平成24年に新しくなった社殿が美しく、合格守りや御朱印を受けることができます。

アクセスは鈴鹿の菅原神社はJR河曲駅から徒歩30分、上野天神宮は上野市駅から徒歩5分ほどとなっています。

受験直前に会いたい学問の神様:中国・四国

中国地方や四国といえば出雲大社や金刀比羅宮(こんぴらさん)が思い浮かびますが、ここでは特に合格祈願で有名な神社を紹介します。

 

■防府天満宮

山口県防府市にある防府天満宮は、日本で最初に菅原道真を祀った神社とされています。梅まつりや牛替えの神事など、天神様ゆかりの行事に加え、新小学生の進学と学業成就を願う勧学祭や、12月に受験生の合格を願って行う「合格はちまき洗濯」が有名です。志望校に合格した先輩が天満宮へ返納した、縁起の良いはちまきを巫女が洗濯し、アイロンをかけて希望する受験生へ無料で授与するもので、受験直前に防府天満宮を訪れた受験生は、このはちまきを締めて追い込みをかけるといわれています。

防府天満宮へのアクセスは防府駅から徒歩15分、またはバスで5分ほどで到着します。合格はちまきは全国へ発送もしているので、興味のある人は申し込んでみてはいかがでしょうか。

 

■滝宮天満宮

香川県綾歌郡にある滝宮天満宮は、菅原道真が九州へ渡る前、実際に住んでいた場所を祀っている由緒ある天神様ゆかりの神社です。なで牛に梅の木、鷽替えのうそ鳥など、天満宮ではおなじみの像や拝殿が並んでいます。

10月を過ぎる頃から受験直前まで受験生と保護者の参拝客で賑わい、周辺には屋台も出ています。合格のお礼参りの頃には、近くの滝宮公園の桜が美しいですよ。滝宮駅から徒歩5分と好アクセスなのも魅力です。

 

受験直前に会いたい学問の神様:九州・沖縄

九州には有名な太宰府天満宮がありますが、それ以外にも合格祈願のできる神社はたくさんあります。また、沖縄の学問の神様を祀る神社もご紹介します。

 

■大宰府天満宮

全国の天神・天満宮の総本社である太宰府天満宮は、受験直前ともなると福岡県内に限らず、本州からも数多くの受験生が参拝に訪れる学業成就で有名な神社です。菅原道真公の墓所の上に社殿を建造しており、来訪する参拝客は年間でおよそ800万人にものぼります。

受験以外にも学業向上や就職祈願、新入学など、学業や合格に関わるさまざまな祈祷が行われています。博多人形のジオラマを使って菅原道真公の歴史を振り返る菅公歴史館や、約5万点の文化財を所蔵した宝物殿など天満宮としての規模も大きく、受験生なら1度は訪れておきたい神社だといえます。

アクセスは博多駅や福岡空港から直通のバスが出ており、西鉄太宰府駅からは徒歩5分ほど。受験直前のシーズンは混雑が予想されるため、早めの参拝がおすすめです。撫でた体の部分がよくなるといわれる撫で牛は、学業成就にあやかりたい受験生に撫でられて、頭の部分がピカピカになっていますよ。

 

■普天満宮

沖縄にある学問の神様を祀る神社は、米軍基地があることでも知られる普天間にあります。普天満宮は琉球八社に数えられる沖縄でも人気の神社で、県内外からも多くの参拝客が訪れています。「天満宮」とされていますがご神体は菅原道真公ではなく、古く琉球に伝わる熊野権現と隣接する鍾乳洞にも琉球の古神道が合祀されています。

地名の「普天間」をもじって「普天満宮」となったのではないかという説もありますが、県内では学業成就にご利益のある神社として親しまれています。アクセスは那覇からバスが出ており、那覇空港からの所要時間はおよそ1時間半程度です。

 

合格祈願が成就した後は、お礼参りでもう1度訪れるもの。自分の家から近い神社へ行くのもいいですが、遠方に受験をしに行くなら、志望校の近くにある神社を訪れるのもいいかもしれませんね。学問の神様へ参拝することでの1番のご利益は、合格への思いを胸に刻むことで、自分の目標がしっかりと定まることかもしれません。受験直前にはパワースポットでもある神社を訪れて気持ちを落ち着け、受験への道のりをしっかり歩いていきましょう。

執筆者:木村紫 
貿易業務とライター業を兼務するシングルマザー。人より少し豊かな人生経験から、恋愛・健康・転職・ライフハックなど、様々なジャンルで執筆活動中。ダメな人への優しいまなざしに定評がある。


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