大学生活のイメージってどんな感じ?受験生が知っておきたいアレコレ
よく受験生に対して「大学生活はいくらでも遊べるぞ」「大学生活は今よりもずっと楽だぞ」など、甘い言葉を並べて受験勉強にかりたてる大人がいますね?
結論から述べましょう。
「大学生活はそう甘くない」です。
大学生活は大変ですが、大変なりに高校までと違った魅力もあります。
大学生活はそう甘くない!?
大学生活は自由な時間がたくさんあります。
なので思う存分遊ぶこともできます。
もし、遊びすぎて大失敗しても、誰も注意してくれません。
もし、期日までに講義の申し込みを忘れて留年が確定しても誰も教えてくれません。
もし、病気になるほど生活習慣を壊しても誰も起こりません。
大学生活の自由は「自己責任」のもとに成り立っているからです。
従って自己管理が最低限必要なスキルになります。
でも受験勉強でしっかり自己管理してきた人にはそれも難なく越えることができます。
”単位”って何?
大学では、講義を履修して試験に合格したり、卒業研究を提出し認められることで”単位”を得ることができます。
もらえる単位の数は講義で違うのですが、必修科目の単位や最低限の単位数を得られなければ留年してしまいます。
また、必修科目の単位を落とした(とれなかった)場合は、翌年も同じ講義を受ける「再履修」をしなくてはいけません。
大学にも依りますが、有名私立である慶応大学は必修科目を2回落としたら留年確定などのルールが存在していたりもします。
私も再履修したことがありますが、運悪く教科書とカリキュラムが変わって面倒だったりもしました。
”一般教養科目”って?
大学によって名称や規則はまちまちですが、主に大学1・2年生で取らなければいけない科目です。
例えば理系学部なら「文系分野から○科目、英語から○科目、体育を含むその他から○科目とらなければいけない」といったように、様々な分野の科目の概要を半年で学んだりします。
決まった数を講義を取りきってしまえばいいので、たいていは1、2年生のうちの終わってしまいます。
しかし、厳密には卒業までに取ればいいので単位数が足りなかったり、興味のある科目がある場合は3、4年生でも履修する事ができます。
忙しさは大学、学科、自分次第!
必要単位数は、大学や学科でまちまちです。
また、単位の取りやすさも講師によって違います。
旧帝大の大阪大学理学部あたりは「簡単には卒業できない(その分エキスパートが育つ)」ことでも有名だったりします。
私は物理学科の出身ですが、私のところでは3年生のとある必修科目の講義の合格率が4割、4年生でも内定後でも点数が足りなければ容赦なく”落とす”ことで有名な先生がいらっしゃったりもしました。
私も実際に4年生の時にその講義を再履修してしまったのですが、その科目ひとつだけのせいで卒業できない可能性があったので試験結果が分かるまでかなりおびえていました。
また、先生や大学が厳しくなくても、英語をもっと勉強したい!TOEICで○○点とりたい!、教員免許をとりたい!、大学でとれるこの資格がとりたい!など目的を持った学生はその分多く講義を履修するので、他の生徒の倍忙しかったりもします。
授業はハイスピード!
私は高校時代、先生に「大学の授業スピードはこんなもんじゃないぞ、高校3年分の数学くらいの量なら半年で終わってしまう」ときいて「そんなまさか(笑)」と思っていましたが、大学に入ってそれが全く誇張でないことを知りました。
本当に、高校三年分の数学くらいの量は半年で終わってしまいます。
そんな授業について行くためにも、受験勉強で下地をつけて、応用力を鍛えておく必要があります。
受験勉強は大学入学後にも役立つのです。
留年するかどうかも自分で決める!
高校では、出席日数が足りなくて留年・成績が悪くて留年など留年を強制されることも多いですが、大学では自主的に留年する人もいます。
理由は人によってさまざまです。
・就活の失敗から自主留年して翌年も「新卒」として就活するため
・他の大学や学部を受験するために、いったん「留年」にしておいて大学受験勉強をするため
・卒業研究で納得いく研究ができず、自主留年してやりなおすため
・なにかにチャレンジするため(旅にでる、起業するなど)
このような理由からも大学の留年がネガティブな面だけでなく人生のひとつの選択肢としての一面も担っていることもあることがわかります。
あっという間に進学か就職か迫られる!
大学生活は、おそらく高校生が思うよりも忙しいものです。
興味のある分野に進んだのに他の分野が好きになったり、自由な時間が多い分冒険してみたくなったり、思うように行かないことがあって悩むこともあるかもしれません。
あっという間に3年生が終わり、どこに進学するか、どんな仕事をするか人生の選択が迫ります。
だからこそ充実した大学生活を通して”自分”を知っておきましょう。
そしてその充実した大学生活の下地は、いまの受験勉強にあるのです。
執筆者:てんもんたまご
天文学者を夢見て浪人の末に物理学科へ入学。
卒業後は、理系としての知識や実験教室でのアルバイト経験を活かしてライターとして活躍中。
大好物は、紅茶とあんみつ。
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