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小論文は接続詞に注意しよう!使って良い接続詞とダメな接続詞とは

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小論文には、さまざまな細かい形式が定められています。内容だけでなく、形式もしっかりとしたものを求められるため、理解しておかないと減点の対象になりかねません。

この記事では、小論文を執筆する際に使っても良い接続詞とダメな接続詞について解説します。接続詞は正しく使わなければ内容が正確に伝わらないので、注意が必要です。
ぜひ、この記事を参考にして、正しい接続詞を覚えていってください。

小論文の流れを作るために接続詞を正しく使おう

接続詞は、小論文の流れを構築するために重要な材料です。文と文を正確につなげることにより、小論文でもっとも大切な論理展開を明確化させることができ、読みやすく伝わりやすい論文を執筆できます。

ここで、例文を使って接続詞の重要性を確認していきましょう。

例)
1.頑張って勉強した。だから点数が上がった。
2.頑張って勉強した。しかし点数は上がらなかった。

上記の例文は2つとも、前の文の内容があとに続く文の内容の理由となっていますが、使う接続詞によってあとに続く文の内容が変わります。接続詞には種類が多く存在し、それぞれに役割が異なるため、正しい接続詞を選択することが大切です。

例)
1.おなかがすいた。だからご飯を食べた。
2.おなかがすいた。しかしご飯を食べた。

上記の場合、2の例文の接続詞が文の内容に適していないことがわかるでしょうか。間違った接続詞を使用しているため文章に違和感があり、内容が伝わらなくなっています。

このように、接続詞1つで内容が伝わらない、違和感の残るような文章になってしまうので、接続詞は正しく使いましょう。

小論文で使って良い接続詞

ここで、小論文で使っても良い接続詞を紹介します。また、接続詞の役割についても詳しく解説していきます。

◇順接
意味:前の内容があとの内容の順当に考えられる、原因・理由などになっているもの
●だから
●そこで
●すると

◇逆接
意味:前の内容から予想される結果とは、逆の結果になっているもの
●しかし
●ところが
●にもかかわらず

◇対比
意味:前の内容とあとの内容を比べること
●一方
●反対に
●そのかわり

◇選択
意味:前の内容とあとの内容から選ぶこと
●または
●それとも
●あるいは

◇添加
意味:前の内容にあとの内容を付け加えること
●そして
●さらに
●そのうえ

◇並列
意味:前の内容にあとの内容を並べること
●また
●および
●ならびに

◇列挙
意味:いくつかの内容を並べる際の順番を示すこと
●第1に、第2に
●一点目は、二点目は
●はじめに、そのあとに、おわりに

◇注目
意味:前の内容から要点を取り上げて注目を促すこと
●特に
●なかでも
●とりわけ

◇例示
意味:前の内容について例を示すこと ●例えば ●いわば

◇説明
意味:前の内容について説明すること
●なぜなら
●というのも
●なぜかというと

◇要点
意味:前の内容に対して必要となるものを示すこと
●それには
●そのためには

◇補足
意味:前の内容について足りていない部分を補うこと
●なお
●ただし
●実のところ

◇転換
意味:前の内容から話題、状況を変えること
●さて
●では
●ところで

◇言換
意味:前に述べた内容を言い換えること
●つまり
●すなわち
●要するに

◇結論
意味:前の内容についての結論を述べること
●このように
●ともあれ
●いずれにせよ

小論文の接続詞に関する注意点

小論文で使っても良い接続詞を紹介しましたが、使ってはいけない接続詞もあります。また、正しい接続詞を選んでいる場合でも、使い方によっては良くないとされることもあるので、そちらも併せて解説します。

◇小論文で使ってはいけない接続詞がある
下記3つの接続詞は小論文での使用は控えましょう。その理由は、話し言葉に近いものだからです。

●でも
●だから
●なので

小論文では、文章を執筆する際に口語体を用いることは良くないとされているので「しかし」「けれども」など、文語体の接続詞に置き換えましょう。このほかに「だけど」や「それで」なども、小論文には適さない接続詞とされているので注意しましょう。

◇接続詞の多用に注意
正しい接続詞を使用していても、接続詞の多用によって読みにくい文章に仕上がってしまうことがあります。接続詞は、文中に1つあれば文章として成り立つとされているので、余計な接続詞は省くようにしましょう。
接続詞を多用している例文を紹介します。

例)
このたびは、商品をご購入いただきありがとうございます。さて、商品の使い心地はいかがでしょうか?実のところ、ご購入いただきました商品はお客様満足度1位の商品です。つまり、人気のある商品となっております。

このように、接続詞の多用は回りくどい表現になり、良い印象を持たれません。文章を読み進めるうえでのテンポ感も損なわれるため、接続詞は極力少なく記述するように心がけましょう。

接続詞は正しいものを極力少なく使おう

この記事では、小論文における使って良い接続詞、ダメな接続詞について解説しました。話し言葉に近い接続詞は文章が幼稚に見えてしまうので、小論文ではフォーマルなものを使いましょう。

また、正しい接続詞を選んでいても、多用すると読みづらい文章に仕上がってしまいます。1文のなかに1つまでにするなど極力少なく使うと、読みやすく伝わりやすい文章を執筆することができます。


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