勉強にやる気が出ないのは病気かも!?原因と対策法を解説
勉強をしようと思っても、どうしてもやる気が出ないことはありませんか。
それはあなたがなまけ者だからではなく、何か原因があるせいかもしれません。もし、心と身体からアラートが出ていたら、無理をせず療養することが先決です。
この記事では、やる気が出ない代表的な原因トップ3と対処法を解説していきます。
勉強や日常生活全般にやる気が出ないなら「うつ病」かも
うつ病は、受験にとどまらず日常生活にも影響が出ます。うつ病になってしまうとすべてのことが憂うつになり、不眠や食欲低下などの身体的な症状もあらわれます。
学生や浪人生であれば、受験うつになってしまうこともあります。特徴としては、「入りたい志望校はあるのに、机で勉強を始めるとイライラしてしまう」「ゲームには集中できるけど勉強のやる気が出ない」「勉強中だけ落ちつかない」といった点です。つまり一言でいうと、勉強中だけストレスを感じている状態です。
受験うつになってしまう原因は、多くの要因が考えられます。「先生や親からの期待が大きく、プレッシャーを感じている」「模擬テストなどの点数が悪く、合格する自信を失った」などです。また、日常生活でも、部活や趣味が楽しいと感じなくなってしまう、自分の部屋で殻に閉じこもってしまう、という状態が続くとうつ病を発症しているかもしれません。
勉強だけにやる気が出ないなら「無気力症候群」かも
勉強する意欲がなくなり、周囲にも無関心になってしまうのが無気力症候群です。強いストレスから逃げて精神を保とうとする反応なので、あなたがダメな人間なわけではありません。
例えば、ストレスの多い大学受験を乗り越えて、目標だった学校に入学できたものの、これから何のために勉強すれば良いのかわからなくなってしまった大学生に多くみられます。受験が終わったことで、いわゆる燃え尽き症候群のように無気力になってしまうのです。
うつ病と似ていますが症状が異なります。無気力症候群には不眠や食欲低下といった症状はあらわれず、自分が興味のある部活や趣味に対しては、精力的に活動することができるのです。
また、自分では自覚しづらい症状で、友人や親にも気づかないまま、自宅に引きこもってしまう場合があります。ただし、無気力症候群を放っておいたままにすると、うつ病へと進行してしまう可能性があるので要注意です。
体の不調も伴うなら「自律神経失調症」かも
自律神経失調症は、文字通り自律神経のバランスが崩れてしまった状態で、精神的ストレスや生活習慣の乱れが影響しています。また、同じストレスがかかったとしても、それぞれの性格によって受け取り方が異なります。おもに、神経質な人や完璧主義の人はストレスを感じやすい性格です。ちなみに自律神経は、正常であれば身体が最適化するよう自動で動いているので、自分でコントロールできるものではありません。
受験勉強をすることに強いストレスがかかっていたとしても、志望校に合格するモチベーションが保てており、適度にストレス発散ができている人は症状が出ずに頑張り続けることができます。しかし、ストレスに発散する術をしらず耐えきれなかった人は、日常生活でも緊張状態になってしまい、頭痛や肩こり、腹痛などの身体的な異変が起こります。
症状的にうつ病と似ているため間違えられることもありますが、うつ病は精神的な落ち込みが深い病気で、一定の精神状態を超えてしまっていると医者が判断する病気です。一方、自律神経失調症もうつ病より軽い状態ではあるものの、ストレスが蓄積していけばうつ病になりえます。
病気が原因で勉強にやる気が出ないときの対処法
うつ病などが原因で、勉強にやる気が出ないときの対処法を5つ紹介します。
◇休養・リラックス
もし、ひどくストレスを感じたら、思い切って勉強をしない日、もしくは勉強時間を短くする日を定めてみてはいかがでしょうか。どうしても難しい場合は、勉強の合間でリラックスできる音楽を聴く、好きな匂いをかぐなどして、心にゆとりを持つようにしましょう。
◇運動
大学の論文や研究では、運動をする人より運動をしない人のほうが、うつ病になりやすいというデータも出ています。
ただし、普段運動をしない人が、いきなりハードな運動をするのはケガのリスクがあるので、まずは10分程度の散歩からでも、取り入れてみてはいかがでしょうか。
◇勉強する環境づくり
勉強するときに勉強道具以外のものが目に入ってしまうと、どうしても集中力が途切れてしまうものです。そのため、机に座ったらすぐ勉強できるよう趣味のグッズは片付けておくのがベストです。
どうしても集中できない場合は場所を変えてみましょう。図書館・カフェ・自宅のリビング・塾の自習室など、自分が集中できる場所を見つけてみてはいかがでしょうか。
◇勉強時間も含めた生活習慣、リズムの見直し
受験勉強を乗り越えるには、メリハリをつけることも大事です。勉強に力を入れすぎて睡眠不足が続くと、ドーパミンやアドレナリンなどの神経伝達物質が分泌されにくくなり、無気力につながることがあります。そうならないよう、生活習慣を整えることもストレス改善につながります。
◇病院(精神科、心療内科)を受診、カウンセリングを受ける
ストレスに耐えられない、と少しでも感じたら病院でカウンセリングを受けてみることをおすすめします。医師やカウンセラーと心の状態について面談することで、不安や無気力などの心理的な問題解決のサポートをしてくれます。
◇勉強のやる気が出なくても、自分を責めないことが大切
勉強をやる気が出ないからといって、「怠けてしまっている」「だから自分はダメなんだ」などと自分を責めないことです。
もし、今回ご紹介したような症状に当てはまる場合は、上記の対処法を試したり病院のカウンセリングを受けることを考えたりしてみましょう。
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